2話~最弱のステータス~
(なんだこのステータスは‥‥)
なまえ:ふじの やよい
しゅぞく:にんげん
せいべつ:おとこ
とくせい:ふろうしゃ
れべる:1
せいめい:10
まりょく:10
ちから:5
ぼうぎょ:5
ぽいんと:0
すきる:まものよせ
れべるじょうげんとっぱ
(何でひらがな表示なんだ?しかも、魔物寄せ?)
(うおっ?)
スキルの所に注目すると詳細のような物か出てきた
まものよせ:じぶんより、つよいまものを、よびよせる。
(なっ!だめだ、これじゃあ、追い出されちゃうかも‥‥)
れべるじょうげんとっぱ:さいだい100れべるという、せいげんをなくす。
(元のステータスが低いから、最大レベルなんて行く前に死んじゃうよ)
「勇者様方、今からプレートを配ります。さきほどと同じようにしていただけば、ステータスが表示されます。確認したいので、一度みせてください。」
(ヤバイ!?こんなの見られたら‥)
「よろしいようですね。それでは美河様?からよろしくお願いします。」
「はい。これでいいですか?」
「大丈夫です。っ嘘?こんなステータス見たことないっ」
名前:美河 総司
性別:男
種族:人間
特性:勇者
レベル:1
生命:150
魔力:200
力:50
防御:50
ポイント:10
スキル:勇者権能(光の聖剣・聖盾)
「これなら上位の魔族、いや魔王とも戦えます!これなら他の方も期待出来ますね!」
(ちょっ、美河君ハードルあげないでよ。)
「では、次の方よろしくお願いします。」
:
:
それからも美河君程では無いものの高いステータスが続いた
「では、最後の方」
「はい、お願いします」
「これはっ!こんな事が‥‥」
「おい山田、こいつステータス低いぞ」
「ギャハハ。低すぎだろ!て言うか、スキルも疫病神じゃん」
「何こいつ。役立たずどころか邪魔じゃん」
「こいつの特性、浮浪者ってぴったりじゃね?」
(何でこんな事‥‥)
「皆そんなこと言うなよ、今は皆で協力しないといけないだろ?」
「美河がそう言うなら‥」
(やっと止めてくれたけど、これからどうすれば‥‥)
「ほとんどの方が、この世界で戦える力をお持ちだと言うことが分かったと思います。皆さんを勝手に呼び出して、こんなことを言うのは間違っている事は分かります。しかし、どうかこの世界を救っていただけないでしょうか?」
「僕達は元の世界に戻れるんですか?」
「この国には送還用の魔法はありません」
「は?」「ふざけんな!」「そんな‥‥」
部屋が泣き声と怒声に包まれた。
「っしかし、私達は魔王を倒してもらうために
あなた方を召喚しました。なので、魔王をたおせば皆さん帰れるかもしれません。」
「みんなっ、この世界の人々も困っているんだ。力を合わせて世界を救おう!」
「「「「おー!」」」」
(みんなやる気になっちゃってるよ‥‥)
「ありがとうございます。皆さんには個室を用意してあります。キース、ご案内しなさい。」
「はっ!皆様、騎士団長のキースです。
ご案内しますので着いてきてください。」
僕も着いていこうとしたが、王女様に止められた。
「藤野様は少しお待ち下さい。」
「何でしょう?」
「これからどうされるつもりですか?」
「これからとは?」
「出来れば城を出て行って欲しいのです。
あなたが居ると、城が危険になります。」
「魔物寄せの事ですか?」
「はい。どうでしょうか?」
「急に放り出されると聞いて、はい、と言える訳がないでしょう!」
「そうですか‥‥。残念です。」
後頭部に衝撃を感じた。
(何が?)
朦朧とする意識の中で、嗤う王女がうっすらと
見えた気がした。
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主人公最強になるまでもう少しです!