現在 べべの決意
そのバブが。
いよいよバディを組む。しかも私と。
確かに今回のミッションに私が入る事は以前から決まっていた。
その為に春の編入生として転校済みだ。
今回は単独ではなく、かなり大規模なミッションになる。
相手は私立東波学園を裏で取り仕切っている某国最大のマフィア。国際指名手配にも名を連ねている組織である。
アメリカからバブを呼び寄せるなんて、いよいよ本腰なんだな、この国も。
だからと言って。
冷静に検討して、私が外される事だって考えられた。
私がこの国マーダー界の切り札・バブのバディに選ばれたという事は、私自身が評価されていると思っていい。
よし!死ぬ気でやってやる!
いやいやそれはダメじゃん。縁起でもない。
仕切り直し。
絶対、生き残ってやる!そしてバブを守り通す!
あ、逆だと思ってるでしょ?
確かにバブは世界最高峰レベルの殺し屋だけど。接近戦での私は強いよ?多分ね。
死闘を前にして。ワクワクが止まらないんだな。
格闘技の試合前と同じ。闘うフィールドが大きければ大きいほど、相手が強ければ強いほど。
血が逆流して"闘え!闘え!"そう私を急かす。
生まれつきの戦士なんだろうか。思わずふっと笑ってしまう。
さぁて。始めようか。
その為に。
バブを守る為に私は生きてきたんだから。
シェリーさんの代わりに、なんて。全然思ってない。
そんな事、誰にもできない。
それは、シェリーさんとバブだけの特別な物語。
私が踏み込む余地なんてない。
目を閉じて。すぅっと深呼吸。
私は私の物語を始める。
自分の命よりも大切なバブを守る。
まぁ、誰も知らないんだけどね。
こっそり誓う。自分自身のアイデンティティの為に。




