羊革命
刈られる者から狩る者へ
羊革命
どこかの国のどこかの集落。そこは人間よりも羊の方が多い牧羊地であった。
1人につき10匹、およそ人間の10倍の羊達はいつも通り暮らしてる。モコモコの毛を刈り取られて丸裸にされ、いつの間にか何匹かいなくなっている。トラックに乗ってどこかに消えたあいつはどこに行ったのだろう。そんなことを考えつつ、のんびり暮らしていた。
一匹の羊が声を上げた。
どうやら、人間の数より、私たちの方が数が多い。私たちが束になって襲いかかれば、革命を起こせるのではないか?
その言葉は牧羊地中の羊達の心を奮い立たせた。いつも毛を刈り取られ辱めを受けた恨みを返してやる。
丁度、飼育員が自分たちに近づいてきた。
今だ!やれぇ!
メェー!
一致団結、一枚岩。飼育員の元に向かって全力で走った。接近して飛び蹴りをかました。一人二人と人間を倒して自信をつけた羊達は、人間の出入りが多い木製の大きな建物に向かって走った。
建物の人間は10人程いて手こずったが、数の多さで圧倒した。いつも自分達にやっているように毛を刈ってやろうと思いバリカンを使用したが、ちぢれ毛のようなものに価値を感じなかったため、頭の真ん中だけを刈り取り、そのまま放置した。
バタン!
ドアが空いた。目の前にいる従業員達がいつも社長と呼んでいる男だ。
社長を倒したこの先に、自分たちが目指す自由がある!何か変なものを持っているが構うもんか!皆!突撃だ!行くぞ!
メェー!
ズドン!
あら、このお肉安いわね
お母さん、このお肉真っ赤だよ?
血気盛んだったのかしら。




