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1番の幸せは?

トントン


「しつけぇ〜な」


シンヤ達は朝食中に再びドアからノック音がした。

ドアを開くと、昨日来ていた執事がいた。執事の顔はシンヤ達が無事の様子を見て焦りを見せている。


昨日送ってきた使者達が帰って来なかったから様子見に来たのかな


「なんだ?王様来てくれるのか」


「いや...いえ。やはり、国王様はこちらに来るのが難しいと」


おいおい、昨日の余裕はどこ行ったんだ

はぁ〜しょうがないな。来るまでちょっかいかけるんだろうな。


「いいよ、行くよ」


「ありがとうございます」


来ないと思ってたのかシンヤが行くと聞いて嬉しそうな顔になった。

そして、城までについて行った。一応の為に装備を整えて行った。


「うわ〜お兄ちゃん!あれ、見て見て綺麗だよ」


「そうだな、あんまり遠く行くなよ」


「はぁ〜い」


マナは初めての城を見てはしゃいでた。


「どうしましょう、今から国王様に会いに行くんですよね。緊張します」


「ルナ国王にあっても頭を下げなくてもいいぞ?正直下げる価値もない」


「いいでしょうか?」


「大丈夫ですよ。もしあちらから敵対するなら此方も黙って居ませんから」


「アリアさん、勝てますよね?」


「簡単!私1人で十分!」


リンは騎士達と戦いたいらしい

そして、王座の前に入りそこに居たのは何十人か武装した騎士、椅子に座って居るのは国王と王子そして隣に何人かの偉い人達がいた。

国王はなんやら不機嫌そうな顔だった。王子はリン達を見てなんやらイヤらしい視線で見ていた。


はぁ〜やっぱり行かずにそのままこの国から出れば良かったかな。何も起こらないといいが...うん、無理そうだな


シンヤは騎士達が自分達に殺気を向けている事に気付いた


「さて、北のダンジョン攻略大義であっぞ。ギルドから聞いだぞ?お主らの職業は一級品物ばかり、勇者や大賢者など数多くの素晴らしい職業を授かっていると!」


「はぁ」


「無礼者が!国王の前におられるんだぞ?!冒険者風情が狭間つけ」


国王の隣にいたちょび髭おじさんが怒鳴り始めた。そして、他のお偉いさん達もシンヤ達の無礼な態度に怒りをぶつけている


「なんでだ?別にそいつは俺の王でも無いのに、何故見ず知らずの奴に頭を下げなくちゃならないんだ?」


「貴様!」


「よい!話が進まぬ。我が許す」


「はっ!出過ぎた真似を」


ちょび髭は最後にシンヤを睨めつき国王の後ろに戻った


「さて、我の騎士がお主らに無礼を働いた事を許してくれ。その代わり、我の騎士を亡き者にした事を無かった事にしよう」


こいつ、なんでこんなに上から目線なんだ?


「ダンジョンに手に入った物を全て我に買い取らせて欲しい、望む対価を支払う」


まぁ、魔石ぐらいは良いか


「我は聞いたがお主らはダンジョンに入る前は見窄らしい装備と聞いたがそれもダンジョンで手に入れた物ならそれも買い取りたい」


国王はシンヤ達の装備を欲しがっている


「魔石はいいが装備はダメだ」


「何故だ?望む対価を支払うと言っている。そもそも、あのダンジョンはこの国の物。普通はタダだ譲る物をわざわざ我々らが買い取っておるんだぞ?」


は?何言ってんのこいつ?


