無事死亡
「好きだ!!付き合ってくれ!!」
「うん///いいよ///」
それは、夕陽が眩しい部活の終わり頃だった。
俺、佐久野海斗、高校2年生は、クラスのマドンナ、クラス1の美人の、佳歩ちゃんに告白し、OKをもらったのだ!!
佳歩ちゃん、前から気になってたんだよな〜。
付き合えて、ほんと嬉しい。
まぁ、俺はサッカー部のエースで、顔も良い。
女子にキャーキャー言われるのは、日常だからなドヤッ
「佳歩ちゃん、じゃあ早速一緒に帰ろーよ。」
「うん…私もそうしたいなって思ってた…///」
そして、俺たちはしばらく歩いた。
「私の家あっちだから、ここでさよならだね。」
「あぁ…だな…」
正直離れたくないけど、まぁ仕方ないよな。
でも、明日も会えるし、いっか。
そして、俺は佳歩ちゃんを見送った。
また明日も、会えると思って—————
「…………ゆるさない…」
え?
なんだ?なんか、後ろから声が、てか、なんか、視線が
振り向くと、そこにいたのはクラスメイト、丘野愛莉だった。そして その手には
包丁が、握られていた
俺は、愛莉の顔から正気が失われているのを理解すると、とっさに逃げようとして、地を蹴った。
でも、その頃には、
もう、俺の背中になにかが刺さっているのを感じた
俺の視界が、地面でいっぱいになる。
それからもずっと、何度も何度も、全身を刺された。
最後に聞いたのは
「あぁ…海斗くん、あったかい…」
という、愛莉の甘ったるい声だった。
メンヘラコワイ