異世界転生
「シンヤ様」
「ん?」
シンヤは船にある自分の部屋の中で、本を読んでいるとアテナが名を呼んで入ってきた。
「どうした?」
「シンヤ様、邪神教との戦いお疲れ様でした」
「...あー、あの2人の事か」
あの2人とは、トュウェルブとナインの事だ。魔眼を使ってないとは言え、あそこまでシンヤを追い詰めた事になかなか評価をしている。
まぁ家族に手を出せば、ぶち殺すが。
「邪神教の団員は現在13名居ます。ゼロからサーティンが居ますね。エイトは今の所欠番です」
「エイトか...」
エイトとは、あの2人に誘われたんだよな。彼女達の利益がないから、今の所は入る気はしないな。
「エイトに何か気になる点でもあるのでしょうか?」
「うーん、トュウェルブとナインに誘われたんだよな。エイトにならないかって」
「...自分が神の使徒だと名乗りましたよね?」
「名乗った上で誘われた」
「今の邪神教の人たちは可笑しな人なんですね」
すごい言われ様だな。確かに自分の敵のはずなのに、仲間に誘うのは可笑しいのか。
「ちなみに、現時点で一番強いのは誰なんだ?」
「そうですね...私に的に思うのはゼロ、ファースト、フォース、サーティンの4人が危険です。サーティンは能力自体はそんなに強くないんですが、性格がですね..。頭のネジが二、三本ぐらいぶっ飛んでいると思います」
どうやら、サーティンの性格が相当酷いらしい。
「トュウェルブとナインはどのぐらい当たり強いだ?」
「正確には分かりませんが、ナインは下から数えて早いし。トュウェルブは中間当たりでしょうか」
「マジか」
あの2人より強いやつうじゃうじゃいるのか、ますます戦いたいものだ。
シンヤの戦闘狂魂が、ウズウズしていたのだ。
「そう言えばシンヤ様達は日本に行く予定なのですよね?」
「ニホン?...あー、ヒナタの故郷だっけか?確かに行きたいな」
「なら、行きましょうよ?」
「いや、方法がないからな」
「方法って何も、私を誰だと思ってるのですか?ヒナタの召喚を横取りにし、召喚させたのですよ?こっちに呼べるのなら、逆の事も出来ますよ」
「...女神ぱねぇー」
こうもあっさり別世界に行ける事になるとは思わなかった。
「まぁ、1人ぐらいなら簡単って事なんですけどね。シンヤ様全員となると私1人じゃ無理です」
「そう、簡単には行かないのか」
「いや、行けますよ?シンヤ様達の魔力を貸して頂ければ」
そう現実は甘くないとシンヤは思った瞬間、アテナはすぐに解決策を口にした。
シンヤ達の魔力を借りれば、自分達が別世界に行く事は簡単だと言う。だが、ヒナタの世界は魔力はあるのだが大気中の魔素が少なく回復するのに時間が掛かる。
大気中の魔素が少なかれ魔力回復が遅いと言う事だ。魔力が回復しなければ、またここに戻る事が出来ないので、もし日本とやらの別世界に行けば戻るには時間が掛かる。
クロカの無限魔力で何とか行けるんじゃ無いの?っと思うが容量が無限にあっても放出量がならなくなり、もしかしたら何人かは置いてかれるかもしれないと予想した。
なら、安全に全員が魔力を回復して帰還する方を選んだ。
「チキュウ、ニホン...ワクワクするな〜」
ヒナタから良く、日本の事を話していたからシンヤはものすごく楽しみの様だった。
「なら、この依頼でも終わったのならすぐに行きましょうか」
「そうだな。まぁ、のんびりと行こうか。俺たちの旅はまだまだ長いからな、楽しく行こうぜ」
「うふふ、そうですね」
2人の楽しい話し合いはまだまだ続いたのだった




