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愛を知りたい少女

2本目

目の前に立っているのは、メイド服を着たエメラルドグリーンの様な髪色でショートと思いきや後ろ髪が尻尾の様に腰まで伸びていた。目の色は灰色だ。


「えっと?未来のお嫁さんって何?」


「はい!マスターには一つ私からのお願いがあります。私に恋を教えてください」


「はい?」


「肺じゃなくて、恋です」


「いや、分かってるって」


どうやったら、肺と恋を聞き間違えるんだよ


「てか、恋を教えろとか何故にそんなに知りたいんだよ?」


アイは空間から本を取り出した


アイテムボックス持ちか..


その本はシンヤにも、見覚えがあった本だった。タイトルには勇者ユウマの英雄譚0巻。


うん、ごめん。見覚えあると思ったら表紙だけだった。何0巻って?あの本ってシリーズ物だったの?


そしてクロカが後ろから飛び出して来た


「なななな、0巻!!実在してたんだ..」


「世界でたった3冊しか無いですよ!読みます?」


「お借りします」


クロカさん?戻ってきて〜


「んで、あの0巻とどう関係してんだ?」


「本自体には関係はしてません」


してないんかい!


「普通に自慢したかっただけです。」


「まじでなんだよ!」


「関係あるのはその中身前マスターの勇者ユウマ様と聖女サティア様の恋に憧れて、私も恋をしてみたいなーって思いまして」


アイは目をキラキラしながら語っている


ん?前マスター?え?!


「ちょ待て待て、え?お前何?前のマスターって..」


「はい?私の前のマスターはユウマ様です。私は元勇者パーティの1人ですよ?私を作ったの同じく勇者パーティの1人リュウギ様でございます。あ!安心して下さいください。私は前のマスターがユウマ様ですがそう言う仲にはなっておりませんので」


アイはサンズアップしながら、安心しなさいって顔で言った


何に安心するんだ?


「私にはあの2人の恋を知りたいのです。ユウマ様やサティア様の様に恋をすれば強くなると知りました」


「恋すれば強くなるのか?」


「じゃーシンヤ君は私達が殺されそうになったらただただ見てるだけですか?」


「な訳ないだろ?今死ぬ気で助ける。言葉だけじゃない俺は本気でお前らを助けだす」


「例え剣を振る腕が無くても?」


「足がある」


シンヤの真剣な顔を見てアリアは嬉しそうに笑っていた


何当たり前の事を聞いてるんだ?


「それが恋の強さです」


「なるほど」


アリアに言ったことにちょっとは分かったシンヤ。


「力の原動力は最も動かしてくれるのは愛情ですからね、好きだからこそ、あの人を守りたい。愛してるからこそ、あの人を助けたいって気持ちだけで人って何倍も強くなれますからね。最も厄介な武器って愛情かも知れませんね。」


「アリアは確かに厄介な武器だったな」


「ふふ、そうでした」


シンヤはアリアの頭を軽く撫でた

アリアは気持ちそうな顔をしていた。

リン達は何の話って顔でその2人を見ていた。


「てか!ここどこ?」


「今かよ!」


リンが横からツッコミを入れた。


アイ「ここは20階層の後にあるダンジョンマスターの部屋ですね」


「ダンジョンマスター?!」


シンヤだけ驚いてた。

シンヤはえ?みんな知ってたの?って目線を送った


「シンヤさんが寝てるとき色々聞きましたからね」



〜〜シンヤが気絶した後に遡る〜〜〜〜〜〜


「シン!シン!ねぇ!」


「シンちゃん..」


「シンヤ!!」


リンとクロカとカノンは取り乱してた。マナはまたお兄ちゃんを無理させた事に自分の弱さを恨んでいた。


アリア「落ち着いて下さい!前みたいに魔力枯渇ですよ!」


「小僧はそんな簡単に死ぬ人間じゃないってお主らもわかっておるじゃろ?」


「前みたいに?シンヤさんって何回か魔力枯渇をした事あるんですか?」


アリア「これで2回目です。前は魔眼を使いすぎて..」


ルティナ「何?!それは..悪い事したのじゃ。もっと強く注意してけばよかったのじゃ」


ルティナはシンヤが最初の魔力枯渇が自分のせいだと知り、落ち込んでしまった。


「シンヤさん..そんなに魔力枯渇を何回もすると本当に次は死にますよ。こんな危ない事しないで下さいよ」


ルナまで泣き出しそうだった。


「あらあら、私の新しいマイマスターはこんなに女性を困らせる人なんですね」


天井からメイド姿の少女が現れた


「何者?...私の探索に引っ掛からなかった..」


「我の気にもじゃ」


ルティナとクロカはメイド女性に警戒をしていた


「大丈夫ですよ私は味方です。マスターの為にいるただのメイドと思って下さい」


「お主何者じゃ?人族?竜人族いや魔族か?色んな種族の気配が混じり合ってるのじゃ」


「そうですね、私はホムンクルスです。人族、魔族、天使族、獣人族、エルフ族、竜人族、悪魔族の性能を持ったホムンクルスです。まぁ、数が多すぎて全て本物に劣りますが」


アリア・ルティナ「「悪魔族.,」」


「私達になんの様?」


カノンはメイド少女に槍を向けた


「マイマスターを助けに来ました!北のダンジョンの最後のボスと戦って魔力枯渇してますからね」


メイド少女はポーションを取り出した


マナ「最後のボス?」


「そうですよ!」


メイド少女はクルッと一回転した


「北のダンジョン攻略おめでとうございます!パチパチパチ!」


「何故貴方が最後のボスって、知ってるんですか?北のダンジョンは最高でも16階層なはずですよ」


アリアは睨め付ける様にメイド少女を見た


「そんなの簡単です!私がここの主人!ダンジョンマスターですから」


ルティナ「なっ?!ダンジョンマスターだと?」


「そうです〜すごいでしょ?褒めてください!てか、早くマスターにポーション飲ましてください!」


「信じるとでも?」


アリアがメイド少女に突っかかっていく


「本当貴方達種族は悪魔族がお嫌いですね」


「当たり前よ!!最初はなんとも思わなかったわ!でもそんな力があったから!彼が()()()()()()を知ったら!!なんで、シンヤ君がそんな辛い目に遭わなくちゃ行けないんですか?」


「アリアお姉ちゃん?お兄ちゃんが殺される?誰に?ねぇさっきからなんの話をしているの?」


マナの言葉にアリアが自分で何を口走っているのか気づいて慌ててしまった。


「マナ大丈夫よ、なんでもありませんから」


「本当?」


「はい!」


アリアはマナを優しく抱きしめた、アリアはどこか震えた感じだった事はマナは気づいてた


「なるほど、この話はあの2人しか知らないと」


メイド少女はシンヤとアリアを見て何か察した様だ


「このポーションを信じられないなら、アリア様が直してくれません?私の新しいマスターをすぐには死なせたくはありません!それも貴方達もそう思うでしょ?まぁそのポーションの方が早く回復しますが」


アリアは悔しそうだったが、ポーションを開けて最初自分で舐めて毒があるか確認した。ないと分かりシンヤに飲ましたが寝てるとはいえなかなか飲んでくれなかったのでアリアが口移しで飲ました。

シンヤの顔色が徐々に良くなりみんなは胸を撫で下ろした。


「あ!自己紹介を遅れました。私の名前はアイです。よろしくお願い致します」


アイはスカート上げ頭を下げた。


「助けた事は感謝致します。貴方を..いや、アイを信じてみます」


「ありがとうございます」




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