魔法都市ルヴェルシドタウンに到着!!
「マスター、もう少しで着きます」
「ん」
魔法都市ルヴェルシドタウンまでもう少しで到着する。予定外の問題さえ無ければの話だが。
「シーちゃん...人の集団..気配あり」
「えー、うわ、本当だ」
アリアに膝枕されながら、呑気に過ごしていたら。クロカが気配探知で人の気配がすると言われ、<気>を使ってみると確かに人間の気配を探知した
「ざっと、20人ちょいか?問題起こらないといいな...」
「ダーリンがそうやって、フラグを立てるから」
シンヤは体を起こして、20人程の集団は騎士のような格好をしており街道を封鎖している様子だ。馬車の中にいるリン達にも万が一に備えるように伝えた。
まぁ、必要ないけどね。一応だげ
<気>で、感じた集団の闘気はさほど強く無いと分かっていた。
一応警戒しながら騎士達の近く近付いて行くと騎士達のほうから声を掛けられ
『君達は冒険者?いや、貴様様でしょうか?」
どうやら、馬車の豪華さを見て貴族と間違われた。
「いや、冒険者であってるぞ」
嘘はついてないし
実際、貴族も王族も居るが色々面倒なので冒険者と名乗った。
「そうか、冒険者か。ならこの先は魔法都市ルヴェルシドタウンだが冒険者は行っても仕方が無い場所だぞ?」
魔法都市ルヴェルシドタウンは魔法の都市と言われ、魔法を極める者しか居ないのだ、アイから聞いたが冒険者ギルドがなく冒険者が行っても意味のない都市だとか。
冒険者ギルドが無い代わり、魔法ギルドがあるらしいが。何が違うのかはシンヤはあまり詳しくなかった。
「確かに冒険者だが、俺らは観光目的にここまで来たんだ」
「そうか、観光目的か魔法都市ルヴェルシドタウンへようこそだな。変わった武器だが君は剣士と見たが、魔法関連の物しか無いぞ?」
シンヤの腰にさしてる、2本の刀を見てシンヤが剣士だと認識した。
「いや、嫁が魔法使いでね。ここに行ってみたいと言ってたんだ」
「成る程、食い止めてすまなかった」
騎士達は道を開けて貰って、魔法都市ルヴェルシドタウンまで向かって行った。
2時間後に魔法都市に到着した。見た目は思ってたより普通の都市だった。城壁をしっかりしていて、おそらく場内も広そう。そして都市の中央には巨大な塔が建っていた。
「身分を証明するものはありますか?」
シンヤはギルドカードを、渡した。すると、シンヤのカードを見た途端態度が門番の態度が変わった。
「冒険者か...何しにここに来たんだ?」
この国では冒険者は、あまりいい目で見られて無いようだ。
「観光」
「はぁ、そうか。まぁ、トラブルだけはやめてくれよ。とりあえず、魔力総量を測って貰うぞ。馬車の中にまだ仲間が居るなら呼んでこい」
ムカつく態度だったが、アリアに怒られてしまうのでここはグッと堪えた。
リン達も呼びか、言われるがまま門番の後に付いて行く。すると小屋に案内され、小屋の中に入ると部屋の中央に水晶玉がある。
ずっと、門番達はチラチラとリン達を見ていたが
我慢我慢
「1人ずつ、この水晶玉に手をかざしてみろ。魔力総量の多さによってランクが決まる。ちなみに魔力が無い者はこの魔導都市には入れないし、魔力総量が低ランクの者は残念だが施設の利用も出来ないと思え」
どうやら、冒険者と見てて対した事無さそうだと思っていたらしい。
シンヤは、ルティナの後ろに回り込み小声で会話した
「ティナ、どう切り抜ける?魔力が無いと入れないらしいぞ?」
「<気>で、誤魔化せると思うのじゃ?」
「ティナ、リングを触らせて」
ティナは、リングをはめてる方の手をシンヤに差し出した。
シンヤはルティナのリングに指先で触り魔力を流した。
「一時的に、魔力を流す。これで誤魔化せると思う」
「すまぬのじゃ。感謝する」
「おう」
そして、リン達から先に次々と最初に手をかざした。
リンが先陣に切って水晶玉に手をかざしてみると水晶玉は綺麗な光を放ち、隣の四角い機械から、金のカードが出てきた。
「く、黒だと!!冒険者風情が金を...」
どうやら、色によってランクが決まれている。
白→青→銅→銀→金→黒の、6段階だ。次々と手をかざし、シンヤ、クロカ、アイ、スー、サラ、ヒナタは黒でそれ以外は金だった。ルティナだけは銀が出てきて、シンヤはもっと魔力を込めてけば良かったと後悔していた。
「ほ、ほ、殆ど黒と金じゃないか...都市の中で金自体殆ど居ないのに...」
「んで?もう、入って良いのか?」
「あ、はい!上級魔術師様達は問題なくお入り出来ます。魔法都市ルヴェルシドタウンへ、ようこそ」
再び門番の態度が変わっていた。
てか、上級魔術師って何?
疑問を抱けながら、シンヤ達は都市の中に入って行った。
門番はこの事をすぐに上の者に報告しに向かって行ったのだ。




