現在 家 べべ
だけども。
格闘技は私の方が強くなってる筈!
体術は私のターン。
薄く笑う。
12歳まで私が派遣されたのはほぼ東南アジア各国奥地の危険区域。
日本からやって来た小さな女の子のままではとっくに殺されていた。
幼いうちは、とにかく隠れる、逃げる。
そのうち言語を習得した。
何となくで良ければアジア圏と英語、日本語で7ヶ国語理解する。
そして生き延びて帰国した後は死ぬ気で格闘技をやり続けた。
元々センスもあったのだろうが、本当の死線を超えて来た人間の"死ぬ気"は計り知れないんだよ。
いつの間にかバブの身長を追い越して体躯に恵まれた私は、体術では負けない。
あと薬の調合ね。
もちろん、"化学"の知識はバブには勝てない。
が、自然界の中では逆転する。
ジャングルの中で生き延びるには食べられる物を選別する力とその場にある物を配合する能力が必要になる。
薬は植物やその地にあるもので一から作って生き存えた。
あの過酷さはアメリカ随一の英才教育を施す研修センターで育って来たバブには理解らない。
そう。世界各地、どこに飛ばされるかは運と能力に因るのだ。
(だから実際にこの決死のバトルを振り分けるスタッフ達は見る目があると思う)
ちなみにバブも5歳の初動訓練の全員が受ける生死を賭けたバトルで生き残っている。
その後のIQテストでとんでもない数字を叩き出し、即座に米国へ搬送されたが、これほどの飛び抜けた天才児だったとは政府のお偉方でも夢にも思うまい。
バブが生きてて良かったね。機関の偉い人。
彼が死んでたら世界の損失だよ、ほんとに。




