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ラブ・ガーディアンズ 〜ヤンデレ女子達はサッカーで連係したり1人の男子を取り合う!  作者: イーグル


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ドキっとする1on1!?

 1on1、つまり相手と一対一で向き合っての真剣勝負だ。


 これまで遊びで付き合ってくれた友達との1on1ぐらいしかやってないけど、今回は現役のサッカー部でエースストライカーが相手。


 勿論、文句無しで手強いのは側で狼憐先輩の練習を見てきたから分かっている。


 部のエースである先輩は長身で高さがあって、ヘディングが得意なのは勿論、シュートも力強く豪快。


 男の僕が持たない物を沢山持っているから羨ましい。


 その狼憐先輩からの提案は是非受けたい。


「分かりました、狼憐先輩との1on1やります!」


「よし、じゃあボールを持つのは神兎からで、互いの陣地の公園の端まで運んだ方が勝ちだ」


 丁度、縦長で広い公園だけどゴールマウスは流石に無い。


 なので狼憐先輩は独自のルールを提案して、僕もそれに賛成した。



 小さな子供もいるし、無闇にシュートするのは危ないからね。


 僕達は陣地を決めると改めて向かい合う。


 対戦相手として立った時、小さい僕にとって狼憐先輩は大きく見える。


 男子で情けない話だけどフィジカルで勝てる気が全然しない。


 だから、テクニックと小回りで行くのが1番確実だ。


「行くぞ──スタート!」


 狼憐先輩による合図で1on1が開始されると同時に、ボールを持つ僕は素早く転がしながら左右に動く。


 強引に突破しようとしても体格的に絶対弾き飛ばされてしまうから、此処はフェイントで揺さぶっていこう。


「!」


 僕の仕掛けた上半身を動かすボディフェイントが効いたせいか、狼憐先輩の逆を突いて左側からドリブルで突破。


 これは上手くいったと思ったら──。


「甘いな!」


「わっ!?」


 ボールに向かって狼憐先輩のモデルみたいな長い脚が伸びてくる。


 僕のキープする球が捉えられると、足元から転がって離れてしまう。


 前へ転がって進むボールを僕は追って走った。


 再び足元へ収めた時には狼憐先輩が僕の前に再び立ち塞がる。


 息をつく暇もなくデュエルが繰り返し行われ、また僕はフェイントを開始。


 2度目のせいか、さっきより騙し難くなっている。


「努力は裏切らないみたいだな。上手いじゃないか神兎!」


 僕のドリブルにピタリとついて来ながら狼憐先輩は褒めてくれた。


 そう言いながらも抜かせてはくれない。


 本当に良い動きをしてるよ!


「(下や横が抜き難いなら……!)」


 僕は目線を左に向けて、そっちのドリブル突破をあえて匂わせる。


 本当の狙いは全く別だ。


「!?」


 右足で擦り上げるように球を蹴り上げた時、フワッと狼憐先輩の頭上をボールが越えていく。


 これで抜けたと確信した僕は右から狼憐先輩を突破する。


「っ!」


 ガッ


「うわっ!?」


 でも、すぐに反応してきたのか狼憐先輩は僕に追いついて、右肩から僕の左肩へぶつかっていく。


 ショルダーチャージを受けて、バランスを崩した僕は地面へ倒れてしまう。


「っ……?」


 地面に倒れた時の痛みを覚悟していたら、その痛みは何時まで経ってもやって来ない。


 それどころか僕の体は浮いてるような感じがした。


「大丈夫か神兎」


「あ……!」


 目を開けると心配そうな狼憐先輩の見下ろす姿が見える。


 今の僕は背中と膝を抱えられ、彼女にお姫様抱っこされた状態。


 どうしてこうなったのか分からず、僕は混乱と恥ずかしさに襲われていた。


 ただ、僕を抱き上げてくれる先輩に不思議とドキドキしてしまう……。



 狼憐Side


 危ない所だった。


 咄嗟に強くぶつかってしまい、危うく神兎を怪我させそうになる。


 俺は瞬間的に彼を抱き止め、転倒を阻止する事に成功。


 まさに間一髪という奴だ。


「怪我は無いか? すまん、俺が強くぶつかったせいで」


「だ、大丈夫です。抱き止められたおかげで痛くないですから……」


 彼が無事なのが何より。


 瞬間的に動けたのは習っていた格闘技のおかげかもしれない。


「しかし凄いなお前は。フェイントが上手くて抜かれそうになったから、俺もつい強く行ってしまった」


 実際に彼には1度、2度と抜かれかけて危なかった。


 神兎の上半身や目線、それぞれの動きによるフェイントにかかってしまう。


 どちらかと言えば俺のプレーはフィジカル任せな所があるので、神兎のようなテクニックあるプレーが眩しく見える。


 コツコツ努力を積み重ねているのは、やっぱり偽りじゃないし彼の力となってるな。


「い、いえ。それより……重くないですか……?」


「重い? むしろ軽過ぎるぞお前は」


 小柄な彼を流れで抱き上げている状態だが、ハッキリ言って軽い。


 ちゃんと飯を食べているのか心配になる。



 というか今、俺は神兎に触れていて幸せだ!


 華奢で軽く小さい体が俺の腕の中に居て、恥ずかしそうにしている姿がたまらなく可愛い。


 出来る事なら下ろしたくないし、なんだったらこのまま俺の家に帰って部屋のベッドに寝かせたい。


 心地良い匂いがするし、離れるのが名残惜し過ぎるぞ!


 せめてベンチに運ぶまで、もう少しこの感触を味わい続けていたいものだ。


「なぁ神兎、これからも練習付き合ってくれるか?」


「あ、はい……。僕で良ければ」


 相変わらず謙虚な奴め。


 俺はお前じゃないと駄目なんだよ。


 神兎、お前は絶対に俺へ惹かれさせるからな?


 絶対逃さないから覚悟しておけ。

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