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第5話 ギルドに登録、訓練を受ける。初仕事に

ギルドに登録し、初心者のカードをもらい、登録者講習をやってもらう。


その後依頼掲示板で初心者用のをいくつか見た。野草採取があった。目的の野草の資料を資料室の本で確認、記憶力の良い沖田と小田に覚えてもらう。


それから職員にいろいろ聞くと、森の入り口付近に生えているはずだという。依頼を受ける。職員は猛獣や魔獣は「まず出ない」と。

今日はもう昼過ぎなので明日行くことにする。ギルドで武器の訓練ができないかと聞くと、通常はやっていないが、希望すればやってくれると。なのでその場でお願いした。


「俺はガンコー。このギルドのマスターだ。さて坊主、穣ちゃん達、ど初心者に見えるんだが、、」

なるほど頑固親父か、、、神さま、、手抜きかよ、、、


「「「「「はい!」」」」」

「にしては、適性に合わせた武器をうまく選んだな、ガッツか?」

ガッツもそうだが、ここの者達は見ただけで武器の適正わかるほどベテランなんだ?異世界スゲー?


「はいそうです。最初の店ではうまくなかったんですが、二軒目にガッツさんとこで」俺。

「ついていたな。第一段階はOKと。最初は適性に会った武器を選ぶことからだ。でないと死ぬ」

「「「「「・・・・・」」」」」


「びびらんでいい。死なないための講習だ。それぞれ構えてみろ。」

両手剣、片手剣、槍、弓、

ガンコーは構えた姿勢をどんどん直していく。

剣は素振り、弓は放ちまで空で。を2時間ほど。

少しでも姿勢が崩れると直される。


「今日はここまで。これを毎日できれば1000回ほど振れ。それがお前らを生かす。死にたくなければ毎日振れ」

一拍おいて、

「今日は俺はまだ時間がとれる。魔法やってみるか?適性のあるものはほとんどいないんだが、あったらラッキーだぞ?」

「おおおおお!キタコレーーーっつ!!!」山田ーーー!!

皆ワクワク顔を見合わせているっ!!

「「「「「お願いしまっす!!!」」」」」


結局適性出たのが女子2人。俺ら男子は「まだ不明だな、、ありそうなんかないんだか微妙、、、」とか言われた。

ただ、「毎日訓練してみろ、生えるかもしれんぞ?」適性って生えるもんなんかい!!!


「気」の訓練みたいなものだ。イメージ重視?

女子は「気を回すと、すぐに体があったまって、そのうち熱くなる」そうだ。

俺らは「なんとなく感じるような感じないような、、、」とちょっと情けない。


が、まったく無いと決まってたわけじゃない!!もしおれらにも生えたら「転移者は適性が生えやすい」ということになるなー、クラスの他の奴らを考えてみると、危険か?とも思えるが、、、奴らの中の我儘なやつらに生えたら、、盗賊団とかになっちゃうんじゃね?


翌朝、早めに起きて朝飯前に素振りを行った。山田の腕時計で2時間はかかった。




「ねぇ、このブーツ、靴底硬いのは疲れにくいから良いんだけど、インナー無いから痛いよね?」


俺らは依頼のために森に向かっている。徒歩2時間程度だという話だが。もう森が近いかな?くらいになったときに沖田が言った。今言っちゃいけないのにっ!!帰るまで黙っててほしかったのにっつ!!


「で、考えたの。敷革が大きめだから、端をちょっと使って中敷きにしたらどうかな?」

皆ズボンの尻に獣の革を広げてさげて尻の部分を隠す感じにしている。一応、いきなり後ろから獣が来た場合少しは防御になるし、座るときにズボンが濡れたり汚れたりしないし地面の冷たさを感じないで済む。あれば結構便利なものだった。


「「「「それだ!!!」」」」

「なんだみんな痛かったんじゃん!・・ぷ!」


各自縦部分と横部分から靴の大きさに合わせて切り取り、敷いてみた。毛の向きに気をつければ中で滑らない。

中で遊びがある者は、少々大きめに切って前後左右に盛るようにしてみた。

全員まえより具合が良くなったようだ。


「こういう小さいことと思えるようなことの積み重ねが、俺達を長生きさせるんじゃないかな?」

何気に言うと、みな「うんうん」と大きく頷いた。皆神らしき者の言葉をしっかり覚えているんだろう。

「強くなれ、自分で強くなれ。でも、仲間がいるときは、仲間と一緒に強くなっていく」

と沖田。記憶力は良いな。俺は「自分で・・」は忘れていたわ。


「良い仲間といると、相乗効果で強くなれるだろうな」

現在の俺らのことを俺は言った。


でもクラスの他の奴らは、足を引っ張り合って悪循環に陥ることも少なくないだろう。いまどうなっているか考えるのも怖いわ。皆の顔が微妙になっているのは、やはり俺と同じことを考えたのではなかろうか?


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