シンヤ対円卓の十二騎士
ルナ、ベタ褒め回です。
『悪いが、先に教会に行ってくれないか?俺はちょっと遊んでくるわ』
『シンの馬鹿』
シンヤは騎士達の攻撃を避けたり防いだりしながら、リン達と念話で会話をしていた。
『あはは、ごめんって。今度埋め合わせするから』
『...本当?』
『ああ、本当だ』
『なら、我もじゃ!我も戦いたかったのじゃ』
「ティナも、分かったよ。お前ら気をつけろよ?』
「「「「「了解!」」」」
シンヤはナックルを装着した腕を地面に叩きつけ、足場を悪くさせた。
「オラァ!!」
ハンマー男騎士が、ハンマーをシンヤに振り下ろしたが、素手で受け止め獄炎でハンマーを溶かした。
「よくも、我の相棒ヲォォ!!」
ハンマーが使い物にされなくなり、自分の大きな拳でシンヤを殴り殺そうとしたが、その攻撃から避け、鎧兜ごと顔面を砕け割った。
「一人目」
「よくも!」
エルフ女騎士は、シンヤに向けて4本の矢を放った。ルナより遅い矢は止まってる様に見えた。
4本の矢を右から素手で受け止め、全て矢を投げ返した。
ドワーフ男が騎士が、全ての矢を斧で防ぎ。
後ろから、レオンパードと大剣男騎士が同時にシンヤを挟む様に薙ぎ払った。
そのまま、シンヤは二つの武器で体を3等分にされた。
だが、二人は手応えがないと違和感を感じた。
「後ろだ、ど阿呆。戦ってる最中に魔力感知を使ってる事を癖にしろ」
「「なっ!」」
レオンパードはギリギリに反応でき、シンヤの攻撃を避けられたが、大剣男騎士は首を掴まれ地面に叩きつけながら神雷を体に流した。
「二人目」
「仲間の仇!」
「殺してはねぇよ」
細剣でシンヤの心臓を貫こうとしたが、手に<気>をまとわせて、刃を素手で受け止めた。
「その、紋章は?!!」
「おっと、」
アテナの寵愛の証の紋章を見られ、細剣女騎士は目を物凄い勢いで見開き驚いていた。
声に出され周りにバレてもつまらないと思い、すぐに後ろに回り込み、彼女の首をチョップで気絶させた。
「三人目」
「こやつ、噂通り強いぞ!」
ドワーフ男騎士は落ちている大剣を拾い、シンヤに向けてぶん投げた。
大剣から軽く避けると、大剣の後ろに引っ付く様に2本の矢が飛んできたのだ。
「弓を弾く音がデカすぎるぞ」
その矢にはもちろん気付いていた、弦を弾く音に気付くのだ。ルナだったら普通の弓でも本当に無音だ、素早い動きで本当に矢を放ったのかと疑うぐらいのレベルなのだ。
「ちっ、今のにも対処出来るのか」
ドワーフ男騎士の反応的に見ると、エルフ女騎士の弓の腕前はどうやら上級者の様だった。
こう見ると、ますますルナが怪物だと気付くものだ。
「もう、大人しく死んでよ!」
短剣女騎士は背後から現れ、シンヤの背中に向けて短剣で突き刺そうとしたが、見事に手首を掴まれ止められた。
「お前、見た感じ暗殺者の分類だろ?暗殺者が背後から声を上げて殺そうとするのは暗殺者として二流だ」
捕まった短剣女騎士を助けようと、双剣男騎士が仕掛けてくると、シンヤは短剣女騎士をその男に放り投げて、その上から強い蹴りを入れた。
そして、超スピードで回り込み双剣男騎士をナックルで地面に殴り飛ばした。
「ガハッ!」
「四、五人目...お前ら、一応国を守る騎士とかだろ?たかが、一人の人間にボコボコじゃねぇか?もっと、頑張ろうよ?」
「うるせぇ!!何故貴様にに心配されなくちゃいけねぇんだ!」
先程から余裕の俺にレオンパードの顔が焦りの顔に変わっていた。
「ん?」
すると、リングからアリアの声が聞こえて。遊んでないで、早く来いと言われてしまった。
シンヤはナックルをポケットにしまって、雷電を抜いた。
「もう、良いよ。ウチの嫁に呼ばれちまったから、一瞬で終わらすぞ?」
シンヤは瞬時にレオンパードの鎧に指先を触れた。
肺にある空気を全て外に吐き出した。
「試させて貰うぞ。ティナの禁手技第三手『無距離の突き』」
ドンッ
「ガハッ!」
腹部の鎧は砕け飛んだ。幸いシンヤだった事にレオンパードは死なずにすんだが。もし、これがルティナがやっていたら内臓を粉々にされたと違いない。
「下手くそな奴でも、この威力か。ぱねぇーな。6人目」




