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別にバカな人間たちなど

作者: 竹仲法順

     *

 相手してもしょうがない。放っておけばいい、と念じ聞かせている。確かに降りかかる火の粉は熱くてしょうがないのだが……。

 まあ、オヤジの饅頭屋とやらがこの世の中で何ら役立たないということは目に見えているな。あんなヤクザ紛いの人間たちが作った豚まんなど食べたくもない。要は買わないことである。干乾しにするのだ。不買運動でも起こして。「あんなまずいもの、食べられたもんじゃありませんよ」とな。そうすれば、客も消えるだろう。たちまちのうちにな。

     *

 皆が幸福感を得られない企業など、廃業した方がマシである。仮に一時的に繁栄したとしても、決して長続きはしない。人の世というのは、上手く出来てるもんだな。一方的なことは決して有り得ない。なぜなら?簡単である。相手のことを考えないから。何もかもが相手あってこそのことだろう。それが分からないヤツらが会社に在籍するなど、言語道断だ。

 あの連中は大抵年金などを潤沢にもらっていて、生活には全く困らないのである。だから、うちに来て、単にオヤジの誇大妄想を膨らませる手伝いをしているだけ。言わせてもらうが、大体、今時汲み取り式のトイレなどを使う会社など、衛生面だけでなく、時代遅れも甚だしい。要はその程度ということである。

     *

 以前も書いたと思うのだが、オヤジの会社がなくて困る人間は誰一人としていない。それに百人のうち九十九人までが納得しても、残り一人を切り捨てるような経営はダメである。そんなものが長続きするはずはない。単に一時的なものだろう。ある種、犯罪に等しいとすら言える。繰り返しになるが、全くダメだ。話にならない。

 前述したように、干乾しにすればいいのである。一切買わないということでな。あんな会社、所詮数年のうちに終わるのである。オヤジが死ねば、もう後はない。それに従業員の劣悪さだけでなく、社長(代表者などと書いてある郵便物を目にしたから、社長じゃないと思うのだが)を名乗るオヤジも一際悪い。何の意味もない。単なる潰れかけの町工場。

     *

 表題に掲げた通り、バカな人間たちは所詮バカなのである。それ以上でも以下でもない。浅知恵、猿知恵の類しか出ないのだろう。ヤツらは企業を舐め切っている。会社というのは、もっと社会貢献が出来るような、皆が喜ぶような、崇高な目的が必要だろう。それがまるでない。だから、そんな続けても意味がないのだ。単なる欲望の巣。俗悪だな。最低最悪だ。まあ、これ以上言いませんがね。

 普段散々やられているので、仕返しにひとまず一筆書かせていただきました。

 ではまた。

                            (了)

 


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