鴉対リバース大海賊団 8
ウロボロスの落ちた首のチリとなり、切られた首が再生した。
「ウロボロス!!一帯とも焼き払え!」
「ガルルルル!!!」
ウロボロスは炎のブレスを放った。
シンヤ達の前にマナが大きな盾を出してブレスを防いだ。
大きな盾の後ろからクロカが魔法で攻撃する。
「リン、ティナ行くぞ。アリア俺達に強化魔法をかけてくれないか?すぐに終わらしたい。一応マナは俺達に防御系の付与してくれ」
「分かりました!!」
「うん」
滅多に使わない強化魔法をシンヤ達に使える事にアリアは嬉しそうに返事して、気合い入れてるのか沢山の付与魔法をかけられる。魔力強化、筋力強化、身体強化、骨強化、五感強化、魔法攻撃強化、物理攻撃強化。マナからは防御強化をかけてもらった。
「おお〜身体が軽い」
リンも普段あまり付与したがらなかったので、こんなに沢山の付与魔法を楽しんでいた。
「ガルルルルル!」
「さてと、体力勝負と行くのじゃ!」
ウロボロスはルティナに向かって一直線で突進してくる。突進してくるウロボロスに向かって大きく腰を曲げてパンチで打ち返した。
「厄介な敵と聞いたのじゃが、案外弱いな?不死身だけか?」
今のパンチにウロボロスは砕け散った。
瞬時に再生して、ウロボロスは再びルティナを同じ様に襲う。
「同じばっかで飽きるのじゃ」
突進してくるウロボロスの顎に目掛けて蹴り上げた。
天に飛ばされたウロボロスの体をリンが真っ二つにする。
「...?」
だが、今のウロボロスにルティナは何か違和感を覚える。
その違和感の正体を調べる為にルティナは再生中のウロボロスの所に天高く飛んで脳みそ事貫いた。
「...ちっ、小僧!!ウロボロスを殺すのはやめじゃ!先程より硬くなっているのじゃ。どうやら、殺すほど強くなっている」
「ちっ、今のバレるのかよ!ウロボロス、力を制御するのをやめろ!バレたなら今すぐ殺す」
どうやら、ウロボロスは死ぬほどどんどん強くなって行く。それに勘付かれない様にパワーアップした力を抑えて、ずっとシンヤ達に殺させようとしていた。
微かに強化されたウロボロスの身体をルティナは勘づいた。
「なら、殺さなければ良いんだな。あまり捕獲とかしないから苦手なんだよ。特に力を抑えるの」
「あれを嫁だと思えば自然と力を抑えると思いますよ?」
「...勘弁してくれ」
アリアの冗談を聞いて一旦ウロボロスの顔を見たが、無理だなと想った。
「とっ捕まえれば良いんだね!」
マナは2本の腕盾を動かしてウロボロスをガッシリと掴んだ。
ウロボロスは抵抗するが、アリアに強化されたおかげで逃げれる事はない。
「マナ、そのまま抑えてて下さいね!『聖なる鎖』」
「ガルルルルルル!!」
ウロボロスの身体をグルグルと光の鎖で拘束され、地面に叩きつけられる。リバースはその鎖を切り落とそうとするがビクともしなかった。
「クソ!!なんだこの鎖は!!」
「この状況を打破したいのなら殺せば良いじゃないですか?」
すると、アリアがゆっくりととリバースの方に近づく。
「この俺に子を殺せと?」
「ふふ、成る程。殺さないでは無く殺せないんですよね?ウロボロスが復活する条件は主ある貴方が敵として判断した相手か、あるいわウロボロスが敵として判断したかですかね?」
「ペラペラと適当な事を言いやがって」
「ふふ、図星ですね?右眉が少し異変に動いてましたよ?」
「っっ、適当な事を言いやがって」
「焦ってる様ですね同じ事を言ってますよ?そうですか、なら貴方がウロボロスを殺せば死ぬのですかね?」
アリアは不敵な笑みをこぼす。
うわ〜またアリアのドSが出てるよ
「?!」
すると、忌々しい二つの魔力が空から地面に近づいてきてる事に気付く。シュパッとウロボロスの首が真っ二つに切られた。
「ヒヒヒヒヒ、何やってんだ?依頼人さんよ?」
独特なドクロの仮面に2つの40センチぐらいの鎌を持った男と大剣を背中に背負っている大男が現る。
アリアはその謎な人物二人に警戒をしている。
(仲間?いや、それならウロボロスは復活しないはず。私の予想が外れてたって事かしら?あの男の反抗的に図星だと思いますが。ちっ、これならヒナタが居てくれればもっと楽に進められましたのに)
ヒナタは嘘か本当かを見破られる事が出来るのだ。




