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ラブ・ガーディアンズ 〜ヤンデレ女子達はサッカーで連係したり1人の男子を取り合う!  作者: イーグル


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1人の男子を取り合うPK対決

 狼憐Side


 ハッキリ言って天使が舞い降りたかと思った。


 以前居たクソ野郎な監督の親父と本当に同じ男なのかって、正直性別を疑ってしまうぐらいだ。


 可愛くて良い匂いがしそうで、もっと近くに寄りたい。


 話したかった。


 男と付き合う事なんか欠片も想像してなかったけど、マネージャーの彼なら良いかもしれない。


 この世に一目惚れっていうのが存在するなら、今の俺がそうなんだろう。


 正直すんなりサッカー部に戻るのは良いと思ったけど、皆が居る前であっさり折れるのも違う気がする。


 だから勝負を持ち込み、色々大きい生意気な女を倒して彼を手に入れるのがベスト。


 サッカーなら幼い頃からやってたし、男子に混じってゴールを決めた事もある。


 そこらの女子に負ける気はしない。


 ただ──目の前の女はゴールに立つと迫力がまるで違った。


「まずはあたしが1つセーブ、ルール変更して良かったですね先輩?」


 何処までも生意気な後輩だ。


 その煽りが俺の集中を乱す目的なのは分かってる。


 不本意ながらルールを変えられた今、1本でもシュートを決めれば勝利。


 周囲の色々騒ぐ声にも耳へ入れないよう、俺は集中力を高める。


 相手は俺と同じぐらいの背丈で長身のGKでも、PKは蹴る側が圧倒的に有利。


 ストライカーの端くれとして3本も外す気なんか無い。


「さー、何時でもどうぞ先輩♪」


 余程自信があるのか余裕そうな笑みだ。


 なら次のキックで笑えなくしてやろうと、俺はボールをセットしてゴールを見据えた。


 そして今度は助走無しで左足のシュート。


 ボールはゴールの左下に飛んで、良いコースに向かってるのが見えた。


 急なキックで反応は間に合わないはず。


 そう思っていたら──。


 ビシィッ


 彼女が右腕を伸ばしてボールを弾き出す姿に俺は驚いてしまう。


 数多くのGKと対峙してきたが、こんな奴は見た事が無いし初めてだ。


 目の前の後輩が急に大きく見えてきた。


 だからと言って引いてやるつもりは無い、あの少年を手に入れる為なら立ち向かえる!


 待ってろよ少年!


 守華Side


 ふ〜、流石はエースストライカーだけあって良いシュート繰り出して来るよね。


 速い上にコントロールも良いし、止めるのは大変だったりするけどゴールは絶対許したりしない。


 止めないと神兎君があの女の所行くのは阻止しないといけないし!


 そもそも咲月と違って、先輩の神兎君を見る目は絶対に獲物を狙う獣じゃん!?


 あの可愛い神兎君がケダモノ女の好き放題にされるなんて、マジ耐えられないっての!


 あたしが先なんだから横から割って来んな!


 流石に1回クールダウン、落ち着こう……。


 とにかく後1本止めて、ゴールも神兎君も絶対に守らないとね。


「はいはい先輩、どうしました? 後1本であたし勝ちますよー!」


 あたしは言葉でキッカーを煽って集中力を乱させる。


 ルールの中に「挑発行為禁止」とか、そういうの言っていなかったんだから問題無いでしょ?


 けど伊達にエースストライカーを張ってないようで、狼憐先輩は動揺せず真剣な眼差しをあたしに向けて来る。


 対峙してて分かる、彼女は「サッカーガチ勢」だと。


 まぁ、それはこっちも同じだけどね!


 狼憐先輩が3本目のシュートを右足で蹴り出す。


 ボールは正面に飛んで来て、あたしは飛ばずに正面で構える。


 身体にズンっと来る重くて良いシュート。


 それを真っ向からボールを零す事なく、両手でしっかり受け止めた。


 あたしの腕の中にはボールがあって、これで勝負は決まった!



 神兎Side


 お互いに滅茶苦茶凄い気迫で迫力あるPKだった。


 スタジアムに行ってPK戦を見た事はあるけど、それよりも緊張感の伝わる熱い戦い。


 こういった勝負が見られて僕の胸は熱くなるばかりだ。


「3本セーブ! 凄いよ大花さーん!」


「守華で良いから咲月ー♪」


 勝負が決した瞬間、守矢先輩が守華先輩の元へ駆け寄って勢いよく抱きつく。


 このPKで僕が守山先輩の舎弟になるか、サッカー部に戻るか、大事な勝負だったけど無事に勝てて良かった。


 というか守華先輩、PK3本連続セーブなんて凄いよ!?


「あの、勝負の方は──」


 僕は守山先輩の方を向くと、まるでスッキリしたような顔で晴れ晴れとしてるように見える。


「負けた、勝負の約束はきっちり守る。今から俺は女子サッカー部に戻るからな」


「ありがとうございます守山先輩!」


 怖いけど、ちゃんと約束を守る良い先輩で良かった。


 僕は感謝して頭を下げる。


 守山先輩はエースで点取り屋みたいだから、攻撃の要になってくれそうだ。


 僕より力強くて良いシュートが出来て羨ましい。


「1つだけ、頼みがある」


「? 僕に出来る事だったらしますよ」


 守山先輩からの頼み、一体なんだろう?


「──狼憐、俺を呼ぶ時はそう呼んでほしい」


 それは苗字から名前で呼んでくれという頼み。


 確かに一緒にこれから頑張るし、名前の方が良いかもしれない。


「分かりました、これからよろしくお願いします狼憐先輩」


「ああ、共に頑張ろうか」


 その時、狼憐先輩の柔らかく微笑んだ顔があった。


 見上げる僕は怖いと思ってた先輩を思わず見惚れそうになってしまう。


 照れて目線を落とそうとするけど、身長差の関係で目の前には守華先輩に劣らない膨らみがあるから、上を向いて先輩の顔を見るしかない……!


「今日からチームメイトですねぇ狼憐先輩! 一緒に頑張りましょうー♪」


 そこへ守華先輩がフレンドリーな感じで狼憐先輩へ絡んで来る。


 年上の先輩に対して壁とか無さそうだなぁ……アメリカで暮らしてたせいかな?


「こちらこそ、是非よろしく……」


 守華先輩と狼憐先輩はガッチリ握手、その後ろに竜と虎がまた見えた気がするけど気の所為だよね?


 とにかく恋風女子サッカー部、これから良い方向に向かうと良いな。




「(絶対に神兎君は渡さないから〜!)」


「(本当にデカい障害だな、この女……!)」


 互いに強い力でギリギリと握手しながら睨み合う守華と狼憐、神兎は渡さんと両者引くつもりは全く無かった……。

此処まで見ていただきまして、ありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら作品ブクマや☆を押してもらえると嬉しいです。

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