平和が一番
シンヤは外の風に当たりたく、馬車の外のベンチの上で本を読んでいた。
「普通の馬と比べると、速いな〜」
バトルホースは通常の馬より2倍近く速いのだ、すると馬車の前に盗賊らしきの集団に遭遇してバトルホースは走る事をやめた
「おいおい、凄いぞこれ!絶対貴族様の馬車だ!」
「ケッケッケ、護衛もなしだ!俺らに運が回って来た様だな」
あいつらよくこんな馬車を襲うとするよな
シンヤが盗賊を倒しに立ち上がろうとした瞬間バトルホースの目が赤く光り盗賊を次々と踏み潰した。
「な、なんだこの馬は!」
そして、斧使いの盗賊は馬の頭に振り下ろしたが馬が硬すぎてびくともしなかった。そしてバトルホースの中からある長い棒が飛んできた
小型ミサイルだっけ?炎魔法みたいな奴だよな?
そして、小型ミサイルは次々と盗賊に向かって爆発した、次にバトルホースの口の中から銃口が出てきて弾丸の雨が盗賊を襲った、その光景をシンヤは
「うん、今日も平和だ」
シンヤは何も見なかった事にして、本を閉じて馬車の中に入った。そしてドュエール国に到着した
「おお、大会が近いから人が沢山おるのじゃ」
「シン!見てよ!あの人達強そうだよ!」
今検問待ちである、馬車や人の長い列に並んでいる。リン達は外の様子を見たくて馬車から降りたのであった。スーは相変わらずシンヤの頭に乗っかっている。
馬車から次々と美女が降りて来ているので周りから注目されて居た。何人かの男は美女の集団の中にシンヤが立っている事を見て敵視していた。
その視線に気付いたシンヤは再びため息をついてたのである。馬車の中に戻った
「そう言えばアイ、大会ってどんな事をするだ?」
「はい、そうですね。今回の大会は2種類ありまして、個人戦とパーティ戦でございます。まず個人戦をしてその後にパーティ戦をする流れですね。どちらも参加可能の様です。」
「二つとも参加しとくか?」
リン「するする!!」
「了解、それで大会に参加する人は?」
シンヤの質問に全員手を挙げていた、なんとスーもスライムを上に伸ばしていた
あれ手を挙げてるのか?か、可愛い....
スーはシンヤの頭に飛び乗った
"パパ〜私も〜入りたい〜"
スーも大会に出たいらしい
「アイ、大会ってスー出れるか?」
「パーティ戦なら従魔として出れますよ」
「なら、スーも参加だね!」
そして、シンヤ達の順番が来てやっと国に入国が出来た。シンヤ達は会場に向かって参加手続きをしに行った。
「個人戦は俺合わせて9人出ます。パーティ戦は同じく9人と従魔のスーを参加します」
「す、スライムをですか?いくら物凄くレアなスライムでも流石に...」
「ダメなのか?」
「いえ、ダメではありません。はい、分かりました..ふっ」
受付の人がスライムを参加させようとするシンヤの事を少し馬鹿にする様に笑っていた
こいつ..マジで覚えてろ!うちのスーを舐めんなよ!
そして、シンヤの後ろから大剣を持ったスキンヘッドのおっさんが近づいて来た
「おいおい、ここは遊び場じゃねーんだよ、てめーらみたいなガキ共には危ないぜ?」
「心配はいらない、あんた達がどのくらい強いか分からんが、そこら辺の奴らには負けない自信はある」
「ハハっ!言うねぇ、気に入った!まぁせいぜい頑張れよ。もし俺と当たったら楽しませてくれよ」
そしておっさんはその場から消え去った
なんだ、普通にいい奴か?いちゃもんつけられると思ったが...
そして、受付の人がその人を見てなんやら騒いでた。
「さ、さっきの人はSランク冒険者の破壊の猛獣バルディーノ様、猛獣の様に戦い全てをその大剣で敵を破壊させる。まさか今年も参加するとは楽しみですね。」
も、猛獣の様に戦う?どういう戦い方なんだ?気になる..二つ名か..俺もいつかつくのかな〜あまり恥ずかしいのは嫌だな
「んじゃ、申し込みも終わったし買えるか」
シンヤ達は馬車にテレポートで帰ったのである
武闘会編始まる




