リン対シーマー
「シン〜私行ってくるよ」
「おう!勝ってこいよ!!」
「うん!」
リンは駆け足で闘技場に向かった
アリア「次は前回の優勝者ですよね」
「あの、おっさんより強いって事だよな」
おっさんとは以前第一試合の時シンヤの対戦相手カツノブの事だ
「やはり、あの方は強かったんですか?」
アイがシンヤに飲み物を渡す時に質問した
「お、ありがとう。強いよ、最初から本気で来られてたらやばかったかもね」
「ふふ、シンヤ君やばかっただけで、別にシンヤ君が負ける程の実力じゃ無いって事ですね」
「まぁ〜ね、呪印を使うほどじゃなかったし」
いや、多分あいつは本気を出して無いな。使ってる刀も感だけど、本気の刀じゃなかった。奴には何か余裕を感じたし。
『それでは!!午後の試合を始めます!!Cブロック3番!!剣一本で敵を薙ぎ払う!!前回の優勝者の『豪金』シーマー選手!!賭け金2倍!!!対Cブロック4番!!此方も剣一本で敵を斬る!!リン選手!!!賭け金8倍!!』
あれ?リン普通の剣じゃないか?
リンの腰には普通の剣がさしてあった
しかも、二つ名豪金なんだ..確かに鎧とか剣は金で固められてるな..キラキラしすぎてうっとしい
「さて、美しい女性よ君はどのくらい僕を楽しませてくれるか見ものだね」
「そう、最初から本気で来てもいいよ?」
「あはは、本気で来てしまったら。この戦いすぐに終わるけど良いのか?」
「戦ってみないと分からないじゃない」
「あはは、良いよ良いよ君気に入ったよ。あの男の女にするぐらい勿体ない」
シーマーはシンヤをチラッと見た
「シンの事?」
「そうだよ!!前回の準優勝者の攻撃に避けられないぐらいじゃ、到底僕には勝てないよ。どうだい?僕の女になる気はない?僕は強いし、イケメンって言われてるぞ?」
「興味ないは、シンの方が強いしカッコいい」
「そうか、なら僕の力を見せてやる!」
シーマーは剣を構えた
『それでは試合開始!!』
「どうぞ、君から来てもいいよ。僕は女性から優先させる主義なので。」
「そう、なら遠慮なく」
リンは縮地でシーマーに近づいた
「何?!速い!」
シーマーにはいきなりリンが目の前に現れた様に見えて、慌てて剣をリンに振りかざした
「そんな攻撃じゃ、当たらないよ?」
リンは体制を低くして、その剣を避けて。相手の足に蹴りを入れた。シーマーは体制を崩して、リンは瞬時に構えてシーマーの腹に正拳突きを食らわせた
「ガハッ」
シーマーは後ろに吹っ飛んだが、ギリギリ場外には出なかった。
「ちっ、調整難しいな」
リンは殺さない様に手加減をしていた。
「はぁはぁ、君やるね。じゃー僕から行くね。身体強化!」
シーマーは自分に身体強化をして、リンに向かった
「ハッ!!セッ!」
シーマーの連撃はリンは軽くいなしている。
「クソ!ハッ!せい!」
「はぁ〜シンの言葉を借りるなら、期待外れだ」
「何?!なら!!スラッシュバースト!!」
シーマーはリンに素早い連撃技を披露した
「遅すぎるよ」
リンはその攻撃が遅すぎて、目まで瞑り全て避けた
「嘘...」
その光景を、見ていたシーマーは驚いてた
「何故君ほどの強い者があの男の女になっているんだ?!」
「え?えっと...す、好きだから..」
リンの頬は少し赤らめた
「あんな弱い男より!!僕の方が強いぞ!!弱い男なんて価値がない!」
「は?もしかして、シンが弱いと思ってるの?」
「そうだ!!準優勝者の攻撃を避けきれなかったじゃないか!!僕はあれを全て避けたぞ!運が良くてたまたま勝てたぐらいじゃないか!」
(え?この人もしかしてシンの強さに気付かなかったの?正直あのおじさんの方が何倍も強い)
リンはシーマーがカツノブを本当に倒したのか疑い始めた
「ねぇ、どうやってあのおじさんに勝ったの?」
「僕が剣で倒したんだ!」
「そう思えないな」
リンはボソッと喋った
「あんなゴミより僕の方が良い男だ!!だから君を倒して俺の女にする!!そして、奴をボコボコにして。他の女を全て頂く!!」
「ふーん、もう良いよ。正直前回の優勝者だったから、強いと思ってたけど..うん、飽きた」
「ふざけるな!!僕は強い!」
「そう、ならもっと強くなった方が良いんじゃない?私からは強いと思えない。炎空撃」
リンは此方に向かってくるシーマーに斬撃を飛ばした
「カハッ!」
「はい、私の勝ち!」
シーマーはリンの斬撃に気絶をした
『な、何と!!前回の優勝者が敗北!!勝者!!リン選手!!』
「イェーイ!!」
リンはシンヤに向けて満面な笑みでVサインを送った




