何この手配書の人..めっちゃイケメンじゃん!マジタイプ!
2本目
私はある手配書を見ました。
白髪で目つきは少し悪いですが、整った顔だな。
いや、普通にアタルさんより、ばりイケメンです!
エロ感じのイケメンですよ!
でも、残念手配書に載っている事は悪い人なんでしょう。
悪い人なんだ...良いかも..
でも、ダメダメ!
すると日向はその手配書を見てた事に気付いて
受付嬢?さんが話しかけて来た
「貴方、その人が気になるのかしら?」
「え?!いや、そんな事はありませんよ!」
日向に話しかけて来た人は
うわ〜デカイ!筋肉ムキムキなのになんでスカート履いてるのかな?
「ふふ、私の服装に気になる?私はね心は女なのよ」
「そうなんですか」
「あら、貴方は気持ち悪い目で見ないのね」
「なんでですか?男だからって女になっちゃダメって言われて居ないのに。そもそも、貴方は男なのに女の子になろうと努力してると感じました。
そんな努力してる人を馬鹿に出来ません」
「あら!貴方言い方言うわね。私の見た目を見て変な目で見てこなかったのは貴方で2人目よ」
「そうなんですか」
「ふふ、1人目はねこの子よ」
受付嬢は手配書に指を刺した
「この方がですか?」
「そう、シンヤさんだけは。いつも、私の所に普通に接してくれたのよ」
「へぇ〜...ん?」
今この人なんて言った?シンヤさん??へ?偶然?
アテナ様は白髪の男って言ってたわよね?
そして、日向は再び手配書を確認した
白髪だねぇ、もしかしてこの人?
「この人って他に連れとか居ました?」
「あ〜私はあまり話してなかったけど。彼のお嫁さん達だね。凄く別嬪さんよ!貴方ぐらいに」
お嫁さん達?完全にこの人じゃん!
「えっと..貴方は..」
「あ、ゴリューですよ!私の名前は」
「ヒナタです、宜しくお願いします」
日向はお辞儀をした
「この人ってどんな人なんですか?」
「この人はね、めっちゃ強いよ。何百年も攻略出来なかったダンジョンを。たった、一日も経たないで攻略したのよ」
「一日経たないでですか?!」
それは、驚いた。私は本で読んで居ましたが。ダンジョンに居るモンスターは帝国の騎士でも歯が立たないと聞いた。
「そして、1番良かったのは彼に絡んできた冒険者達を瞬殺したのよ。あの姿が本当にかっこ良かったわ」
「でも、ダンジョン攻略した人がなんで手配書にのられて居るのですか?」
「彼はね..いや、彼達ジョーククロウはこの国の王様に喧嘩うったのよ」
「また、なんでですか?」
「それはね」
ゴリューさんは日向の耳に近づき小声で喋った
「他の人に聞かれてると面倒なので小声で喋るけど。多分この国の国王がダンジョンの物を全て寄越せとか言って来たと思うのよ。それを断ったシンヤさん達を捕まえようとしましたが、彼は結構お嫁さん達に対して過保護だと思うのよ」
ゴリューさんはシンヤを良く見て居たのでなんとなく予想して居た
「そのお嫁さん達を守る為に喧嘩売ったと思うのよ」
大好きな人の為に国を敵に回すのか...やばい。どうしよう、本当に会ってみたい
ゴリューさんは日向が何を考えてるか察した様だ
「ふふ、その顔惚れちゃったのかしら?安心してその手配書の紙より実物はめちゃくちゃイケメンよ」
「そそ、そんな会ってみたいなんて..」
「ふふ、早く行かないとお嫁さんを増やしすぎて日向ちゃんの事認めてくれなくなるわよ」
「ななな、何を言ってるのですか!お嫁さんって彼には他に...」
しかも、アテナ様も..
