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F4 P1を目指して。  作者: 銀乃矢
FIA-F4編
28/44

第24話「襲来」

「17番のクセを掴んだなら、それを使って…」


大野はアシュリーのリアに張り付くように追いかける。



「しつこいわ、この90番…」

アシュリーも大野が乗る90号車の存在がプレッシャーになっていた。




「17番の走りが少し乱れてきた。少しずつ効いてきてる。」


17号車がコーナーに入るたびにロックアップし、タイヤからスモークが上がる。



ダンロップコーナーに2台が差し掛かる。


目の前を走る17号車がシケイン1つ目でスピンアウト。


「ラッキー。やっぱプレッシャーかかってた。これで一つ順位あがった。」






トップ3争い。

スタート直後にミスをし、順位を落とした颯が再び蓮真に襲いかかる。

「織田、お前を俺は倒す!」


左右にマシンを振り、織田を牽制してくる。

「いいぞー。その勢い、面白い。久しぶりにいいバトルできそうだ。」


ホームストレート、時速約200km/hの世界へ。


2台はサイドバイサイド。

2台の間は数センチほど。ほとんど接触している。


そのままに1コーナーへ。

イン側を走る蓮真が3位を守る。


2台はまだサイドバイサイドのままコカコーラコーナーへ。


その時、蓮真の91号車のタイヤと颯の1号車のタイヤが接触する。


はじき出された颯はそのままバリアに激突。

マシンは大破。


「あーあ、あんなに熱くなっちゃうから…」


これにより、大破した颯のマシンの回収のためにセーフティーカーが出動になった。






2周の先導の後、レース再開。


蓮真に次に襲いかかるのは24号車、國村(くにむら)或人(あると)


「次はVisionのアイスボーイですかい。」

國村或人。別名アイスボーイ。

その由来はバトルでも熱くならず、冷静に決着をつけるため。


「F110CUPは退屈だったしな。こんだけの敵がいて俺は幸せだよ」

蓮真は対決を楽しんでいた。



蓮真はバトルで戦闘本能が掻き立てられるが、それでもどこか冷静な部分があるため、今まで速さを見せてきた。

しかし、石井颯には冷静になるということが足りていなかった。

結果、車間距離を見誤り、クラッシュという結果につながった。




「前のあのマシンは噂のAZUMI racing…どんなものか見せてもらいましょう…」


國村が一気に蓮真に襲いかかる。



「こいつ、意外と落ち着いているのに速いッ…でも、時には、アグレッシブなところも必要だぜ…」


すでに國村の後ろには5位のマシンが接近していた。



レース中、バトルをしていると必然的にレースペースは落ちる。

そのため、レーサーたちは早期の決着を狙うのだ。


しかし、冷静すぎる國村はリスクをとらない。

そのため、いつも優勝に届いていなかった。




「…91。僕の負けだ…。」

國村は5位のマシンにあっさりオーバーテイクされてしまった。




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