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F4 P1を目指して。  作者: 銀乃矢
FIA-F4編
32/44

第28話「プライベートテスト2日目早朝」

翌日、富士スピードウェイを朝日が照らす。


瀬成は日が昇ったばかりの富士スピードウェイのホームストレートに座っていた。


「…」

「どうした、瀬成。」

「あ、蓮真先輩。」


「なんでもないですよ。」


「なんでもなくて、ここにはいないだろ。」

「…実は、レーサーなれるとは思ってなかったんです。」

「なんだって?」

「実は自分、何もかも、親、特に母から否定されてきて。」

「それって進路とかってことか?」

「そうです。行く高校も大学も病院も決めてきて。」

「医者を目指してたってことか?」

「まぁ、そんなところです」


「でも、自分の父は対照的でレースも好きで、なんでもOKって感じだったんです」

「お父さんの名前は?レースが好きならもしかしたら関係者にいたかも…」

大野真司(おおのしんじ)です」

「大野…真司…あ!あの!?あのOSモータースポーツの?!」

「そうです。全日本F3でドライバーやってた人です」


「あの全日本F3でチーム代表としてもドライバーとしても活躍していた!?」

「その大野真司です。」


「たまげたぁ…そんな天才の子どもと一緒にレースしてたなんて…」

「まぁ、それで、父のレースにもよく行ってたんですよ。母は嫌そうでしたけど」



「その時に、父の乗るF3のコックピットに座ったんですよ。それで、その時レーサーになってみたい…って思うようになったんです。」

「でも、やっぱり母親が?」

「そうです。自動車業界に関わりたいって、包んで言ったんですけど猛反対受けまして…」

「でも諦めきれず?」

「はい。それで、母との大喧嘩の末、家を出れたんで、心機一転どこかでレーサー目指してみようって。」


「大変だったんだな。」

「はい。でも、今は楽しいですよ!高校行ってたときより何倍も楽しい!」

「そうか。お前の努力しだいではさらにおもしろい世界に行けるぞ?」

「はい!そこまで行くつもりです!」


「よーし、じゃあ、今日の練習走行も頑張るか!」

「はい!」


2人は立ち上がり、ピットに向かった。


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