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奪われるのは嫌なので、外れチート使って最強になります  作者: リュノキオの小説工房
1章~目指せ、最強への道~
9/12

side勇者~城での日々~

 二部構成くらいにしようかと思っています。


---------------------


~美河視点~


 部屋に案内された後、僕らは食堂で夕食を取った。


 (まだみんな心配そうにしている。僕がみんなをまとめないと。)


 決意を新たにして、割り当てられた部屋で眠りについた。



 次の日からは訓練がはじまった。騎士団長のキースさんが順番に剣術を教えてくれる。


 「じゃあ美河からかかってこい。」


 「はい!」


 (敬語だと距離を感じるから呼び捨てにしてって言ったんだけど、やっぱこっちの方がいいな。)


 「せいっ!」


 上段から斬り下ろすが、難なく受けられて、斬り返された。模擬戦用の剣だから刃は付いていないがそれでも痛かった。


 「大丈夫か?」


 「はい。」


 差し出された手を握って立ち上がった。


 「みんなもやってみよう。案外楽しかったりするかも。」


 (こうでも言わないとやる気を出さない人がいるからね。)


 「そうだな。」


 ボクの言いたい事が分かったのか、キースさんも頷いてくれた。


 「よっしゃ、やるぜ。」「次、俺な。俺にやらせて!」「頑張らないとね。(美河君のためにも。)」


 みんな、やる気になってくれたみたいだ。僕はこういう時はみんなで団結出来ると信じている。

藤野君だって、僕らのために『自分から』城を出ていったんだから。


 (藤野君のためにも頑張らないと。)


 それから、訓練したり、本を読んで知識を蓄えたりして、毎日を過ごし、二週間後の事だった。


 驚きの話が王様と王女様からあった。


 その内容は、


『神託が降り、藤野 弥生が裏切って魔王側についた事が分かった』


 というものだった。


 「それは本当なんですか?」


 「残念ながらそのようです。」


 (クソ、あの時確実に殺したと思ったのに。あのことがバレたら、私、美河様に嫌われてしまうかもしれない。)


 「あいつ危険そうだったもんな。」


 「そういうことしそうだったよな。」


 「みんな、やめろよ!きっと藤野君だって騙されているだけなんだ。改心させられるはずだよ。」


 「美河は優しいな。美河がそう言うなら俺らも手伝うぜ!」


 「私達も!」


 「そのためにも、強くならなければいけませんね。明日からダンジョンに行って実戦の経験を積んで下さい。」


 「分かりました。みんな、頑張ろう!」


 「「「「お~!」」」」



----------------------



~その頃の主人公達~


 正直な所、ユーキが、付いてきてくれるというのは、嬉しかった。


 (ぼっち旅なんて、寂しすぎるからな。)


それに、神獣と戦った後倒れた俺を、二日間も看病してくれていたらしい。だから、ユーキのことは仲間だと思っている。


 「ユーキ、ここから一番近い町って?」


 「トラズベットだね。冒険者業が盛んな所だよ。」


 (ヤヨイ君が頼ってくれるなんて嬉しいな。)


 神獣から解放されたときに、力も知識も全て受け継いでいるため、現在の地理もばっちりだ。


 (いざという時は、この力でヤヨイ君を助けなきゃね。)


 「ユーキは頼りになるな。」


 「そんな事ないよ。ヤヨイ君の方が‥‥。

 いざって時はボクの事助けてくれるんでしょ?」


 「当たり前だろ。」


 「ふふっ、ありがとう。ヤヨイ君も冒険者になるの?」


 「それも楽しそうだな。でも、まぁやりたいことをやればいいだろ。金なら、ここの魔物のドロップ品を売れば、だいぶ稼げると思うし。」


 「ダメだよ!?それがどれだけ貴重な物か。

きっと大騒ぎになっちゃうよ!ヤヨイ君は自重しないと‥‥。」


 「あぁ、自重ね自重。分かってるよ。」


 「嘘だ~(笑)」


 そんな雑談をしながら二人はダンジョンを昇っていった。



 傍から見れば完全に新婚旅行の雰囲気であった。




 



 



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