表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/283

カノンの復讐

後半

食会を仕切る審判が喋り出した


「さて、シュルル選手は40点!よって、この大会の優勝者はシンヤ選手です!」


「「「「「うおおおおお」」」」」 


ヴェル爺はシンヤが勝った事でなんやら安心した様で、そして会場は優勝者が決まった事で会場は宴状態になりかけたが一つの声によってその空気が壊された


「可笑しいだろ!!!何が愛情だ!こっちは勝つために高い金を払い!マナフィールと結婚してルヴァナルトの名を受け継ぐ計画だった!それを!テメェが邪魔しやがって。騎士どもあいつを殺せ!」


シュルルの命令により裏から複数の騎士が現れた。


「おい、シュルルだっけか?今なら間に合うぞ?大会を台無しにして、お前らの業界の信用はお前のせいでダダ下がりになるぞ?」


「うるせぇ!お前さえが居なかったら!!ここで全員殺せば誰も証言する奴が居なくなる!」


こいつ、バカか?この大会はこの街全員が見てるんだぞ?この街の全ての人間を殺せば隠しきれなくなるし。


「シンヤとそいつの女を殺すなよ?あいつの前で女ども犯して絶望しきった時に殺してやる」


ピキッ


「あっ、」


アリアがシンヤがキレた事に気付いたようだ


「あ?」


「ひぃぃ」


シンヤはシュルルに殺気を放ち、その殺気にシュルルは怯えてしまった


「は、早くそいつを殺せ」


シュルルは身の危険を感じたのか、騎士達にシンヤを殺す様に命じた


「正直殺すつもりは無かったけど自分の都合上だけに関係ねぇ奴らも殺すってほざきやがって、俺は正義の味方じゃねぇがこれに関しては俺でも頭にくるぞ」


「シンヤ!待つんだ!そいつを殺したら!」


ヴェル爺がシンヤを止めようとしたが、シンヤは腰にある銃を取り出し、わざと頭じゃなく心臓に撃った


バン!


「少しは痛みを感じて死ね」


「ぁぁぁぁ」


そして、1人に貴様がシンヤに近づいて来た


「てめぇ!よくもシュルル様を!会長が黙ってないぞ!」


「あっそう、ならその会長やらに言っとけ敵対するなら殺すと」


「冒険者ごときに何が出来るんだ!こっちは後ろにギュラエス国が居るんだぞ?!お前らはその国一つを敵に回した」


「今なんて言った?ギュラエス国?」


「カノン?」


カノンの様子がおかしくなった


「ああ、そうだ!国の名前を聞いてびびったのか!だがもう遅い!あの国は最近一つの国を滅ぼし」


バサっ


カノンはその騎士の頭を薙ぎ払った


「おい!カノンどうした!」


「お前ら全員殺してやる!国を滅ぼし、私の家族を痛めつけて殺した!許せない!殺す殺す殺す」


カノンは完全に我を取り乱していた


「カノン落ち着け!どうしたんだ!!」


「やめて!シンヤ!止めないで!私にこいつらを殺させて、私にこいつらの仇を」


「カノン!!」


シンヤはカノンを抱きしめた


「何があったかは知らないが、少しは落ち着け!その状態で復讐しようとするな、辛くなるのはお前だけぞ」


「でも、でも!私は家族の..国の仇をとりたい!」


「分かった別に復讐をするなとは言ってない、だが今のカノンはダメだ」


カノンは泣き出しそうな顔でシンヤを睨んだ


「貴方には関係ない!」


「大有りだ!俺らは仲間だろ?仲間が壊れて行くのを俺は見たくない、俺らに頼れ」


「シンヤ」


「今のその復讐は俺にやらせてくれ、お前はあまり感情を面に出さない子だ、我慢しなくても隠してやるから」


シンヤは自分のジャケットを脱ぎカノンの顔が見えない様に隠した、微かに聞こえるカノンの鳴き声そして、人に聞こえない程ある人達を呼ぶ言葉も聞こえて来た。普通の人なら聞こえない程の声の大きさだが、シンヤにははっきりと聞こえてた。


「ううう、お母様、お父様、姉様、兄様...ごめんなさい、ごめんなさい、逢いたいよ私を1人にしないでよう」


シンヤはカノンの悲しい過去を察したのか心から怒りが込み上がって来てる、その場に居た騎士は全てリン達が捕まえてた


「アイいるか?」


「はい、お呼びでしょうか?マイマスター」


アイは何もない所から現れた


「これの仲間の騎士を全員集めてくれ、生きてていればいい。半殺しても構わないぞ?」


「直ちに実行致します」


アイはその場に消えた、遠くから銃声が聞こえて来る。


「お兄ちゃん?カノンお姉ちゃん大丈夫?」


「ああ、大丈夫だ今はそっとしてやろう」


「カノンもうお前は1人じゃない、俺はお前を1人にさせたりしないからな」


カノンは体をビクッと跳ねた、先程の呟きが聞こえてないと思ってたのか、まさか聞かれている事に驚いてたのだろう。


シンヤはジャケットの上からカノンの頭を優しく撫でていた、その後にアイが何十人かの生きてるのか分からない程のボロボロの騎士達を鎖で縛って連れて来た

その光景を見ていたヴェルは、何十人の騎士を簡単に倒せるぐらいに強くなっていた事に驚いてた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