鴉対七つの大罪 5
北チーム視点〜〜〜
「お〜、ケホッケホッ、ちょっとやばい〜?」
「ブヒヒヒ、オデの事を舐めすぎだ」
スーとベルセボネのタイマンに、スーは結構押されて居た。
スーは持ってた薙刀を体の中に吸収して、閻魔のレプリカを作り変えた。
「オラぁっ!」
ペルセボネは斧をクルクルと回す勢いで、スーに投げた。スーは閻魔でそれを弾き返そうとしたが、鎖がクルクルと刃の周りを巻いた。
「武器壊し!」
鎖を引っ張ると勢いに、閻魔の刃は折れたのだ。
スーは近づきながは、新しく二本の閻魔のレプリカを作り、炎の斬撃を飛ばした。
「無駄無駄!」
炎の斬撃を超スピードで避けてスーに近づき、斧で真っ二つにされてしまう。
ベルセボネは、スーの手応えに違和感に気づいた。
「...お前、人間じゃ無いな?」
「頂きます」
「何?!」
するとスーの体はスライム状になり、ベルセボネの右腕を絡ませたのだ。
ベルセボネはやばいと感じて、自分の左腕を斧で切り落として、距離を取った。
「悪魔、美味い〜」
「お前、スライムか!」
ベルセボネの右腕をモグモグと食べ終わると、スーは超スピードで近づいた。
「何?!速い」
「お〜らよっと!」
スーは純粋のパンチで殴り、腕で防御をしたが上からでも感じる威力に吹っ飛ばされた。
「先程より、威力が上がってる?そうか、オデと逆って事」
「あはは〜そうだね、お前はお腹を空くほど強くなるけど、私は食うほど強くなるね〜」
「これは厄介だ、もう一段階...いや、あっちを使うか」
ベルセボネはマントと上の服を脱ぎ出した。
「我一族、悪魔豚族の本当の力を見せてやる!『最後の勇気』!!」
ベルセボネの体中の模様が光り出した。
「ブヒヒヒ!久しぶりの強者だ!!」
シュン!
瞬間移動の様な速さで、スーの横に移動してパンチを入れた、スーはそのスピードに反射できなく、体を貫かれてしまった。
「見つけた!」
ベルセボネはスーの中にある核を奪い、そのまま握り潰した。
「はっ!」
スライムの生の元の核を潰されてもスー死ななかった、勝ったと思ったベルセボネは一瞬の隙に、閻魔を作り上げ首を切ろうとしたが、バックステップで避けられた。
「核を潰したはずのに」
「あはは、私の核は一つとは限らないよ?〜」
「おかしな事を言うね、スライムには一つの核しか存在しないはずなんだけどな」
「私はパパによって、特別な体になってるからね〜」
「何て厄介なスライムだ」
「あれ?まだ終わってなかったの?」
するとリン、カノン、マナがスーの横に飛び降りた。周りのサイクロプスは全滅だったのだ。
「スー、そろそろみんなの所で合流しよう。私達も加勢する」
カノンはクルクルと薙刀を回した。
「何だこの腕は!」
マナの二つの盾腕で、ベルセボネを掴み身動きが出来ない様にした。その間、カノンが後ろに回り込み、リンはそのまま一直線で突っ走って挟む様に襲ったのだ。
ドン!
すると、遠い方から太鼓の様な音が聞こえると、4人の中にある魔力がいきなり無くなった。
シンヤの魔眼にかけられた、気分だったのだ。
「ブヒヒヒ、やっと発動したか」
魔法で強化してた体が、いきなり重くなった様な感覚になり、ベルセボネの動きが余計に追えなくなって居た。
「体が、重い...」
スーは、スライムの姿に戻ってしまって、今まともに戦えるのは、普通の盾しか持ってないマナと、薙刀を持ってるカノンと、魔法なしの両手剣のリンだけだった。
「反撃返しだ」




