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冥府の帝王

『今日の最後のグループ!!このグループには、優勝候補のこの国の騎士団長アレク=モーセェル選手と、前回の準優勝SSランク冒険者のカツノブ=カグヤザカ選手!!」


ズキンッ


最後の選手の名前を聞いてなんやらシンヤは反応した


カグヤザカ?うーんなんかどっかで聞いたような...


『そして、最後に前回の優勝者!!シーマー選手でございます!!!』


「「「「きゃーーーーー」」」」「「「うおおお」」」


女性と男性に人気の様だ、豪華そうな鎧を着ていた


シンヤは会場に向かう前にフードを被っているせいか顔も見えない者がシンヤに話しかけて来た。


「ねぇ、君の名前教えて」


声的に女性だろうか


「ん?俺はシンヤ、君も大会に出るのか?」


「いえ、余は参加しない。余の知り合いが参加すると聞いて応援に来ただけだ」


「そうか、その知り合いが本選に上がるといいね」


「ふふ、大丈夫よ彼はもう本選決まっているから」


どうやら、知り合いの人はA、Bのグループの誰かだった


「あ、俺そろそろ行くね。んじゃ!」


シンヤはそのフードの子に挨拶をして会場に向かった

フードの子の後ろにツノの生えた男性が現れた


「姫!ここに居られましたか」


「ブルーノ、余は大丈夫と言ってるだろ。ねぇ、彼の事詳しく調べてよ」


「彼とは?」


「あの白髪のシンヤって言う人よ」


「構いませんが?またどうしてですか?」


「彼の中に何か強い物を感じたの、余は彼が欲しいと思ってしまった」


「姫!まさか!専属従者にする気ですか?!彼より強そうな人は沢山いますぞ?!」


「ブルーノ、君の弱い所はそれよ。相手の力量を分からない所、それは時には命取りになるわよ」


「す、すいません」


「まぁ、まだ従者にするとは決まってないわ」


少女はフードを脱ぎ、頭にはブルーノと同じツノが生えてた


そして、シンヤは闘技場に上がった瞬間にシンヤに話しかけて来た冒険者がいた


「おいおい!こんな弱そうな奴も参加してたのかよ。この大会も落ちた物だ、こんな奴まで参加させるとは」


「ひひ、違いねぇ」


「はぁ〜」


「あ?なんだよ、あんちゃん。本当の事言われて怒ってんのか?」


「怒ってる?むしろ驚いているよ。こんな大会にゴブリン以下の知能まで参加出来るとは思ってなかったよ」


「「あ??」」


おお。やはりこう言う奴は本当に短期だ。


「テメェ!見逃してやろうと思ったけどぶち殺す!」


いや、4人しか生き残れないから見逃しちゃダメだろ


『それでは予選試合開始!』


司会者の合図と共にシンヤに絡んで来た2人は襲って来た


「ガァッ!」


「ゴホッ!」


2人はシンヤの蹴りで壁に吹っ飛んだ。それを見ていた他の連中はシンヤを襲った


本当目立つと狙われるようになるから、あまり目立ちたくはなかったけどな


そして、次々とシンヤは殴る蹴るなどで参加者を倒しに行っている。


『おっ!!1人の参加者が次々と倒しに向かっている!!彼もまた無名だ何者なんでしょうか!』


司会者は資料を読み始めた


『彼はCランク冒険者ですね。Cランクであの強さ?何かの間違いでしょうか。BいやAはあってもおかしくないですね。そして、パーティに所属しておりまして...ん?ジョーククロウ?はて、先程も似た様なパーティ名ですね。たまたまでしょうか?』


っと隣にいるアイに問いかけた


ん?待てよなんでアイ、司会者みたいに座ってんの?何やってんのあいつ?


「マスターは私達の同じパーティです。私達は彼のお嫁です」


ここで、会場の人達はシンヤを敵視しだしてブーイングの嵐だった


何やってんの?俺死ぬよ?ほら〜他の奴ら俺を標的にしてるじゃん!


闘技場にいる殆どの参加者はシンヤに武器を向けた。そして、近くにアレクが話しかけて来た


「君!先程の嫁は誠か!?」


「ん?そうだが?」


カノンは違うけど..


