鴉対リバース大海賊団
「マスター、14隻の船が確認したました。もしかしたら、リバース大海賊団の者かと思われます」
「だっそうだ。ナナリア的にどう思う?」
海の申し子のナナリアに聞いてみた。
「ふむ、こんな所に一般船がいるとは思えないな。こんな所でたむろって居るのはあいつらしか考えられないな」
ナナリアはこんな何もない所で、何十隻が群がってる事にリバース海賊団しかと考えられなかったのだ。
一応、一般船だと考えられるので自分達から攻めずルナが千里眼で調べていた。
「肌に髑髏のマークがありますよ?」
「「「「絶対海賊じゃん」」」」
一斉に声を揃えて言った。髑髏のマークがある船は絶対に海賊しかないと居ないと確信していた。
「あ、シンヤさん。大砲がこちらに飛んできましたよ?」
飛んできた砲弾はお互いの距離的に殆ど外れるが、船に当たりそうな砲弾だけはマナがシールドを張って防いでいる。
「ん〜、あっちから攻撃して来たんだ。もう攻撃して来て良いよ。生死は問わない」
「なら、まず私から試しにやって良いのか?」
先に前に出たのはキースだった。七つの大罪戦で自分だけはほとんど後ろで見てた事に、今回は自分が出たいと思っていたのだ。
鉄扇を広げて、筆の様なものを持ち何か描き始めた。
「私なジョーククロウの中で雄一戦闘職じゃないのよ。私の職業は美術家、絵を描く事を得意とする職業なのよ。私の固有魔法『飛び出す芸術』私の絵は本物化となる」
鉄扇に数体のワイバーンを描き終えると、鉄扇を大きく横に薙ぎ払うのとそこから数体のワイバーンが現れる。
数体のワイバーンは海賊船の方に飛んで行き、口からブレスを放ち襲っていた。キースはその光景を見て言葉を漏らした。
「地味だな」
「いいんじゃねぇか?時間を経てば、もっと強力なモンスターとか兵器を出せんだろ?」
筆のインクを使う際魔力を使うので、強力なモンスターや兵器程インクの消耗が激しいのだ。
ワイバーンぐらいなら、キースの今の実力だったら30近くはすぐに出せると言う。
「キースちゃん、今度バハムート描こうよ」
「うーん、そもそも実物を見た事無いから無理だな」
「残念だ」
バハムートとは、邪竜バハムートと言われるドラゴンの中の最強種だ。かつて、一つの大陸を滅ぼし人々から恐られている。
だが、邪竜バハムートの姿は途端に姿を消し伝説の上のモンスターと世間に広まっていたのだ。
「長いな...ワイバーン如きで手こずりすぎ。アリア、チェスの続きしよう」
「そうですね」
キースは試しに実戦で自分の固有魔法を試しに少し弱いモンスターを出したが、思ったより海賊が弱くなかなか倒してくれなかった事に待ちくたびれて、アリアとのチェスの続きをし始めた。
リンやクロカそしてマナの3人はサマーベッドの上でくつろいで居た。マナはアイからの差し入れのココナツジュースを飲んでいて、リンは咲夜遅く見回りであまり寝てなく仮眠をしていて、クロカは読書をしている。
その横で、サラとレヴィは海の魚を釣竿で釣っていて。スーはアテナの世間話を聞いていた。
そしてカノンとヒナタとイヴの3人と言うと、今シンヤ達の反対側で洗濯物を干していた。
戦いに参加してるのは、シンヤとルティナとルナとアイとナナリアだけだった。
え?今戦闘中だよね?
「あ、やっとワイバーン全滅した。ワイバーンは効率的に悪いな、何か他に良いモンスターとか調べて見よう。ごめんね?私の実験に付き合わせて」
「良いよ、もう行って良いよね?」
シンヤは今残ってる船の数を数えた。最初は14隻だったが、今は9 隻まで減ったのだ。
だが、シンヤ達はやる気が無かったのだ。なぜかと言うと
「見た所、災害級のモンスターも居ないし。あの中に強いって言える奴もいないな。ちょっと、一番近い船の所に向かうよ」
「なら、我も行くのじゃ」
「マスターお供します」
「私は残る、異変が有ればすぐに連絡する」
「私も残りますね」
ナナリアとルナは船に残り、シンヤとルティナとアイは近くの船に飛び移った。
海賊船に着地をすると、少し横に傾いた。中にいた海賊達が傾いた事に何人かは転んでいた。
「うひょーー、すげ〜美人な女が来たぞ!」
「男は殺し、女は生捕りだ」
「キャプテンリバースにお土産として持って帰ったら、いきなりのワイバーンに襲われて沈没した船の件許してくれるかな」
どうやら、ワイバーンは自然に襲って来たと勘違いしていた。
「マスター、この船とあちらの船。そしてあったの2隻に海賊の輩と思えない弱い魔力の反応を感じます」
どうやら、海賊船の中に数人の弱ってる魔力を感じたのだ、アイは魔力の流れ的に、拉致られた人物だと推測したのだ。




