やめてマナ!爺さんのライフはゼロよ
シュルルの騒動の後警備隊が来て色々と処理をしている
そして、その警備隊はシンヤを囲んでいた。警備隊の隊長と思える人物が代表としてシンヤに話しかけた
「すまないが君達も連行します」
「なんでだ?こっちは殺されそうになったから、反撃しただけだが?」
「いやだが、君が殺した人物は大業界の息子を殺してしまったん」
「馬鹿なのか?」
警備隊が喋ってる途中にシンヤは言葉を発した
シンヤはその警備隊の言った言葉に呆れた
「ならお前は、偉い人には自分の家族や大切な人の命を平気で渡すのか?」
「渡さないが..だが!君はその偉い人の命を奪ってしまったんだ!これは見のがす訳に行かないんだよ」
こいつ、もしかしてクズの親はギュラエス国と仲が良いから息子をこの街で殺され、ギュラエス国が復讐として侵略に来ない様に俺らを差し出そうとしてんな?
「はぁ〜、なら今からお前の家族を殺しに行っても文句は言えないよな?」
「なにを!」
警備隊は剣を握ろうとした
「こっちは大切な仲間を傷つけられてるんだ、正直頭にきてる、ギュラエス国に復讐に来られるのが怖いからって。確かに喧嘩を買ったのは俺らだ、だがこの事件が起こった理由ってこの街を代表する奴だろ?」
シンヤはヴェルを見たが事実の事でヴェルは何も言えず下を向いてた。
「まぁ、安心しろ。さっき、クズの騎士を尋問した結果この街には3ヶ月滞在予定だ、だから3ヶ月は奴の親には気付かれないと思うぞ?」
「それまで逃げろと?」
シンヤは面白そうに笑った
「逃げなくてもいい、どうせこの街には攻めてこないぞ?」
「何故そう言いきれる!なんの根拠に」
シンヤは警備隊の耳元で呟いた
「3ヶ月以内にその国は滅びる、カノンを泣かしたんだ。その報いは必ず返す」
警備隊はシンヤがその国を滅ぼうと言いひどく驚いてた
「お前そんな事無理にきまってんだろ?あっちは最近何国も侵略して力をつけて来てる、それをお前が..お前らだけで、何故たかが1人の女を泣かしただけでそんな事しようとする?!」
シンヤがたった1人の女の為に国一つを敵に回す事に疑問を持った。シンヤは警備隊に圧をかけて言った
「簡単な話だ、俺の大切な人を悲しませる奴は絶対に許さない、もしかしたら殺そうともする、例えそれが魔王だろうが神だろうがな」
警備隊はシンヤの圧に動けなくなり、シンヤ達はその場を後にした。シンヤ達は馬車にテレポートした。
「シンヤ君これ以上この街には迷惑にならない様に明日に出発しませんか?」
「そうだな、街の人は関係ないからな目的も出来たしな」
アリア「ギュラエス国を潰すんですか?」
その言葉にカノンは反応した
「ダメ!貴方達を巻き込みたくない」
カノンは止めようとするがシンヤはカノンの頭を撫でた
「大丈夫だって!俺らが負けるとでも?これは慢心じゃない今の俺達なら小さな国一つなら潰せる。俺らの仲間に手を出した例えそれが過去の話だろうが関係ない、俺はそいつらを許せない」
カノンの肩にルナが手を置いた
「カノンさん私達は仲間ですよ!国一つぐらいなら簡単な事です!まぁ、私は足引っ張りますが...」
カノンは少し不安そうだったが、シンヤ達を信じたようだ
「てな訳で!ギュラエス国に出発だな!」
シンヤがそう言い放った時アイが喋った。
「そうですね、次はドュエール国で年に一度開かれる大会があると聞き行ってみたかったですがカノン様の方が大切ですね」
するとシンヤ、ルティナ、リンが詳しく聞きたそうな顔をしたがカノンの事もありグッと我慢した。カノンはその光景を見て微笑んだ
「みんな、別に私の事情を優先しなくても良いですよ」
「でも3ヶ月以内にやらないと...」
この街だって、滅ぼされるのも困る。この街はマナの爺さんが作り上げた物だ。それを壊される訳にも行かない。
シンヤの心配にアイは