「なら!!勝負だ!!私は国の名誉として優勝を狙っていたが先程のアリアさんの戦い方を見て惚れてしまった!!この大会に優勝して告白をする予定だったのに!!君を倒してアリアさんを貰う!」


アリアの戦い方って、さっきただ闘技場を叩き割っただけじゃん


「ほー、ならこいよ」


シンヤはメリケンサックを取り出して自分の手に装着し、構えた


さてと、この国の騎士団の強さを教えてくれ


アレクは剣を構えてシンヤを斬りかかった、だがシンヤは軽く避けてアレクの顔目掛けて蹴りを入れたがアレクもそれを軽く避けた


「へー、今の避けるんだ。流石騎士団長」


「私を甘く見るではない!!君も素晴らしい蹴りだった。さぞかぞ強い武闘家の職業と見た」


「悪いが俺は武闘家じゃない。剣士だ」


「なに!!?」


アレクの後ろに周りシンヤは足を蹴ってアレクの大勢を崩した。アレクはギリギリ受け身を取ったがシンヤは腹に目掛けてパンチをかました。


「ぐはっ」


アレクは壁にめり込んで鎧には拳の形をした凹みが出来ていた。


正直次々絡まれるの本当面倒くさくなってきた、ここで力量を見せれば絡まなくなるか?


シンヤの悩みを考えてる時にアイはボソッとツッコミを入れてた


「いや、マスター...私がメリケンサックを渡した意味..」


シンヤはメリケンサックを装着してない方の腕で殴っていた


「アリアは俺の女だ、誰にも渡さない。次誰来る?」


シンヤは少し本気で行く様で参加者全員に挑発した。参加者達を次々とシンヤを襲い掛かってるがシンヤは次々と殴り殴り殴り返してた。


闘技場は血でどんどん赤くなって行き、シンヤを恐れて逃げる者、痛さに耐えきれなく呻く者、その光景にを見て泣き叫ぶ者まで現れた。

その光景を見ていた、観客は地獄の様な光景だった。その光景がある有名な本と重なっていた。誰かが呟いた


「冥府の王...」


冥府の王とは、昔世界を侵略しようとしていた王。その残虐の光景がシンヤと重なった

シンヤは今人を殺していなが、ギリギリ死なない様に調整しているせいか残虐の様に見えた。


『冥府の王...いや冥府の帝王!!彼はまさに「冥帝」だ!!』


司会者がなんやら言ってたがシンヤはそれを聞いてなかった。


『グループD終了!!まさか、アレク選手がここで脱落すると思いませんでした。本選突破者は!前優勝シーマー選手、前準優勝カツノブ選手、冒険者Aランクガイドロス選手、冒険者Cランクシンヤ選手です!!』


今日の部は終了して次々と会場から出て行った、そこで1人のツノの少女とブルーノが会話をしていた


「姫、彼は強いですが、彼は少々危険な存在かと..姫?」


「...」


ツノの少女は会場から入ってから出るまでずっと見つめていた


(何故胸がドキドキする?余は彼が欲しい..いや、何故欲しいんだ?専属従者としてか?否、余はただただ彼が欲しい..)


「ブルーノ、この大会が終わったらお前は一旦里に帰って報告せ、余の従者は見つかったと」


「姫!!あの者を姫の専属従者にするのですか?!あれは危険過ぎます。躊躇いなく人をあんなゴミの様にしてしまう人物は危険です!考えてる直してください!」


「くどい!これはお願いじゃない、命令だ!余は彼が欲しい」


ツノの少女の頬はちょっぴりと赤くなっていた


「姫..もしかして彼の事を..」


「なな何を言う!!そんな訳ない!!何故余が人族に惚れなかあかんのだ!」


「いえ、私はまだ何も言ってませんが..」


「だまれ!!余は帰るぞ!ブルーノは頑張りたまえ」


ツノの少女はブルーノを置いてどこかに行ってしまった。取り残されたブルーノはシンヤに怒りを覚えた


「シンヤ...お前は私が倒す、姫を覚ます為に..私は昔から姫の事が..クソ!」


ブルーノは唇を噛み締めて壁を殴った。


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