そして、その言葉を聞いたアイは低い声で喋り始めた


「北のダンジョンが貴方達の物ですか?何をおっしゃるんですか?勝手に住み着いたのは貴方達じゃないですか?それを、勝手に自分の物とか仰いまして舐めてます?」


国王に対する無礼な態度に耐えきれず、騎士達は剣を抜こうとしたが


「やめんかい!剣を抜くんじゃない。さて、お主は何者かな?お主はダンジョンに入る前居なかった様だが?」


「これはこれは、私の名前はアイと申します。私の職場はダンジョンマスターです。」


アイの職業を聞いて周りがざわつけた


「ダンジョンマスターだと?!本物か?!同じ我らの国に働く気はないか?」


「お断りします。私は生涯マスター...シンヤ様を勤める役が有りますので」


「シンヤ?ああ、確か生意気な荷物持ちか...職業も謎のある男と聞いたが」


荷物持ち?何それ?確かに荷物持ちにされてるけど...


シンヤの服装は一般的な服装でリン達の装備と比べて、国王達はシンヤがただの雑用係や荷物持ちと勘違いしていた

そして、荷物持ちと聞いたアリアとマナが前に立った


「お兄ちゃんは!荷物持ちじゃないもん!私達の中で一番強いんだよ?!」


「そうですね、彼は私達の夫です。言葉には気をつけて下さい!」


夫と聞きずっと黙ってた王子が喋り出した


「なっ?!この男がお前ら全ての女の夫だと?たかが平民風情が何人の女を...生意気な!!おい!女ども俺の物になった方が幸せになるぞ?俺はのちにこの国の頂点に立つんだ!金は沢山あるぞ?俺の嫁になれ!特に赤髪の女一番可愛いやがってあげるぞ?」


カノンは嫁じゃないけどな、アイは...どっちだ?嫁に入るのか?


そして、リンは剣を抜き王子の上に当たらないように空撃を飛ばした

王子はいきなりの事にその場で尻餅をついた。


「なにを..」


「ごめんね〜私達の1番の幸せはシンと一緒にいる事だから、これ以上の幸せはないの、別に金が無くてもシンと一緒にいれば私は本当に楽しくて幸せだから!」


クロカ達もリンが言っている事にうんうんと頷いてた


そして、国王は怒り出した


「この反逆者者が!我の息子に!ええい!騎士どもそいつらを殺せ!」


「待て父さま、女だけは生かしてください。俺の嫁にすると言ったのにもう許せない!俺の玩具にする」


バン!


シンヤは王子に向けて銃を打った


「凄いですねマスター、この短時間で銃の扱いに慣れるとはこの距離からちゃんと当てたい所に当てるとは..才能は恐ろしい物ですね」


「あああぁぁぁああ!痛い痛い!痛いよ父さま!俺の足が!!」


「さっきから聞いてたらうざいんだよ、クズが」


リン達を玩具にすると聞いて怒り出した


「本当小僧は我らに事になると短気になるのじゃ、大切にされてる証拠なのじゃ」


騎士達は剣を抜いてシンヤ達を襲いかかった


「アイ、騎士だけ殺して」


「畏まりました、マイマスター。ガドリングガン」


アイの上から穴が沢山ある大砲の様な物が2つ現れた


ババババババババババパパン!


ガドリングガンの中からリボルバーと同じ様な弾が沢山出てきて騎士達を全て撃ち殺した


「な、なんなんだ?それは!50人近くは居たぞ?!それを一瞬で」


シンヤは国王の目の前に現れた


「なっ?!いつの間に」


「おい、王だが知らんけどよあまり勝手な事言ってんじゃねーよ」


シンヤは王に向けて殺気を放った。その殺気の圧で王座にいた連中は誰も動かなくなった。隣にいた王子はその殺気に震えてズボンから液体を漏らしてしまったようだ。


「俺らは今日中にこの国に出る。じゃ〜な!んじゃ、クロカお願い」


「ん、テレポート」


シンヤ達はその場からポツリと消えた

シンヤ達が行った所は20階層の後の階層アイの部屋だった。


「俺らはゆっくり旅だから別に急いでるわけじゃないし、ここでゆっくりしてるか」


「「「「はぁーい」」」」

次回から食の街ベーフード街編に入ります。あんまりバトルシーンとか無いと思います。シンヤ達を進展させる話しでもありますから、もしかしたら苦手な方も居ると思います。すみません

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