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第6話「合格」
あの奇跡的は58秒2を記録してからも少しずつタイムを更新し続けた。
結果、58秒188を記録した。
「いやー、大野くん、すごいね。私達が言った目標タイムからさらに7秒も速かった!」
「7秒!?」
タイムを出した本人が一番驚いていた。
「まさか、ここまで速いなんてな。でも今まで、本当に何もレース出たことないのか?ライン取りも自然だった。経験者の走りみたいだったよ。」
「あー、もしかしたら、昔、ゲームやってたのがあるかもしれないです。」
「ゲームやってた人間か。それなら速く走れるな。」
「まぁ、合格は合格だ!大野瀬成くん、君のレース参戦を許可する!」
「やった!」
瀬成のF4挑戦記が幕を上げた。