異世界転生者:肆 透(2)
読みやすいように1話の文章を極端に少なくしてます。
気絶している間、俺は思い出していた。
ここに来るまでの経緯を・・・
俺は罪を犯した。罪を犯したといってもあまり大胆なことはしていない。
むしろ未遂だ。
大学を卒業し、就職活動をしていた俺はどうにも就職先に困って入りたくはなかったが、ブラック企業に入ってしまい、アノゼアという企業のの下働きをしていた。
ある日、いつも通り何連かも覚えていないような徹夜明けの仕事で疲れ果ててついに倒れてしまった。
その時にかたいものが足元にあるのに気が付かずパキャッという何かが壊れる音とともに気を失った。
さっきも言ったとおり、ブラック会社だったその会社は倒れてしまった俺を即解雇にしてしまった。
「あぁ、普通に企業なら保険の一つでも出るもんだと思ってたけど、現実はそんなことなかったのかかぁ・・・」
もちろん、普通のブラックだからである。
かくいう俺は一人前のneetとなったわけである。
そして職を失い、収入を失い、金が底をつき、携帯を失い…。
やむおえなく、俺は高校時代によく遊んでいたバタフライナイフ(マジで切れるやつ)で人を殺す気はないが脅せば多少なりとも金が手に入るだろうと、ふと目についた女子学生を路地裏に追い込んで、脅し、金を手に入れ・・・
られなかった。
正直自分の目が信じられなかった。
俺が襲ったおとなしそうなその女子学生は滑らかな動きで俺のナイフを奪い取り、そのまま心臓を一突き。
そのまま俺は、いきなりのことに対するショックで気を失い、体がゆっくりと軽くなっていくのを感じながら薄れゆく意識の中、女子学生の声が聞こえた。
「はい、終わりました。あとはまかせます」
そんなこんなで俺は目が覚めたら目の前には金髪美女。
そういうわけである。
ん?どういうわけだ?
訳が分からないとは思うが自分自身が一番訳が分からない。
何か質問とうとうあればコメントで、場合によっちゃキャラ補足の短編出す