「大丈夫よ、私と最後に会った時は女の子は8人だったけど、男が1人女が9人、モンスターが1人って書いてあったから、1人増えてるわね。この短時間で」
「へ、へぇ」
「だからまだチャンスがあるって事よ!」
「いや..」
「さっきから気になって居たけど、あの数の帝国の騎士に囲まれて居たはね、もしかして貴族様かしら?」
「いえ!そんな大層な者ではありません」
「なら、異世界人ね」
日向はビクッと肩を跳ねた
帝国の人達には混乱を防ぐ為に異世界人と隠す様に言われていた
「ビンゴね!安心して言い触らさないわよ。名前が日の国みたいで黒目で黒髪予想してたのよ」
「そうだったんですか」
「貴方帝国は嫌いかしら?」
「...ちょっとは」
日向は帝国の騎士達を見ていて嫌っていた。嘘ばっかりで自分勝手だったから
「逃げるって考えてない?」
「え、」
「当たりね、うんわかった。私がその脱獄に手伝ってあげるわよ!」
「良いんですか?」
「いいよ、いいよ。ならまずね、貴方帝国の人達から何か貰って無いかしら?」
何か貰った?うーん、カードとか武器くらいだな、あとこの服とか?
「この武器とか服ですかね?あとこのカードです」
「ビンゴ!それね!それを貸して頂戴」
日向はカードをゴリューに渡した
「これはね貴方が何処に居るか分かる様に魔法が付与されている。これを今から解除します」
そして、ゴリューは魔法を唱えた
「これでいいね。はいどうぞ。」
カードを渡された
「貴方って何者なんですか?」
「ん?私?ただの受付嬢よ?本当帝国の人ってGPSみたいの渡したりしてストーカー見たいよ!」
「はは、そうですね。そう言えばなんで、シンヤ君が女性を増やしたと分かったんですか?」
「ああ、それね。これよ」
ゴリューは新聞を見せて来た
「彼はね..いや彼達はたった10人と1匹で一つの国を滅ぼしたのよ!本当凄い!しかも、その国の真っ黒な所を世間にバラしたのよ、所謂英雄みたいな事してるね」
「一つの国を滅ぼした?!す、凄い」
「ふふ、そうよね。普通は不可能よ。しかも、どうやってこんな直ぐにギュラエス国の情報を教えられたんだろう。本当に凄いわよ、ほら早くあの騎士達が目を離してる隙に後ろの扉に通らなさい。馬車を手配してるわ。あと、これとこれを渡すよ」
ゴリューさんから渡されたのは、お金と何かのコンパスだった。
「これを辿ればシンヤさんに会えるからね、本来は依頼する前にこのコンパスに魔力を込めるのよ。行方不明になった時に使うコンパスだけど。依頼達成した時は自動的に消えるけど。私が彼に渡したコンパスは一生消えない物なのよ。彼面白そうだったからね。」
「え、、そ、だから!そんな事は」
「ふふ、はいはい。そうですね。彼らは旅を目的しているから多分ギャラエス国から近い所で有名な場所だったら、バングル国に行くと予想するよ」
「はい!ありがとうございます」
日向は深くお辞儀をして、裏の道から通って。すぐに馬車に乗った
「ゴリューさん、優しいかったな..なんであんなに優しくしてくれたんだろう?」
シンヤ君か...どんな人なんだろうな
「お嬢ちゃん!もしかして!今から想い人に会いに行くのかい?」
「いえ!そんな事は有りません!!」
「はは!そうか!んで、何処に向かうだい?」
「バングル国に行きたいです」
「おう!分かった」
日向は門を潜った
「そう言えばこの世界にもGPSって言葉あったんだ」
〜〜〜〜〜
ある冒険者の受付嬢
「ふぅ〜バレずにこの国から出られたのかしら。ちょっと悪い事したわね、同郷だと思って、読取の魔眼を使っちゃったはね」
読取の魔眼は魔力を使って人の心を読み取れる
一回好奇心で、シンヤさんに使おうとしたけど。あれはヤバいって感じたは、まさか使おうとした事に3人にもバレるとは思わなかった。盾ちゃんと魔法使いちゃん、そしてメイドちゃん。あのまま使って居れば殺されてたはね。完全に忠告されてたは...本当に怖かった
そして、日向ちゃんの思考から読んでけど。アテナ様って..あの女神の事だよね?ハハ、本当シンヤさんは私達異世界人より異世界人してるは




