鴉対七つの大罪 7
南チーム視点〜〜〜
「妾の敵はお主1人か?」
サラの前にベルフィンが、睨みつけながら立って居た。
ヒナタとメイは、サイクロプスの集団を相手をして居た。
「精霊か?」
「まぁ、精霊族だのう」
「そうか...厄介だな。精霊は苦手なんだ」
「ふん、なら大人しく降参すればよかろう?」
「そうは、行かないんだよ。お前らの様に大量の魔力を持ってる奴らを見逃す訳には行かないんだ」
「ワハハ、阿呆だな。妾達を相手する事は死ぬ覚悟が必要だぞ?」
「死ぬ覚悟はないが、お前達を殺す覚悟なら出来てるぞ?」
2人は無言で睨み合った、先に仕掛けたのはサラだ、サラは右足を少しひねり地面から氷の津波がベルフィンを襲った。
「俺を守れ」
サイクロプスが肉壁になり、サラの氷を防いだ。
「氷獄の罪人の手」
ベルフィンが居る地面にから、氷の手が現れベルフィンを囲む様におった。
「潰れろ」
サラが右手を握りしめたと同時に、氷の手は強くベルフィンを握り潰した。
「ブラッド・ボム」
握りしめてる氷の手の中から、爆発した。
「お主、吸血鬼か?」
「ああ、俺は最上級吸血鬼の貴族の子でね」
「ワハハ、そうか。それは厄介だな」
悪魔族の最上級吸血鬼に貴族の子と聞いてサラは面倒くさい相手と戦ってると笑った。
最上級吸血鬼の貴族は不死身のような再生能力で、面倒な相手なのだ。
「サラ終わったよ」
「サラちゃん、余も終わったぞ」
サイクロプスの集団を全滅し終えたらしく、ヒナタとメイはサラと集合した。
「お主ら返り血浴びすぎじゃないか?」
「しょうがないよ、あんなに居るんだもん」
「確かにな、妾も少しついてしまったからのう」
「フッ」
そう聞いたベルフィンは鼻で笑った、すると彼は手をいきなり叩き始めると、地面から太鼓が現れたのだ。
「固有魔法『無価値な魔法使い』」
ドン!
ベルフィンは地面にある太鼓を思いっきり、叩きつけたのだ。
「何?!」
「え!」
「ちっ」
ヒナタ、メイ、サラは自分の中から消えてゆく魔力を感じた。
「俺の固有魔法は、俺が作った魔物の血を触れれば太鼓を鳴らして一定時間魔法を使えなくさせる魔法だ」
「そんな、ベラベラと自分の能力を喋っても良いのか?よく、漫画とか読むけど。なんで自分の能力を敵に喋っちゃうだろ?」
「ふん、別に良い、発動に成功すれば勝つのは俺だからな」
再びワープホールの様な魔法が現れて、そこから先程より倍近い、サイクロプスが出てきた。
「さぁ、喝采の時間だ!」
北チーム視点〜〜〜
「ガハッ、あぁ〜結構効くね」
リンはベルセボネの攻撃を食らって、吐血を吐いて居た。
カノンもベルセボネの攻撃を喰らい続け、その場で膝をついて居た。
スーはスライム状態で魔力が無く、動けない模様。
今、まともに戦えるのはマナが頑張って、ベルセボネの攻撃を防御して、リンが攻撃を繰り返しているが、魔法が使えないのでベルセボネは無傷に近かったのだ。
「おらぉおらぉおらぉ!!」
攻撃のラッシュにマナは全力で盾で防いで居るが、正直ギリギリだった。
少し力を緩めれば、突破される寸前だ。
「はっ!」
「遅い!」
マナの盾の後ろで隠れてたリンが仕掛けたが、生身の体で、すぐに反応されてデカイ腕で掴まれた。
「くたばれ!」
「ガハッ!」
「リンお姉ちゃん!」
リンはそのまま地面に思いっきり叩きつけられた。
リンは吐血を吐いても、強い痛みを感じても笑う事をやめなかった。
「あはは、今ので肋二、三本行ったね」
「強い人間だ、絶望の顔すら見せないとは。面白い!」
「それは、どうも。私の真っ当は常に笑う事だからね。笑う事をやめた時は負けた時と一緒よ」
「ブヒヒ、ならすぐに地獄を見せてやる」
「...バトンタッチの様ね」
ドコンン!!!!
リンがニヤついた瞬間、ベルセボネの頭上からルティナがパンチを入れた。
「リンよ、ボコボコじゃないか」
「あはは、剣だけだとキツイよ」
「そうか、それはしょうがないのじゃ。悪魔族相手に魔法なしの生身で相手出来る人族なんてそうそうおらんのじゃ」
そして、ルティナは地面に埋もれてるベルセボネが立ち上がってる事に気付き顔つきを変えて降り向いた。
「我の家族を随分可愛がってくれたのう。ほれ、次は我が相手をするのじゃ」
ルティナは二つのヌンチャクをクルクルと回し、構えた。




