スーがまた強くなった!
「ーーーが、全ての真実です」
アリアは、シンヤとアリアの出来事を何一つ隠さず全て話した。
「そう、良かった...もし、アリアの意思でボク達を救う為にシンヤちゃんを...殺そうとしてると分かったのなら...」
クロカの睨み付きに、アリアはビクッと肩を跳ねさせた。
「アリアお姉ちゃん...正座して」
「はい...」
マナの言われるまま、シンヤと肩を並べて床に正座をした。
「アリアお姉ちゃんと初めて出会った時、お兄ちゃんの事を探してたでしょ?その時は、お兄ちゃんを殺そうと思ってたの?」
「...はい、あの時はシンヤ君を殺そうとしてました。自分の意思で...」
「じゃー、何で殺さなかったの?」
「...マナが居たからよ」
「何で?あの時は私も初対面だよ?初対面の貴方に関係ない話でしょ?」
「えっと、マナ?」
「シン、黙ってて」
「...はい」
マナが珍しく怒ってる事に、シンヤが場の空気が重くなり止めようとしたが、リンに黙らされてしまった。
「あの時、シンヤ君と一緒に居る時のマナの幸せそうな顔を壊したく無かったのです。マナが居ない時に殺めようと考えてましたが、次第にシンヤ君と過ごしいると、殺める事が出来なくなりました」
「...そう、アリアお姉ちゃんは昔からアリアお姉ちゃんだって事が知られて良かったよ」
「どう言う事ですか?」
「ううん、何でもないよ。私の大好きなアリアお姉ちゃんが罪を犯そうとしても、私は大好きのままだからね」
「マナ...」
マナは嬉しそうな顔で、子供のように抱きしめた。マナも思わず涙を流しながら、微笑み頭を撫でた。
シンヤは、解決したとウンウンと微笑みながらウンウンと頷いて居た。
「シン?」
「はい?」
何故かリンに肩を掴まれ、後ろを振り向くと女性陣達が、ゴゴゴっと圧をかける様に微笑んでいた。
「そもそも、隠そうとしたシンヤ君が悪くない?」
「...勘弁して下さい」
シンヤはすぐにこの後の事を察して、土下座の体制に入った。
「まだ、何もしろとは言ってないんだけど...」
「前払い土下座です」
「あはは」
怖い...
*********
「はぁはぁ」
すると、奥でスーの息が荒いとルティナが気付き、心配そうな顔で訪ねた。
「どうしたのじゃ?」
「...やばいよ〜魔力吸いすぎて...はぁはぁ」
「...お前、もしや発情期か?」
「何それ?〜」
「....小僧!!!」
ルティナはスーの状態に気付き、焦りながらシンヤを呼んだ。
お仕置きされそうなシンヤは、救いの手だと思ってぱぁぁっと!顔を明るくして振り向いた。
「はよ、スーを何とかするのじゃ!」
「へ?スー?」
「アイ!スーが発情期じゃ!」
「え?!!わ、分かりました!直ちに準備致します!」
「ふぇえ〜」
アイも何故か慌てて、2階に登って行った。
サラもルティナの言葉が聞こえて、スーを抱っこして、シンヤまで運んだ。
「おい、シンヤ!早くベッドに運べ!」
「ど、どうしたんだよ?」
「クイーン集は、発情した時すぐに治めないと暴れまわるぞ!!」
「何それ!」
「馬車を壊されたく無かったら、お主がなんとかせい!!」
サラはスーをシンヤに渡した。どうやら、ベルセボネの体を食べた時膨大な魔力に発情期が早く来てしまった。
「俺、どうすれば良いんだよ?!」
「ベッドの上で一つになれ!」
「スーは子供なんだぞ!」
「我も子供みたいな体型じゃろ!一緒なのじゃ!!」
「いや...それは、」
ルティナは確かに子供だが、中身はシンヤより年上な所もあり、合法的に大丈夫だがスーは中身が子供なので嫌いではないがむしろウェルカムだが少し抵抗がある。
「なら!他の雄に押し付けてもよいのか?!」
「...それは嫌だ」
「なら、行ってこい!」
シンヤはスーを担ぎある部屋に飛び込むように入って行った。
「...俺にどうしろと?」
「...パパは〜私の事嫌いなの?〜つがいにならないの?」
「ならないってより、スーはまだ子供だからな〜」
「子供じゃなかったら、良いの?〜」
「ん?」
「えっと〜?『最後の勇気』〜」
「ほ?」
すると、スーの体がみるみると大人に成長して、髪色白と黒に分かれた感じに変わって行った。
「おお!これ便利〜」
いつも眠そうなゆったりな言葉から、少し早く喋れる様になっていた。
「どう?似合う、パパ」
「驚いた...どうしたんだ?」
「あの豚さんからコピーしたやつなの、力も漲ってくるの」
確かに、スーから溢れ出てる闘気や魔力が膨大に溢れ出ていたのだった。
え?今度是非と手合わせを伺いたいものだ...っとシンヤの戦闘狂心がウズウズしていた。
「はぁはぁ。パパ、私もう限界だよ」
「...分かったよ、スーこっちにおいで」
「うん!」
スーは子供のように抱きつき、シンヤの口にキスをした。
それからは言うまでもない、発情したスーはひたすら激しかった。30分後、子供の姿に戻ったがシンヤのサラの様な理性が我慢できなく、そのまま長い夜が続いたのだ。




