鴉対七つの大罪 6
南チーム視点〜〜〜
ドン!
「あれ?」
「どうしたのじゃ?」
ルナとイヴは体の異変に気付いた。
「魔力が無くなった?」
「敵の魔法じゃか?まぁ、我達には関係ないじゃな。イヴは大丈夫か?」
ルティナは元から魔力が無く<気>で戦っているし、ルナは弓術は魔法ではなく実力なので魔力が消えても殆ど関係ない話だった。
心配なのは、魔法で戦ってるイヴだけだったのだ。
「大丈夫、私獣人族だから元から身体能力が高いから多少それで補える」
「そうか、それなら安心じゃな。心配は他の連中じゃな」
「そうですね、殆ど片付いたし他の所に合流しましょうか」
「分かった」「了解じゃ」
東チーム視点〜〜〜
ドン!
「ん?何の音かしら?まぁ、良いわ貴方何故攻撃しないですか?」
レヴィはアリア達の攻撃に全て避けて、反撃はしようとしなかった。
だが、ずっと避け続けて居たので、体力が限界に近かったのだ。
「戦う意志がないからね」
「そう、もしかして舐めてるのかしら?悪魔さん」
「どうだろうね?人族相手に本気を出すのも馬鹿みたいじゃない?」
レヴィもしつこいアリア達に、ピリピリして居たのか挑発の様な発言をしてしまった。
「そう、眼中にないって事ね?あはは、舐められてるわね、人族相手じゃなかったら本気で戦ってくれるのかしら?」
アリアも、クロカの事や何故かシンヤの魔力まで感じなくなり、あまつさえ家族でもあるキースを殺そうとしたこの女に、苛立って居たのか冷静ではなかった。
「は?どう意味だ?」
「そのままの意味よ?シンヤ君とキースを殺そうだした悪魔が」
「だから、シンヤは私が」
「マイマスターを呼び捨てしないで欲しいですね」
「はぁ、お前ら冷静に...あ、これのせいか」
家族主義と夫主義のアリアとアイでも、ここまで冷静さを失わない筈なのに、冷静じゃなかったのは、ある実験に使う為にベルフィンに渡された、強力な魔石のせいだと気付いた。
だが、ここでレヴィはおかしいと感じた。
この魔石は人族、龍族、獣人族、エルフ族などに効かなく、天使族、神族、悪魔族、魔族、精霊族の5族にしか効かない能力なのに、人族だと思っていた2人に効いて居た事におかしいと思った。
「武装甲機装着レベル2」
「雷天神化!」
アイは武装甲機装着レベル1は人型の様に足にタイヤの様な物で移動して居たが、レベル2はひし形の機体に飛行タイプになっている。頭の上には大きな大砲がつけられてる。アリアは黄金の様に雷を纏わせた。
レヴィは今のアリアの姿に、目を見開いて物凄く驚いて居たのだ。
「お前、天使族だったのか」
「そうね、貴方達悪魔族の天敵でもある、天使族ね。まぁ、私は嫌いだけど」
「本当、最近運がないわ」
レヴィはベルフィンに渡された魔石を地面に落として、足で叩き割った。
流石に2人から感じる、魔力にやばいと感じて大ハサミを構え始めた。
何故東チームの魔力は消えなかったのでしょうか?




