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ラブ・ガーディアンズ 〜ヤンデレ女子達はサッカーで連係したり1人の男子を取り合う!  作者: イーグル


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止まらない妄想の果てに

「10……よし、上がりだな」


「む〜、まだ総資産で勝ったとは限らないんだから」


 ボードゲームは滅多にやらなかったけど、皆でやると楽しいなこれ。


 僕の出目が悪くて中々進めない中、狼憐先輩が一番乗りでゴールまで辿り着く。


 何故か僕が床に座ってプレーすると皆は椅子やソファーに座らず、僕と同じように床へ座ってゲームをしている状態。


 そっちでやった方が絶対快適なのに……。


「上がったよ〜、気持ち良かった〜♪」


「……お先に……」


 狼憐先輩の優勝で1ゲーム目が終わったタイミングで、守華先輩と月夜先輩がお風呂から上がり、2人ともパジャマへ着替えていた。


 守華先輩が青いパジャマで月夜先輩が黒いパジャマと、あれが普段の眠る時の姿。


「じゃあ次は、あたしら入って来るかぁ」


「行ってくるねー」


 次にお風呂へ入るのは莉音先輩、花音先輩の姉妹2人だ。


 それで入浴を終えた2人が代わってゲームに参加。


 順番的に次が狼憐先輩で僕が最後になる。


 僕が入った後なんて女子に入らせる訳にはいかないからね。


「1組ずつで行くなら神兎は俺と一緒に入るか」


「!?」


 狼憐先輩から大胆な事を言われて、僕の心臓が跳ね上がるようにドキッとする。


「なんてな。流石にそれは許されんだろ」


「は、ハイ……」


 笑いかけて来た狼憐先輩に僕は返事を返すしかなかった。


 意外と結構からかうの好きなのかな?


 一瞬なんか寒気がしたけど、風でも入って部屋の温度が下がったのかもしれないから、窓を確認しとかないと。


 ☆


「はぁ〜」


 女子の皆が入り終えた後、僕は最後の入浴になって浴槽にゆっくりと浸かる。


 今頃は皆リビングで寝る場所を決めてる頃だ。


 それにしても本当、こうなるとは思っていなかったなぁ……。


「女子が家に押しかけるなんて、そんなの今まで無かったのに……」


 女子とは今まで最低限の会話ぐらいしかしてなくて、たまにバレンタインでチョコレートを貰うぐらい。


 勿論、義理の方だ。


 それが急に高校入って女子と凄く関わるようになり、まるでモテ期が来たと勘違いしそうになる。


「いや、同じ部での付き合いだからね……」


 周囲に女子が沢山という状況が今まで無かったせいか、そんな感覚に陥ってるだけかもしれない。


 これで勘違い起こすのが一番駄目だよね。


 縁がない人生を歩いて来て、急に女子が家に来たり一緒にご飯食べてゲームして、お風呂まで入ったりと──。


「そういえば皆……此処で入ったんだ……!」


 僕は今の状況を思い出す。


 一番最後にお風呂入ってるけど、僕の前に女子達が此処で入ってたんだよね……!?


 そう思うと僕の頭の中で色々といけない妄想が次々と出て来てしまう。


 僕の体は風呂の熱さとは別で熱くなってきていた……。


 ☆


「今、神兎君お風呂入ってるよね?」


「入ってるねー」


 神兎が入浴に行ってる時、暇つぶしに皆でゲームをしていると莉音、花音の阿佐護姉妹が口を開く。


 揃って猫耳フード付きのパジャマと、それぞれ白と黄色で着ている。


「……そういえば、若干彼の場合は長い気がするな入浴時間」


「……結構経ってる……」


 頭にタオルをかけた狼憐はゲームをしながら、スマホの時計を確認する。


 その隣で月夜が長いなと静かに呟いていた。


 狼憐はグレーのパジャマというシンプルな格好だ。


「じゃあ、あたしが今手が空いてるから様子を見に──」


 そう言って守華が立ち上がって部屋へ向かおうとした時、4人の目がギラッと光ると共に守華をガシッと掴んで止める。


「抜け駆けする気満々でしょうが守華〜?」


「行かせる訳ないっての〜」


「真の狙いが分かり易すぎるぞ」


「……天使を守る……!!」


「離せ〜、あの子の白い肌があたしを呼んでる〜!」


 4人に止められながら守華は意味不明な事を叫んでいた。


「だったら抜け駆け防止で皆一緒に行くってのでどう?」


「それナイスアイディア莉音!」


 そこへ莉音は4人一緒に神兎の様子を見に行くのは、と提案すれば双子の片割れである花音が真っ先に賛成。


「……様子を見に行くだけ……」


「逆上せているかもしれないしな」


「よし、行こう!」


 結局守華、狼憐、月夜の3人とも反対せず皆が神兎のいるバスルームへ向かう事となった。


 全員が神兎の肌を見たいという、強い欲望を満たす為に。


「抜け駆け無しだからね……?」


「良いから行くぞ……」


「……ゴー……!」


 女子達はバスルームに通じるドアを開けた。


「……う〜」


「「神兎君!?」」


 そこには逆上せている神兎の姿があって、これを見た5人は慌てて彼を浴槽から引き上げ、それから神兎を助ける為にバタバタと全員が動き回る。


 ☆


「ふ〜、無事で良かったねぇ〜……」


 守華が神兎を軽々と運んで彼の部屋のベッドに寝かせ、その主はすやすやと静かに寝息を立てていた。


 彼の部屋はサッカー関連の本や漫画の本棚があって、本当にサッカー好きなんだなと思わせる部屋だ。


「神兎君……やっぱり天使……可愛い……♡」


「ガチ可愛い〜♡」


「あ〜たまんない〜♡」


 だが、彼女達の関心はベッドの方へ向きっぱなしで、神兎の幼い寝顔を見た双子と月夜は胸をときめかせる。


「何時間でも見てられるな……」


「今のうちに撮っとこっと〜♪」


 狼憐が見つめる隣では守華がスマホで写真を撮り始め、それを見た他の女子全員が同じ行動を取り、動画まで撮っていた。


「……やっぱ襲っちゃ駄目……!? 添い寝とか……!」


「だから抜け駆けするな……!」


 興奮してそうな守華を見た狼憐は彼の安眠を守ろうと、守華を羽交い締めで阻止。


 内心では自分が襲いたいと思いながら。


「あ〜、こういう鑑賞会は大歓迎〜♪」


「神兎君鑑賞会〜、お触り禁止ってやつ?」


 何時の間にか双子が一番神兎に近い位置まで来て、アップで動画を撮る。


「……良いアルバムが出来た……」


 スマホを手にしながら月夜は彼の寝顔を見て、幸福そうな笑みを浮かべていた。


「というかバタバタしちゃったけど、神兎君の……見ちゃったよね……?」


「……しっかりと」


「綺麗な肌してたし、思い出すと可愛かったなぁ……」


「逆上せてたなんて、あたし達と入るの妄想してたりして……?」


「……フフフフ……」


 逆上せた神兎を介抱していたのは5人。


 風呂に入ってた彼を引き上げたので当然、その時の姿は見ている。


 肉食獣達は益々、彼への気持ちが膨らんで昂ぶっていく。


 結局彼女達は妄想を楽しむ間に神兎の部屋で寝落ちしてしまい、翌朝まで熟睡。


 神兎が朝起きると、5人の女子達が自分の部屋で眠る姿に驚いたのは言うまでもない。


 翌日、6人が揃って同じ時間に登校する姿が見えたという。

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