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ラブ・ガーディアンズ 〜ヤンデレ女子達はサッカーで連係したり1人の男子を取り合う!  作者: イーグル


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23/24

特訓の成果を見せる

 スタメンに関しては練習試合の円帝戦と同じで、これが恋風のベストメンバーだ。


 とはいえ同じメンバーで試合に先発で出続けたら疲労が溜まって、コンディションが崩れたり本来の実力が出せなくなるかもしれない。


 ローテーション出来る程に層も厚くないから、現状ではこれが恋風の1番の弱点かな。


「神上石ー! GO! GO!」


 スタンドには神上石を応援する集団がいて、チアリーダー達の姿もあったりと実に華やかな応援団。


 恋風の方も応援してくれるのは居るけど、人数が少ない上にチアとかはいない。


 女子サッカー部だけじゃなく男子サッカー部とか、色々な運動部が公式戦を頑張ってるから、他に多分行ってるんだろうなぁ……。


「頑張れー! 恋風女子サッカー部ー!!」


 だったらせめて僕が大きく声を出して応援しようと、フィールドの皆へ向かって叫ぶ。


 それに真っ先に5人が振り返って反応してくれた。


 いや、嬉しいけどキックオフ近いから集中しないと……!


 ピィ────


 主審の笛が鳴って神上石ボールのキックオフで始まる。


 公式戦の初戦で怖いのは緊張。


 実力があっても硬さがあったら、本来の力を発揮できないまま不利な状況に追い込まれたり最悪そのまま負けてしまう事もあり得る。


 彼女達はそうならないでほしいと願って見守っていたら、中盤で咲月先輩が中央突破を狙う相手のドリブルをカット。


 流石キャプテン、上手い守備で立ち上がりの相手の攻めを断ち切ってくれた。


「ナイス咲月先輩ー!」


 咲月先輩はCDFの経験もあるから良い守備するんだよね。


「攻めよ攻めよー!」


「一気に行こうー!」


 両サイドの莉音先輩、花音先輩が声を出して攻撃を促すのがベンチにいる僕の位置からも聞こえてくる。


 神上石の守備を見てみれば人数は薄く、まだ守備陣形が整っていない。


 攻めるならチャンスだ。


「カウンター!!」


 咲月先輩は大きく叫ぶと同時に右を走る莉音先輩へパスを出した。


 上手い右足のパスが莉音先輩の足元に収まり、相手のDFが迫って来る。


 すると右サイドから大きくボールが蹴り出されていく。


 これはサイドチェンジだ。


 右の莉音先輩からボールは左を走る花音先輩へ向かって飛ぶと、それを左足でトラップしてドリブルで斜め前方の相手ゴールに迫る。


 けど、相手DF2人が花音先輩へ来て突破を阻止しようとしていた。


 それを冷静に見ていたのか、花音先輩は前を向いたまま左足で右へ転がす。


 そこには狼憐先輩が待っていて、右脚のトラップから左足をゴールに向かって振り抜く。


 放たれたシュートは低いコースでゴール左下に飛んで行くのが見えた。


 良いコースでキーパーの取り難い位置。


 相手GKは片腕を伸ばして飛びつくけど、触れる事が出来ないままボールはゴールネットを揺らしていった。


 先制点だ!


「やった! 狼憐先輩ナイスゴール! 莉音先輩も花音先輩も凄い!」


 新体制のチームとなってから、公式戦の初ゴールが決まって狼憐先輩が右拳を空へ突き上げると、その目は僕を向いていた気がする。


 その後、他のチームメイト達に囲まれて一瞬の事だったから分かんなかったけど。


 とにかく貴重な先制点を決めた事は大きいし、前半の内に取れて精神的にも安心してくるはず。



 狼憐Side


 莉音、花音の双子が相手を揺さぶって最後に俺は押し込むだけだった。


 得点の半分以上は姉妹によるもので2人がいなければ、すんなりゴールとは行かなかったかもな。


 あいつらの試合前、神兎へのスキンシップが力となったらしい。


 俺は神兎に触れたり、お姫様抱っこしたりと甘く充実な時間を過ごさせてもらったので心のゆとりが出来て、彼女達のやり取りを見守る余裕があった。


 その程度の触れ合いで満足して、可愛いものだな。


 俺は華奢な体を持った感触が今も忘れられない。


「良いアシストだ。相変わらず凄いな」


「いえいえ、決めた先輩が凄いですから♪」


「流石エースって感じです♪」


 明るく笑っているが、俺には背後で獰猛な獣が牙を研いでるのがハッキリと見えるぞ。


 他のチームメイトや観客達の前だから休戦しているだけで、神兎に関しては今も続いてるようなものだからな。


「1点1点ー! 気を抜かないでしっかり守ってこー!」


 咲月が手を叩き、キャプテンシーを見せる。


 後輩の2年ながら部を引っ張る存在で、やっぱり俺よりキャプテンに向いてるな。


 幸い彼女は神兎を狙う気配が無く、純粋なサッカー馬鹿なので安心して任せられる。


 俺は神兎からゴールを祝福されて気分が良く、公式戦でゴールを決めたのは別に初めてじゃない。


 ただ、彼の前で得点して声を掛けてもらえるのは嬉しく、心地良い。


 神兎がいれば何点でも決められそうな気がする。


 仮に取り返されても、すぐ返せる程に。


 相手の神上石も反撃に出ようと、センターサークルに立つ2人が恋風ゴールへ目を向けているのが、俺の位置からよく見えた。


 試合が再開して俺は彼女達の動きをよく見る。


 それを見て神兎の動きよりも遅いなと感じ、取れると思って近づく。


「っ!?」


 思った通り、ボールをカット出来て俺は中盤に預けてゴールへ走る。


 神兎、お前との1on1が結構役立っているぞ。


 ふふ、これが愛の力というやつか……!!

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