「大会が開かれるのが2週間後、ここからドュエール国は5日間、そして大会中の期間が訳1週間ぐらいです。ドュエール国からギュラエス国まで訳7日間、3ヶ月以内には間に合います。」
「だが俺はカノンの事もそしてヴェル爺が作り上げた街を..」
「シンヤ私は大丈夫。別に一生復讐が出来なくなった訳ではないから、本来なら1人で出来なかった復讐をみんなから助けて貰ってる身貴方達優先にして下さい。私は大丈夫です」
「お兄ちゃんこの街は大丈夫、上級魔法や兵器でも防がれる結界を張ったから」
「マスター心配なら私が作ったゴーレム達で守らせます」
「...分かった、ありがとう」
「シンヤ感謝したいのは私だよ」
カノンはシンヤの手を何分か握った、それを見てたリン達がニヤニヤと見られている事に気付きカノンは手を離しシンヤから離れた。アイはカノンの耳元で
「あの〜カノン様やはり、マスターの事が..」
「それはないよ、ないと..思いたい..ない..」
カノンは自分の心に手を置き考え事をしていた、それを見てたアイは何やら察して落ちるのは時間の問題ですね!と言いその場をあとにした。
翌日ドュエール国に行く前にヴェルに挨拶に向かった
「シンヤ言いそびれたが優勝おめでとう!だが、まだみ、み、認めんからな!」
「まだ言ってんのかよお義爺ちゃん」
揶揄うように笑って言った
「ふん!マナフィールよ!旅に出るのは危険じゃないのか?大丈夫なのか?危ないから我の所に居ても...」
「お爺ちゃん!私はもう子供じゃないの!!」
「成人になったから言って、我にとってマナフィールはまだ子供..」
「私はもう子供じゃない!!お兄ちゃんが私を大人にしてくれたの!だからもう子供扱いしないで!」
ここで、マナがとんでもない爆弾発言をしてシンヤはあちゃーって顔でヴェルを見て、ヴェルはものすごく混乱して居た。
「お、大人にしてもらった?ど、どういう事だ?そんな魔法があるのか?」
ねぇ〜よ、そんな魔法
だとシンヤは心の中でツッコミ、マナはヴェルに追撃をかました
「違うもん!一つになったの!!き、昨日も一つにな、なったの!」
マナは顔を赤くして言った
はい、そうですね。なんでうちの嫁達はこーう元気なんだろう。俺もつかな?
そしてシンヤはヴェルをチラッと確認したがその場に崩れ落ちヴェルが白くなって居た。マナは暴走気味になり
「お兄ちゃんはね、優しくして。気持ち良かったの、それにねものすごく体力が」
「おい!マナ!それ以上言うな!ヴェル爺の死期が早まるぞ!!」
マナはまだヴェルに追撃をかます前にシンヤは口を押さえた。
「マナフィールよ、我の愛しい孫よ..シンヤと言う悪い奴に汚された..あんなに可愛いかった孫が不良になってしまった、子供の時お爺ちゃん大好きって、言ったマナフィールはどこに行ったのだ?...」
なんやらブツブツと喋ってたがシンヤは敢えて聞かなかった、いや聞きなくもなかった
「...ゔぇ、ヴェル爺よ、俺らはそろそろ出発するよ、また元気で会おうな」
「バイバーイお爺ちゃん!」
シンヤ達はドュエール国に向けて出発した。
シンヤの隣に立っていたアイはなんやら真剣な顔で何かを考え事をしていた。
「.....」
「アイ?どうしたの?そんな真剣な顔して」
「いや、なんやら時空が歪んだ様な気がしましたが」
「それは、危険なのか?」
「いえ、我々らには危害はないと思います」
「そうなのか、まぁなんかあったら言ってくれ」
シンヤはアイの頭を軽く撫でて、夕食の準備に向かった。1人になったアイはポツリと喋った
「マスターは撫でるのがお好きですよね。でも、なんだか心が温まるので結構気に入ってますが。さて、どこかで異世界人を召喚したバカな国が居ますね。なんも問題が起こらないと良いと思いたいです。フフフ、これフラグになりますね」
アイは1人で笑ってシンヤの所に向かった
次回からは本番を進める前に何話か別視点に向かいます。そんなに長くするつもりはありません。2〜3話ぐらいで終わらせます。




