豪邸の大浴場でドキドキの入浴タイム!?
芹華さんに案内してもらったサッカーグラウンドで一緒にパス交換し、彼女の上手さが充分に伝わる。
まさにボールを自由自在に操ったり、トラップが吸い付くぐらい正確で綺麗だった。
言葉でも励ましてもらったりと僕が嬉しさを感じた時、突然の雨が振り出す。
僕は芹華さんに手を引かれて一緒に走っていく。
雨は激しくなってばかりで、地面は走る時にバシャバシャとなるぐらい水溜まりが出来ていた。
「あそこだ小平君! 入ろう!」
「は、はい!?」
僕が芹華さんに連れて来られたのは物凄く立派な屋敷。
そこの大きな門の所にあるインターホンを芹華さんは押した。
『はい』
「私だ、芹華だ。門を開けてくれ。それと男子の客が1人いるから風呂とタオルの用意を頼む」
『かしこまりました、芹華お嬢様』
インターホンに応答した人と会話する芹華さんに、僕は気づく。
芹華「お嬢様」って……え、という事はこの屋敷が……!?
それを考える前に門はゴゴゴゴとゆっくり開かれ、僕と芹華さんは中へ入っていった。
中庭は広く綺麗な庭園になっていて、洋風な屋敷といい此処だけ日本とは違う別空間のように思えてしまう。
間違いなく豪邸で僕の人生じゃ全然関わらなかったけど、まさか今日その中へ入るなんて……。
「「お帰りなさいませ、芹華お嬢様」」
屋敷の大きな扉が開かれると煌びやかな内装が広がって、数人の女性が頭を下げていた。
漫画でしか見た事のないメイドさん達の出迎えって実際あるんだと、屋敷のインパクトに加えて驚きが僕を襲い続ける。
「タオルをどうぞ、お客様も」
「あ、ありがとうごさいます……」
メイドさんの1人が僕と芹華さんにタオルを配って、雨で濡れた髪や服を拭いていった。
「すぐにご入浴を、こちらへ」
「え? いや、芹華さん先……!」
真っ先に僕をお風呂へ案内するメイドさんに、芹華さんより先に入っていいのかと申し訳なくなってしまう。
「何も気にせず先に入浴してくるといい」
「は、はい」
芹華さんは先に入浴を譲ってくれるみたいで、だったら此処で僕が折れて手早く済ませれば、すぐに芹華さんも入れるはず。
僕はメイドさんに案内されて屋敷内を歩く。
長い通路の途中に絵とか飾られてツボとかも置いてあって、全然詳しくないけど雰囲気的にどれも凄く高そう……。
「こちらが大浴場でございます、どうかごゆっくり温まってくださいませ」
「ありがとうごさいます」
人生で初めてメイドさんに案内してもらい、僕は頭を下げてお礼を言ってから脱衣所で濡れた制服を脱いで、入浴に向かう。
というか大浴場って……。
僕がメイドさんに言われた言葉を思い出しながら、戸を開くとホテルや旅館で見るような光景が僕の目に飛び込む。
「お金持ちって凄いなぁ……」
この屋敷に来てから圧倒されてばかりの僕は軽く自分へお湯をかけてから、広大なお風呂へ浸かる。
「はぁ〜」
普段の自宅で入る時と違い、広々として解放的だった。
本当に温泉に来たんじゃないかと錯覚してしまうぐらいに。
芹華さんの為に手早く入浴しなぎゃ、と思ってた事が吹っ飛びそう。
それぐらい心地良い湯加減と空間。
僕にとっては贅沢過ぎる。
「湯加減はどうだ?」
「あ、丁度良いです。すぐ出て芹華さんに空けますから」
僕が入浴していると、扉越しに芹華さんの声が聞こえてきた。
早く入浴を済ませてでようとした時、扉が開かれる。
「その必要は無い、この方が手っ取り早いだろう」
「!!??」
そこには見間違いようが無かった。
銀髪の髪をアップにして1つに結んだ芹華さん、僕の前に現れた彼女は何も身に着けていない。
サッカーで鍛えてるとは思えないぐらいにスラッとして綺麗で、何より大きいのがたぷたぷ揺れてるのが見えた。
僕の顔や体温はお湯に浸かってる時よりも熱くなって、心臓も凄くドキドキしてしまう。
「せ、芹華さん!? 何で……僕まだ入って……で、出ます……!」
このままでは不味いと僕は慌ててお風呂から出ようとする。
ガシッ
その僕の腕を芹華さんはガッチリと掴んで離さない。
「入浴してから数分程度で温まらないだろう、駄目だ」
「で、でも……」
「いいから何も気にせず、もう少し温まれ」
結局僕は芹華さんが居る状態で、入浴を続ける事となった。
僕の隣には多分、芹華さんが入浴してるはず。
見てないけど気配は感じるから、そうだと思う。
「小平君は華奢な上に肌が白いんだな。綺麗で女性として羨ましいが、肌のケアでもしているのか?」
「い、いえ……特に何もやっていません……」
芹華さんは普通に話してるけど、僕と一緒の入浴に抵抗とか無いのかな?
「そういえば浸かってばかりだが、体はちゃんと洗ったのか?」
「あ、いえまだ……でも今日はちょっといいかなと……」
この時、正直に言わず嘘でも済ませたと言えば良かったと、後悔した頃には既に遅かった。
「浸かるだけでは綺麗にならないぞ。背中を流すから、ほら来い」
「わっ!? ちょ……!」
芹華さんに手を引かれ、強制的に僕は連れてかれてしまう。
お風呂に浸かってない時よりも熱くなりながら、芹華さんに身を任せる感じになる。
頭がぼーっとしながら、甘くて良い匂いが伝わっていた……。




