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ラブ・ガーディアンズ 〜ヤンデレ女子達はサッカーで連係したり1人の男子を取り合う!  作者: イーグル


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絶体絶命!?

「ご、ごごゴメンなさい!」


 鼻に甘い匂いが残りながらも僕は慌てて離れると、女子に頭を下げて謝る。


 グイッ


「ひっ!?」


 いきなり女子の右腕が伸びてきたかと思えば、僕は制服の胸ぐらを掴まれてしまう。


「なんだてめぇ? 男っぽい制服着て女みてぇな面した奴、うちじゃ見かけねぇぞ」


 滅茶苦茶睨んで来て怖い、この人って不良女子!?


「女……いや、男か? けど小せぇし、ほっせぇよなぁ。どっちにしても部外者に変わりねぇか」


「ご、ごめんなさ……」


 女子の左手が僕の右手首を捕まえ、抵抗してみるけど凄く力が強いのか、全然ビクともしない。


 うう、どうしよう……?


「……へぇ〜?」


 その時、目の前の彼女がニヤリと怪しく笑ったのが見えた気がする。


 次の瞬間、僕の体が宙を舞う。


「とりあえず男か女か分かんねぇから、オラ来い!」


「わっ!?」


 僕の体は金髪の女子に軽々と担がれて、僕を運んだまま彼女は歩き出す。


「ど、何処へ連れてくんですか〜!?」


「決まってんだろ、あたしの部屋で性別確認してやる。とりあえず脱がせなきゃ分かんねぇし?」


 脱がせなきゃって、ちょっと待ってよー!?


「お、男です男! 恋風女子サッカー部の男子を貰うマネージャーで……!」


 僕が必死で自分の身分について彼女に担がれたまま説明していると──。


「何をしている燐火(りんか)


「!」


 誰かが呼び止める声がして、僕を運ぶ足が止まる。


「何って、怪しげな奴が女子寮にいたから捕まえて問い詰めようとしただけだっての」


「怪しげな……その担いでいる者の事か? 降ろせ」


「ああ?」


「降ろせ、2度も言わせるな」


「……チッ」


 担がれていた僕は凛々しい声をした人のおかげで、不良風の金髪女子から解放される。


 降ろされた僕から、2人の姿が見えた。


 1人は僕を連行しようとした不良風の金髪女子。


 改めて見れば背が高く、守華先輩や狼憐先輩ぐらい長身だ。


 確か燐火って言われたから名前はそれかな?


 そして、もう1人は燐火って人程高くはないけど、それでも僕よりずっと背が高い。


 銀髪のロングヘアーで守神監督と似ていて凛々しく美人だ。


 2人並べば優等生と問題児みたいで正反対なタイプに見える。


「先程、恋風女子サッカー部と聞いたのだが君はそこの男子マネージャーか?」


「は、はい……恋風高校の1年でマネージャーをしてる小平神兎です……」


「うちの部員が失礼した。私は円帝女子サッカー部の3年、キャプテンを努める守神芹華(まもりがみ せりか)だ。よろしく頼む」


 礼儀正しく挨拶をする芹華という人は、まさに優等生という感じがする。


「ほら、お前も名乗れ」


「うっせぇなぁ〜……あたしは大加護燐火(おおかご りんか)だ。以後よろしくって事で」


 面倒そうにしながら、燐火という人は僕の方を見て軽く笑いかけた。


「確か練習試合についての打ち合わせで来たんだったな。丁度良い、共に行くか」


「あ、はい」


「いてら〜」


 軽くヒラヒラと手を振る燐火さんに見送られながら、僕は芹華さんの案内で皆の元へ戻る。



「監督、遅れまして申し訳ございません」


「円帝女子サッカー部キャプテンとして、お客様を待たせるのはよくありません芹華。以後気をつけなさい」


「はい」


 皆の集まる打ち合わせが行われる部屋も広々として、高そうなソファーやテーブルが置いてある。


 そこで僕は芹華さんに案内してもらうと、彼女は監督である叶さんに頭を下げて遅れた事を謝罪。


「こちら、我がサッカー部のキャプテンを努める娘の芹華です」


「はじめまして、恋風女子サッカー部の皆様。よろしくお願いします」


「あ、こ、こちらこそ……!」


 キャプテン同士、咲月先輩と芹華さんが挨拶をする。


 咲月先輩の方は周囲の環境とか、相手の雰囲気に飲まれ気味みたいだ。


 僕達はアウェーの状況で打ち合わせを開始する。



 燐火Side


 あの男子マネージャー、神兎っつったか。


 男子高校生で、あんな小動物みたいな奴が存在する事が信じられねぇ。


 細くて小さいし、つーか可愛い。


 きつく抱き締めただけで折れそうな感じが、何かすっげぇたまんねぇわ!


 こんな気持ち生まれて初めてだ!


 あれ逃してなかったら……芹華の奴、マジで何してくれやがったんだよクソが。


 監督の娘だからってデカい面しやがって、ついでに乳もデカいし。


 そっちならあたしだって負けてねぇけど、なんなら勝ってるはず。


 苛ついた気持ちを静めようと、下の食堂に行って何か食おうとした時、奥の部屋から話し声が聞こえてきた。


 今日行われる打ち合わせをやってる事を思い出し、そこに神兎って男子マネージャーがいるかもしれねぇ。


 というわけで、あたしは部屋の外で密かに聞き耳を立てておく。


「試合の方は3日後の土曜で午前10時、それで恋風高校の方へ我々が伺えばよろしいですか?」


「あ、はい。わざわざお越しいただけるとは恐縮ですけど……」


「いえ、むしろ選手達には何時もと違う環境で経験させて、アウェーの試合でも柔軟に動く練習にもなりますから」


 練習試合に向けた話し合いが進み、円帝の方が恋風高校へ行く事が決まったらしい。


 慣れたホームで試合をするより、厳しいアウェーで練習試合をする事は円帝でよく行われるスタイルだ。


 どっちにしてもあのマネージャー君、神兎の奴には試合のメンバーにさえ選ばれりゃ会えるって事だよな?


 だったら意地でも選ばれてやろうじゃねぇの。


 試合に出て俺が圧倒的な力を見せつけ、恋風をぶっ潰してやる。


 そんで神兎も手に入れて今度は誰の邪魔もさせねぇ。


 あいつはあたしの物にするって今日決めた!

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