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F4 P1を目指して。  作者: 銀乃矢
スーパーFJ編
15/44

第13話「雨」

「雨だぁ…」

「困ったなぁ。あのセッティング、ドライコンディション想定のやつなんだが…」

「じゃあ、変えなきゃ。」

「だめだ。予選が終わってから決勝レースの終了までセッティングは変えられないんだ。あのセッティングで戦ってもらうしかない」

「まあ、変わんないでしょ。」




30分後、グリッドに46台のマシンが集結する。


灰色の空が広がっていた。


「今日は無茶はするな。雨だから勝手にミスするのも出るよ。」

「わかりました」




レースがスタートする。


「みんなプロじゃん。うますぎる…」


ただ、やはり、蓮真の考えは合っていた。


3台前方のマシンがスピンするのが見えた。



「あ、スピンだ。」


そんな時、目の前のマシンもコーナーでまっすぐ飛び出していってしまった。


「本当に合ってる。蓮真先輩。」



ピットでは…

「やっぱ、スピンとか多いですね。」

「そうだな。そういや蓮真、さっきスタート前、何伝えたんだ?」

「あぁ、雨が降ってるから、中にはスピンするやつとかいるから無茶して追い抜きはしなくてもいいって。」

「そういうことか。確かにお前の言う通りだな。」






「気づけば自分の前にいた4台がリタイア。他にもコースアウトして順位を下げたのもいる。ラッキー。」


雨の中、瀬成は安定した走りを見せ、着実に周回を重ねていった。


「これでファイナルラップか。あっという間だったな。」


16位からスタートだったが、気づけば6位まで上がってきた。

トップ5まであと少し。

しかし。5位のマシンにはまぁまぁな差がつけられていた。



チェッカーフラッグが振られる。

「6位、6位か。頑張れたな。自分。」


1周コースを走りきり、ピットに戻ってくると、日野森代表が誘導してくれる。


「はーい、お疲れ様〜。よくやったじゃないか。」

「ありがとうございます!結構楽しかったです!」

「楽しかったなら何よりだよ。」


「君の来年の活躍期待しているよ。」

「はい!日野森代表にもいい報告ができるように頑張ります!」


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