北のダンジョン攻略してみよう!休憩だ!!
ダンジョンに入ってから5時間
「休憩する?」
「うーん、私あんまり動いてないからなー」
「ボクも...」
「私もです」
「我もじゃ」
カノンは首を縦に振った
リンとクロカとルナとティナとカノンは全然疲れていない様だ。
「私に関してはオーク以来ずっと後ろで見てただけですよ?」
「いや、本来のパーティならみんなで力を合わせて傷を負った仲間を癒す回復術師だけど、ごめんモンスターが弱すぎて誰も怪我しないしみんな1人で解決しちゃうよな」
「そうです!もっと皆さん怪我して来てください!暇です!」
おい!回復術師さんがそんな事言っちゃダメ!しかも、聖女だろ!普通は怪我がなくて良かったです。って聖女らしい事言ってよ。
「お兄ちゃん、お腹すいた」
マナはブレないな
「まぁ、疲れてないけど飯にする?」
みんなが頷いた
シンヤはアイテムボックスからフライパンを取り出し。先程剥ぎ取ったオークの肉を出した
「クロカ〜浄化魔法よろしく」
「ん」
クロカはオーク肉に浄化魔法を放った。
これでバイ菌とかは安心だな。
そして、シンヤは前々から作ってた秘伝のタレを取り出した。
「オークの串焼きにするか」
オーク肉を小分けに切る、それをみんなで串を刺して秘伝のタレに付けたら火にかける。の前にまず火の準備だクロカの魔法で炭に火を付けてもらって、串焼きをセットするいい焼き色が付くまで焼く。
完成だ!
そして、シンヤ達は焼いたり食ったりした。
え?モンスター近づいて来ないのって?なぜか降りた所の入り口にはモンスターが居ないんだ不思議だね。
「美味い〜〜〜」
マナは嬉しそうにオークの串焼きをムシャムシャと食っていた。
「ん?なんかここら辺いい匂いしないか?」
階段の方から男の声がして来た。
「お?なんだ先客が居たのか」
「まじ?この階まで来れるのって俺らだけだと思ってたぜ」
降りて来たは7人の男と3人の女だった
「ん?おっちゃん達どうやって来た?後ろに気配しなかったぞ?」
「ん?知らないのか?俺らは転移してここにやって来たんだ。」
おっさんは青い球体を見せた
「これはダンジョンの中で一度行った事ある階層まで転移してくれるんだ。5階層まで行ったらギルドが教えてくれるんだがな」
ほぉー便利そうだな。
「いや、俺ら5階層突破した時そのまま行ってしまったから、ギルドに戻ってないんだ」
「ん?もしかしてずっと泊まり込みで潜ってたのか?」
「ダンジョンの中で泊まる気はあったけど、俺らまだ初日なんだ」
「はい?」
10人パーティ達はシンヤが言ってる事に信じられない顔をしていた。
「ほ、本当か?」
「ああ、俺ら5時間ぐらい前から潜っているからな」
「5時間?!!」
そして、後ろに居た青髪の女が前に出て来た
「嘘よね?5時間で15階層突破したなんて、10階層まででも普通の人だったら早くて3ヶ月、15階層の記録では最高記録で8日ですよ?それをたった5時間?!ぎ、ギルドカードを見せて貰えますか?」
「え?良いけど」
そして、10人パーティは俺のギルドカード確認したら目を見開いてた。
「ほ、本当に5時間でクリアしている」
「ん?なんで分かったの?」
「え、ああほらダンジョンに入る前に門番にカード預かったろ?その時に水晶でダンジョン記録機能を付けたんだ、入ってからどのくらいこの階層をクリアしたか時間が記録されるんだ」
「へぇ〜」
シンヤはギルドカードを確認したら
本当だ!えっと、15階層クリア5時間23分って書いてある。
「疑って悪かった、まさか本当に5時間でクリアするとはな」
「しかも白髪なんて」
白髪がどうしたんだ?
シンヤは首を傾げた
「この15階層まで最高記録の所持者も白髪なんですよ、彼女も確か貴方と同じ武器を使ってましたね、私その人たちを見た事あるんですけど貴方の武器とまんま同じですね」
青い髪の女はシンヤの武器を確認した。
俺と同じ武器?
「ねぇ〜もしかして赤い紐で髪結んでいる子か?」
「え?知り合いですか?!もしかしたら舞姫様もお知り合いですか?!私ファンなんですよ」
「舞姫?」
「あ、二つ名です。本名はコリーナさんです」
二つ名とは冒険者で名を挙げたものが与えられる物だ
ん?今なんて言った?コリーナ?
「あ、あのもしかしてパーティの中にガイやバロン、サナとかの名前あるとか?...」
「え?そうですよ!筋肉魔法使いのガイ、炎斧のバロン、血舐めのサナですね」
「ブフッ」
リンは飲んでたお茶を吹き出した
だって、血舐めって(笑)ん?待てよ、サナさんが?え?血舐めのサナ?え?サナさんそんな怖い事してたの?え?あんな優しそうな人が
シンヤはサナさんの二つ名に動揺してた
「そ、そうですか..」
てか、母さん!ハルと知り合いだったのかよ、だからあの時俺がハルの見た目を説明した時動揺してたのか
「もしかして知り合いですか?」
青い髪の女は目をキラキラにしてて聞いて来た。
「知り合いってよりえー、リンこっち来てくれ」
シンヤはリンをこちらに呼んだ
「こっちのリンはそのバロンさんとサナさんの子供だ。ほらバロンさんと同じ髪色だろ」
「へ?!!本当ですか?!握手して下さい!」
「信じるのか?」
「そりゃそうですよ!完全に炎斧様と同じ髪色と目ですし、そして貴方達は最高記録を更新した人たちです。子供なら納得いきます、そして先程こっちはって言ってましたがもしかして他にも?」
「ああ、そのガイとコリーナの間の子だ」
「ほぇ?白銀の剣鬼様の方じゃなくて、え?でも髪色がどちらも違いますが..」
青い髪の女はシンヤの髪を確認した
「ん?どちらも髪色が違う?母さんと同じだろ?」
「え?舞姫様昔から青色の髪ですよ。」
「「「「へ?」」」」
幼馴染グループは驚いた
「ん?どゆこと?青色?はい?」
「私の髪色は舞姫様を真似たんですよ、舞姫様が白髪なんてありません」
は?まじで意味が分からん、母さんが青色...いや、待てよ?リエも青色だったよな?その時俺はなんで青色って聞いた時2人とも動揺してたよな。
俺はあの時浮気してたって冗談で思ってたけど、なんで隠してたんだ?染めたのか?どう言う事だ?
「ミューそれ以上やめとけ」
「え?」
おっさんは青い色の髪の女に肩をポンっと置いた、そしてシンヤ達に聞こえない様に耳元で
「多分何かの事情があるかもしれない、彼の顔を見たら嘘とは思えないんだ、これ以上質問するのやめよう」
「分かりました」
「すまね、坊主達俺らはそろそろ行く、お前らも生きて帰ってこいよ」
そして、10人パーティはダンジョンの奥に向かった
なんなんだよ、なんで...あーモヤモヤする!!今度会ったら聞いてみるか




