Bランクパーティ帰還
ギルマスと模擬戦を終え、シンヤ達は再びギルマスの部屋に戻って来た。
「お主らの力を信じて他のパーティの連中らと森の異変の調査をしてくれないか?報酬は多く払う」
「それって、俺らだけじゃダメか?」
正直この町で1番強いって言われてるジィさんの力がこれだから、他の連中がいると邪魔だ。俺らだけでやった方が早いし。しかも、リン達に絡んでくる輩もいるかもしれないし。
「それは無理な相談だ、もう前払いしてしまってのう」
「なら、俺らはパスだ。」
「そうか...」
ギルマスは落ち込んでいる。
「まぁ、ゴブリンキングの討伐とかだったら、呼んでくれ。それならやる。その時は俺らだけにしてくれるとありがたい」
「分かった!ありがとう」
「「「「おおおお!!!!」」」」
「Bランクパーティ[炎の剣]が、帰って来たぞ!」
「キャー!!ラッシル様!!こっち見て!!」
「おお!あれはワイバーンかすごいな!」
部屋の外がなんか騒がしい
「ん?なんだ?」
「あー、多分[炎の剣]の連中が帰って来たんだ、この街でワシの次に強い連中だ。まぁ、性格に問題ある奴だけど」
「ふーん」
ドカン!
ドアを思いっきり開く音をした
「ギルマス!帰って来たぞ!ん?なんだ?取り込み中か?」
「おい、ラッシルせめてノックぐらいしろ!」
「おいおい、この俺様が居なかったらこの依頼誰がクリアさせるんだ?このぐらい許してくれよ」
「クソガキが」
ギルマスは相手に聞こえないように言った
ラッシルはリン達を見た
「うん!素晴らしい女達だ!俺らのパーティ志望か?いいよ!大歓迎だ!特にそこのエルフ!1番最初の嫁にしてやる!」
ルナ「え?いやその...」
ルナはシンヤに助けを求めるように、見てきた
「おいおい、こいつらは俺のパーティ仲間だ。勝手な事言ってんじゃね」
「誰だお前?男は要らないぞ?この俺様に楯突く気か?」
「やめろ、ラッセルそいつは俺より強いぞ?」
「ギルマスより強い?アッハハハ冗談をやめてくれ!おいテメェいくらギルマスに金を握らせた。お前みたいな奴が俺より強いって?笑わせんな」
いや、勝手に笑ってんのお前だし
「まぁいい、そこのエルフ早く来い。今夜は楽しめてあげるよ」
「だから!ルナは俺らのパーティ仲間だ!ふざけんな」
「ほーう、ルナって言うのか素晴らしい名前だ。俺様の名前はラッシルだ。よろしく!照れてるのか?ワッハハ、まぁこんなイケメンに誘われれば誰だって照れるからな!」
「だから、私は別に貴方の事は...」
こいつ、人の話を聞かないタイプか、うぜぇ。
シンヤはルナを抱き寄せた
「だから!ルナは渡さないぞ?そいつはパーティ仲間だ?だから、ルナはお前の所に行かないぞ?」
「え!いや、シ、シンヤさん!ど、ど、どうゆう事?ですか?え?、いやでもシンヤさんなら、ちょっと嬉しいて...」
何かルナゴニョゴニョ言ってるけど、こいつがしつこくウザ過ぎてそれどころじゃない
「ちっ、じゃーそのエルフは諦めるよ。そこの女どもでもいい」
「それは!俺の嫁達だ!!渡す訳ねぇーだろ!」
「え?!!シンヤそうだったんですか?」
「あー、そう言えばルナ達にはまだ言ってなかったな」
ルナは驚いていたが、何かちょっと落ち込んでいる。
「ルナ?」
「え、私妻帯者に口説かれてたの?」
「おい!てめぇ!さっきから邪魔しやがって!うざいんだよ!殺してるやる!」
ラッシルの声のせいでルナの言葉が聞こえなかった
そして、ラッシルは剣を抜いた
「あーらら、抜いちゃった」
俺はギルマスと受付嬢をチラッと見た。
オーケーサインをしていた。
うん、やっちゃって良いって事ね!
「死ね!」
シンヤはラッシルの、攻撃を避けて顎に蹴りを入れて気絶させた。
ギルマスは受付嬢に
「ラッシルは殺人未遂として警備隊に差し出せ!」
「はい!」
「じゃー俺ら帰るわ」
シンヤ達はギルドを後にした




