表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
F4 P1を目指して。  作者: 銀乃矢
F110CUP編
4/44

第3話「F4」

先輩を捕まえ、聞く。

「すみません、自販機ってここあります?」

「あぁ、門の近くにあるよ。いっておいで。」

「はい。」




少し歩くと、今朝通った小屋のシャッターが開いていた。


中を覗くとフォーミュラカーが置いてあり、エンジンがかかっていた。


「わぁ…」


その時、整備していた男性がこちらに気づく。


エンジンを切り、声をかけてくる。

「どうした?」

「あ、す、すみません!すぐ立ち去るんで!」

急いで離れようとすると止められる。


「あ、待って!」

「?」

「もしかして、こういうの興味ある?」

その男性がフォーミュラカーを指差す。

「あ、はい!自分レースが大好きで、いつかは乗ってみたいなとは思ってます!」

「ちょうどいいかもな…」

「なんですか?」


「実は、このクルマ、F4っていうカテゴリーのクルマなんだけど、元々社長が乗っていたんだ。」

「え、この会社の安住社長がですか!?」

「そう。でも、社長の老体もあって、活動は終了になってしまったんだ。」

「じゃあ、なんでこのクルマ整備しているんですか?もう走らないなら売るとかあったんじゃないですか?」

「いやー、君みたいに興味ある子が現れるのを待ってたんだ。また安住レーシングとして活動できるように。だから、有志で整備してちゃんと動くようにしていたんだ。」

「そうなんですね。」


「今度、社長に掛け合ってみようか?」

「いいんですか?で、でも、申し訳ないですよ」

「いいんだよ。俺達はいつかまたレースしたかったんだよ。それに、君もレースに憧れているんだろう?」

「ま、まぁ。」

「じゃあ、社長に交渉してみようか。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