ドキドキのお泊りと熱き勝負!?
彼女達は本当にすぐ戻って来た。
それぞれ、お泊まりセットを持って。
「えっと……寝る場所とかは……」
「あー、神兎君は何時も通りに自分の部屋で寝てて良いからね?」
「寝袋は持って来ている。何処でも大丈夫だぞ」
「無理言ったし、その辺りの床でゴロンって寝るから!」
「暖かい家だから何処でも寝れそうだよねー」
「……その気になれば……立ったままでも眠れる……」
一部なんかサバイバル向きな人が混じってる気がしたけど、流石に僕だけベッドの上で眠るというのは悪い。
だからと言って5人でそこに寝るには窮屈過ぎるし、父さんと母さんのベッドを勝手に使うのも後でややこしい事になりそう。
「あ、神兎君の家ゲームあるんだー?」
「え? まぁ、一応……最近は忙しくてやってる暇ありませんけど……」
テレビの脇の棚に置いてあるゲーム機に守華先輩が気づく。
あれは僕が去年誕生日で買ってもらった物だけど、まだ数回ぐらいしかプレーしてない。
「ソフトは……お、これ人気のボードゲームじゃん? やりたかったんだよねー」
「あー、それ売り切れ続出してて中々買えないよ」
「あたしらもやりたかったけど予約出来なくてスルーしちゃったし」
一緒にいくつかソフトも買ってくれたけど、その中にある1本が守華先輩と双子の先輩達の会話で、かなりの人気と今分かった。
そんな大人気なんて全然知らなかったなぁ……。
「では、そのゲームで一着になった物が一番良い所で眠れる、というのはどうだ?」
「お、良いですね狼憐先輩♪これで恨みっこ無しで!」
「……ゲーム……良いね」
皆が賛成みたいなので、リビングにて恋風女子サッカー部のゲーム大会が行われる事となる。
「これ4人までだしさ、2人は先にお風呂入っちゃったら? 待ち時間勿体ないし」
「あ、それなら僕が沸かして──」
「神兎君は良いの。ゲーム参加者なんだから」
あれ、何時の間にか僕もゲームする流れになってるの!?
「早速ジャンケンで最初の4人決めるか」
「……楽しみ……」
不参加という事にはならなそうな流れで、僕もジャンケンに混ざると最初の4人に僕は選ばれて守華先輩と月夜先輩が選ばれる事となった。
守華Side
あたしと月夜先輩はジャンケンで負けたから、お風呂を沸かすと思ったより広いバスルームで2人入れそうとなり、時間短縮の為に2人で入る事が決まった。
「ううん、あの双子ならともかく……あたし達だとちょっと狭かったかなぁ……」
「……平均身長を大きく超える私達だと、こうなる……180cmと170cm以上だから……」
月夜先輩と共に入浴する事となり、正直双子のメス猫や男女な先輩より、まだ根暗先輩と一緒は良い方かもしれない。
最大の理想は神兎君と2人きりの甘い混浴だったけど!
「……よくよく考えたら月夜先輩、あたしらジャンケン負けて一番風呂になれたのってめっちゃ勝ち組じゃないですか?」
「……真っ先に神兎君が使っているシャンプーを使える……!」
そうだ。今のあたしらは超勝ち組で、今ゲームしてる神兎君以外の連中は負け組!
さぁさぁ、彼は普段どんなシャンプーなのかな〜?
「はっはぁ〜、これはフルーティーな香りのヤツねぇ。神兎君はこれが好きなんだぁ……じゃ、早速」
だから彼からフルーツみたいな香りがしたんだなぁと納得。
じゃあ今日から同じ匂いを付けちゃおう!
シャンプーを使おうとした時、あたしの手首を強い力でガシッと月夜先輩に掴まれる。
「……さり気なく、一番乗り取るな……!」
「先輩、ゆっくり入ってて良いんですよ? その間にあたしはじっくりシャンプーしますから……!」
意外と力強いな根暗先輩め!
よくよく見れば意外とおっぱいデッカくてスタイル良くて、ポニーテールで顔もうちょい見せたら結構美人だから、誘惑効果強そうで結構な敵になるわ!
先にこの争いを制さないと……!!
月夜Side
私から見れば彼女は明る過ぎる……!
そして神兎君に対して一番スキンシップが凄いし、正直羨ましい……それで出る所は出て、引き締まっていたりと……神兎君に見せたくない……!!
だから彼女との争いは負けるの……駄目……!
「それじゃ、ゲームと同じくジャンケンね」
「上等……」
公式戦の初戦以上の気迫を感じる……でも、私も引きたくないから……
あの子のシャンプーを先に使うのは私……!
「ジャンケン、ホイ!」
「……!!」
私がパーを出したのに対して、あの女はチョキ……!
GKだからパンチングの癖でグーを出すかと思ったのに……!!
「あたしの勝ちぃ〜♪一番乗りぃ〜♪」
ああ……神兎君のシャンプーをお前で上書きするな……!
おのれ大花守華……公式戦が全部終わったら呪ってやる……!




