【9話 エイデス入学】
「え〜これより,エイデス入学試験を開始する,指定された位置について下さい」
「(緊張するな,,,がんばろ)」
っと結城は気張る。
「結城君は特別推薦組だから途中入学組とは違い
最終試験を初っ端からやってもらうよ」
「はい!」
まぁエリオットが手を回してないわけ無いんですけどね。
ガチャリドアを開き先に進むと,修理した後がある体育館に来る。
「シャッターオン」
ガラガラガラと鉄の扉の前に更に重厚な壁が
幕のように降りた。
「これより人造人間バージョン4.2を出します」
だがしかし。
「?」
「感情がほぼ無い人造人間バージョン4.2が
震えている⁉︎」
「結城は何もしない筈,,,」
すると初っ端から人造人間は決死覚悟の全身全霊を出力して大量の小物をだす。
「アガァァァァ!」
「アガァァァァ!」
「アガァァァァ!」
「煩い」
瞬間,結城の言い放った言葉によりカメラ越しに見ている審査官までもが顔が蒼白に成る。
少しすら殺意どころか怒りすら漏れ出していない,発言しただけで,奴らの目の前には大層巨大かつ大量の刃物と銃口を向けられているように
錯覚する。
無数のナイフが体を刺し銃弾が打ち込まれ,大小無数の銃剣が見える,痛覚を刺激するそれは常人ならショック死,彼の不動状態から無傷で殺戮レベルに差があった。
ガタガタガタガタガタガタガタガタガ,全員が震え1秒後にはバタバタと人造人間は倒れていった。
「(一言一言,一挙手一投足の圧力,あれを人が,それも10数歳と言う子供が出していいものなのか?全国全人類から殺意と武器を向けられたってあんな恐怖を感じない)」
「パス!結城君は即合格です!」
「あ,はぁ」
こうして結城は開始数秒で合格するのだった。
因みに常人なら即死,EからB+は立ってるのがやっと,Aからだと目線合わせられるくらい,A+ならギリ会話可能,SだとビビるくらいS+で余裕会話,幻夢なら常識。
無言の圧力でも同様,明確な怒りや殺意が介入した場合S+が悶絶するくらい恐怖が上がる。
,,,一般入試の方はと言うと。
「楽しいねぇアヤちゃん!」
「うん,ルイちゃん!」
アヤE,ルイE,先行してルイが進む。
「トラップバンバンバ〜ン!キャハ♪」
バゴーン!バゴーン!廊下が特別に硬い性質でなければとっくに民間を幾つか粉々にするような
TNT変換出来るレベルのトラップをあたりながらノックバックすらせずにルイは先頭を歩く。
硬い性質とは,幾重数多に張り巡らされた大小無数の抵抗する為の構造,単純な耐久にはタングステンが用いられていて。
本来ならば1kmほどは厚さ高さが在るものを
10mまで圧縮していて,体積に比例する密度と抵抗構造が指数関数的に上昇していて圧縮に
伴い必然的に性能アップしている。
更にその上から金剛石によるコーティングが為されているのだ。
「ガァァァ!」
小型の人造人間が出てくると。
「キャハ!」
ぶちぶちブツ!腕を簡単に引き千切り。
「ふん」
アヤが手刀で首を刎ねる。
「ケヒャ!」
「あははははははは!」
バゴーン!ドゴッバゴーン!あのトラップにも傷一つ着かない壁に拳の跡がくっきり残るほどの
一撃を繰り出し人造人間の全身を跡形もなく
消し飛ばす。
「首が太過ぎる,アヤっち〜!」
「しゅ」
ビュン,,,ポト,斬撃により半径3km以内にあった十棟のビルを半分に倒壊させる。
「ひゅ〜!黒曜石より鋭い斬撃ぃ!」
「褒めないでよ,あルイ!」
バゴーン!不意打ちで人造人間がルイの後頭部を殴る,だがしかし。
「あぁ?他個体より分厚い腕は飾りかてめぇ」
ルイと腕強化人造人間は拳をぶつけ合う,だが一撃で腕強化野郎の腕をルイがぐしゃぐしゃにする。
「雑魚があまりイキがるなよ?」
「足長来てるよルイ!」
ルイはドサっと足の根本から握り潰し足を引き千切る。
「皆殺しじゃゴラァ!」
「(ルイちゃん本調子になって来た♪)」
グサグサグサっとアヤもアヤで数十体を同時に相手取りながら軽々しく頭を刈り取り続ける,,,カキーン。
「(硬っならば!)」
アヤはスタイルを変え,手刀ではなく拳を握る。
「死ね」
身体のどこに打ってもクリティカルに成る,抵抗を抜き去る貫打抜去,簡単に言ってしまえば物体の運動を邪魔する力を味方に付けちまう様な
ふざけたような武術だ。
バゴーン!硬い皮の人造人間を瞬殺する。
バゴ,ルイの左腕に何かが当たる。
「あ(振りすぎた)」
そこには体の半分が消し飛んだ人造人間がぐちゃっと死んでいた。
,,,試験会場の別のセクターでは。
「攻撃は最大の防御,質量×速度=力量,つまりゃあ力量とは速度も防御も兼ね備えた破壊そのものナリィ!」
バゴーン!廊下一列を粉々にする爆風を生み出す。
「ふん,雑魚ナリ」
すると後ろからクロスボウで狙う人造人間がいた,シューン!矢が飛ぶ!だがしかし。
「弾道が甘いナリ!」
バゴーン!クロスボウを持った人造人間が目で追えない速度で背後に周り人造人間を粉々にする。
「不意を突いたらしいが無駄だと言ってやろう,タイミングが判れば予測可能だなどと,わざわざ見たりゆびを動かして音がしようが,発砲を聞き取ろうが無駄なのだ!」
つまり空気間の矢の流れる微力な風だけで接近に気づき簡単に避けたと言うことだ。
ガチャリ,屋の四角のドアが開いた。
「キシャア!」
飛行型の人造人間が数十体現れるのだがナリナリウルセェ巨漢の背後に小柄な男が立つ。
「はい,お疲れさん」
トンっと指が触れた瞬間,バゴーン!飛行型全員が一撃で貫かれる。
「アラマ!おどれワシの獲物を喰らうでない!貴様は芸しかないのぉ,そのワンインチパンチは何ナリか!」
「寸勁じゃボケナス!ヨシダ,俺だってヤリてぇんだよ」
ワンインチパンチ,それはジークンドーにおいて敵との間合いが近くて引いてからのパンチができない時のために作られたパンチである。
体の関節を一気に可動させて短い射程距離の中で最大限の威力を発揮する必要がある。
寸勁,密度がもっとも高い状態から放つワンインチパンチであり,難易度は少し高い。
ヨシダE,アラマE,因みに爆風で廊下を壊したのがヨシダ,飛行型全員一撃必殺したのがアラマ。
またまた複数別セクターにて様々な受験生達が
殺戮と蹂躙を繰り返しながら受験を突破していくのだった。