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ラブ・ガーディアンズ 〜ヤンデレ女子達はサッカーで連係したり1人の男子を取り合う!  作者: イーグル


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保健室でランチタイム

「怪我は無いみたい」


 僕は保健室まで月夜先輩に背負われたまま運ばれ、女性の先生に診てもらっていた。


 外傷は特に無く、地面に落ちたのもたいした事は無いからね。


「ああ、君達お昼まだなら此処で食べてていいから。私はちょっとお昼の為に外すね」


 保険の先生は昼食の為、外へと出て保健室には僕と月夜先輩だけになる。


「無事で……良かった……」


「い、いえ。月夜先輩に助けてもらったおかげですから、ありがとうございます」


 正直、月夜先輩がいなかったらどうなってたか……本当に助けられて僕は改めてお礼を言うと頭を下げた。


「……お礼を言うのは私……神兎君、私の為に怒ってくれたから……」


「あれは……ついカッとなって言っちゃいました。何か凄く許せないってなって……」


 今思えば複数の相手に無謀ってなるけど、あの時の僕は黙っていられなかった。


「凄く、凄く嬉しかった……ありがとう……」


 そう言って微笑む月夜先輩の顔は美しく、とても綺麗に見えて僕の胸が一瞬ドキッと高鳴る。


 まるでお姫様みたいだ。


「あ、いえ……僕はただ……」


 顔が熱くなりながらも次の言葉を探そうとするけど、全然見つからなくて詰まってしまう。


 どうしようと思っていると──。


 ぐぅ〜〜


 何も空気を読まず、僕のお腹が飯を寄越せと叫んできた。


「お昼……食べていいって言われてるから食べよう……?」


「は、はい」


 僕は改めてサンドイッチとあんぱんを取り出し、月夜先輩もお弁当箱を持つ。


「……お腹空いてるのに、それだけで足りる……?」


「大丈夫です。何時もこれでお昼過ごしてますから」


「……よかったらこれ……」


 僕の昼が少ないと見たのか、月夜先輩は自分のお弁当を差し出す。


「いや、駄目ですよ。月夜先輩は午後に部活ありますし、食べないと練習持たないですから」


「今日たまたまお弁当作り過ぎたから……私もう一つ持ってる……」


 そう言うと月夜先輩は2つ目のお弁当箱を取り出した。


 1人で食べるには大きさ的に結構な量だなぁ……。


「食べてほしいし、私を助けると思って……」


「わ、分かりました。いただきます……!」


 お言葉に甘えて僕は蓋を開けると、ふりかけご飯やミニハンバーグ、ポテトサラダやミニトマトにレタスと様々な種類が入って美味しそうだ。


「美味しい、これ美味しいですね!」


 保温された状態のせいか、おかずや白米が温かくて空腹な僕は美味しさに夢中となる。


「良かった……口に合ってくれて……」


 そう言うと月夜先輩は嬉しそうに微笑んでくれた。


 こんな綺麗な人の美味しい手作り弁当を食べられるなんて、僕は贅沢者だ……!



 月夜Side


 フフ……フフフフ……神兎君が私の為に怒ってくれたり、私の作ったお弁当を食べてくれてる……!!


 ああ、今の私は天使に振り向かれて微笑まれてるんだ……。


 あの時の神兎君はカッコ可愛かった……勇ましい所があって、可愛いのとギャップが良い……この姿を知るのは私だけ……。


 庇われたり手作りのお弁当を2人きりで食べたり……今、私は神兎君を独占出来ている……!


「神兎君……お茶もあるからね……?」


「ありがとうございます」


 私の勧めたお茶を笑顔で受け取る顔は、もう可愛いと言うしかない……!


 今だけ神兎君の笑顔は私の物……彼が私のお弁当を美味しそうに食べる姿は私だけが見れる……!


 ああ……このまま家に連れて帰りたいという欲深い想いが溢れそうになっちゃう……!!


 渡すものか……あのアメリカ帰りのデカ女……双子のメス猫達……男勝りな銀髪デカ女……そして1年の伊達眼鏡女……!


 神兎君と一緒にいるのは私だから……!


 ☆


 神兎Side


「ヒールパスは、こうやって出すと良いから」


 僕は初心者組の部員達へパスの蹴り方を教え、彼女達は僕のやり方を参考にしてくれて真似しようと頑張っている。


 マネージャーであると共にコーチみたいな事もして、僕に務まるのかなと不安はあったけど皆ちゃんと上手くなってきた。


「……!!」


「っ!?」


 レギュラー組の方はセットプレーの練習が行われて、今日も真理華さんがCKを蹴ると、空中戦で狼憐先輩と月夜先輩の競り合う姿が見える。


 2人とも長身だけど狼憐先輩の方が高く競り合いも強い。


 ただ、今回に関しては月夜先輩が頭で競り勝っていた。


 そういえばインターセプトとかも冴えていたし、一段階上手くなったみたいだ。


 これは次の試合も良い守備をしそうで頼もしい。



「(何か禍々しさ増したんじゃない……?)」


「(めっちゃ不気味に微笑んでるし……!)」


 他の部員からすれば、長身の女子が渦巻く不気味なオーラを放ち、暗い笑みを月夜が浮かべていると見えていた。


 神兎に庇われ、助けたり共に保健室で昼を過ごした事で彼女のプレーの動きが速く、キレも増す。


「(神兎君の事で何かあったな……!」)」


「「(神兎君に何かした……!?)」」


「(まさか手を出して抜け駆けしていないだろうな……!?)」


 同類の女子4人は神兎関連で何かあったのではないかと、感づいてくる。


 ちなみに翌日、恋風サッカー部の男子部員が一部、原因不明の高熱を出して倒れたという。


 彼らは夢の中で不気味な長い黒髪の女が出て、うなされていたらしい……。

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