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第15話「デビュー」
俺はいつでも速かった。
「蓮真、また1位だ!よくやってくれたよ。お前が目指すスーパーGT、そう遠くはないぞ。」
「ありがとうございます。日野森代表。」
この頃俺はまだ中学生だったが、格上の高校生レーサーさえも負かしてきた。
そして自分はカートに乗って3年で日本一の称号を手にした。
すると、様々なチームからオファーが相次いだ。
ただ、そのオファーは一旦断り、ハヤブサモータースポーツからスーパーFJにも参戦することになった。
そのFJでも関東シリーズで2位、日本一決定戦で3位と、そこそこ成功した。
そんな俺はついにFIA-F4の舞台に参戦することになった。
所属したチームは育成に長ける中団チーム、Bear's racing。
俺はこのカテゴリーでも実力の高さをアピールし続けた。
中団争いが主なチームだったが、トップ争いにも何度も食いついた。
ときには優勝だってしてみせた。
そして、俺には新たなチームからオファーが来るのだった。




