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トラベルクロウ〜幼馴染達から始める美少女達とハーレム冒険譚〜  作者: ちゃんユウ
エルフの国と世界樹編
232/283

世界樹 4

「また、俺の話を聞かずに消えちゃったよ。まぁ、良いや。サラ本当に痛い所とか無いのか?」


「やめんか!妾の親か!」


シンヤはずっとサラの心配しており、親の様に過保護すぎて思わずツッコミを入れてしまった。


「親じゃ無いけど、家族で俺の愛しの妻だから。本気でダメかと思った。こんなに辛いとは思わなかった、絶対次は守るから、もう離さない」


「シンヤ...」


シンヤは幻術でも、サラを守れなかった事に自分を責めて。次は何があろうとサラを、彼女が達を守ろうと心の中で決意しサラの手をギューと握った。

サラも、シンヤを優しさ包むように抱きしめた。


「安心しろ、お前から離れる事は決してない。例え世界が滅亡しても妾達は永遠に一緒だ」


「熱いね〜あのサラがここまで1人の人族に溺愛するとは」


その光景を茶化す様に、大精霊王はニヤついて居た。

すると、大精霊王は深く頭を下げた。


「シンヤを覚醒させる為とは言え、嫌な思いをさせてしまって申し訳ない」


「もう、良いよ。これで分かった俺の前で大切な人を亡くすってどれだけ辛いのか先に教えてくれた」


「そう言ってくれるとありがたい」


「一つだけ良いか?お前の魔法は俺の魔眼を消せないのか?」


シンヤは大精霊王の魔法を解くために、魔眼を発動させたが消えなかった事を思い出した


「いや、魔王の魔眼は全ての魔発を封じるものだ。その黄金の神眼でもだ」


「じゃ、何故お前の魔法を封じれなかった?」


「お前じゃない、私の名前はシシリスだ。尻にアクセント呼べよ。まぁ、それは置いといてそもそも、お前は魔眼なんて発動しておらんよ」


「どう言う事だ?発動してない?」


確かにシンヤの右目は赤く光った筈なのに、シシリアが発動してないと言った。


「発動させた様に錯覚させたのだよ。お前が魔眼を発動する前に」


それを聞いて、シンヤは思い詰めた表情になる


「そうか、教えてくれてありがとう。シシリア婆?」


「婆は余計だ!!」


名前の尻に婆をつけられる、大声で婆呼びを否定した。

シンヤはこの戦いで少し成長したのだ


そうか、そんな手で魔眼を封じる事が出来るのか...


すると、シンヤの半鬼神化の姿が霧の様に消えた。

シンヤは、あれは何だったんだ?っと自分の体を見渡して確認した、すると地面に枝が落ちてた事に気づいた。


これって、あのリンゴについてた枝だよな?


シンヤは何故かその枝を取って、アイテムボックスにしまった。


「ほれ、そろそろお主ら戻れ。お主らの仲間が探しておるぞ」


「そだな、サラ戻ろう」


「何だ、その手は」


シンヤはサラに手を差し伸べた


「嫌か?」


「しょうがないな、お主は本当甘える時は子供になるな」


「うるせ」


シンヤは恥ずかしくなり頬が赤らめた、そんなシンヤを見てサラは可愛らしく微笑んだ。

シンヤの手をギュッと握って2人は、リン達の所に向かって行った。シシリアは、2人の背中を見つめて


「サラよ、本当に表情が豊かになったな。その男を絶対に守り通せ。我英雄の子を...」


そう呟いて世界樹の中に入って行った。

供給の間に入ると、アイ達が心配な表情で2人を探していた。


「ちょっと!シン!サラ!どっか行くなら言ってよ!」


「ごめん、ごめん」


リンは少し頬を膨らませて怒っていた、シンヤの胸を優しくポコポコと叩いた。


「いきなり、マスター達の魔力が消えたので驚きました」


「心配させて悪かった」


アリア「どこに行ってたのですか?」


「んー、世界樹の中心部?」


「え?」


世界樹の中心部に言った時、ジュンが少しあり得なそうにシンヤを見て驚きの表情になっていた。


「世界樹の中心部に行ってたのか?あり得ないぞ?あそこは霧が充満して。中心に行かないように妨害されてるのだぞ?」


「そうなの?でも、嘘はついて無いしな」


「...本当に行ったのか?でも確かにここで嘘をつく理由もないしな」


ジュンは未だシンヤが、中心部に行った事が信じられて居なかった。

世界樹に栄養を与えられて、一件落着になったので報酬を渡す為にみんなはギルドに戻ったのだ。


「私達の国を救ってくれ感謝する。約束の報酬だ」


「...流石に多すぎじゃね?魔力注いだだけだぞ?」


机に上に置かれた、多量の金貨がパンパンに詰まった袋を見て唖然して居た。


「何を言う、魔力を注いで貰わなかったらこの国の森は枯れて居たんだ。君達は自然を守ったんだ本来なら少ないんだぞ」


「...まぁ、貰えるもんなら貰って行くよ。ありがとう」


「あと、もう一つある。すまぬが、この事はルナの父親に報告した。安心してくれ、冒険者本部には伝えて居ない。長様にしかこの事を伝えてないので」


「それなら、良いよ」


ルナの父親なら、信用出来るしね。

すると、ジュンはペンダント型の魔法が付与した紋章を渡して来た。


「鴉の噂を聞いてるからな。度々問題起こすだろ、私たちエルフの国はお前達の後ろ盾になるよ」


「良いよ、迷惑かける」


これからシンヤ達はもしかしたら多くの敵を作ってしまう。ルナの故郷でもあるエルフの国達を巻き込みたくない。


「迷惑では無いよ。君のお父様が喜んで居たんだ」


「父上が?」


問題児のジョーククロウを支援するだけで、迷惑かけてしまうのに。シンヤ達を支援する事をルナの父親は喜んで居たそうだ。


「それに、これは私の考えだが。君達と交友持っていれば、竜の里、魔の国と交友関係になるかも知れないからね。次期、龍王と魔王様」


ジュンがそう言って、シンヤに向かってウィンクする。

シンヤはこの国まで、時期龍王と魔王の事が知られて居た事に肩をガックリ落とした。


「それって、結構有名?」


「当たり前だろ、龍王と魔王が同一人物、それにその人物がただの人族って前代未聞だぞ。噂はすぐに広まったぞ。私も最初聞いた時度肝抜かしたぞ」


「なるって一度も言ってないのに...」


「ここまで来たら、エルフの長になってみないか?ルナの夫だから可能だぞ?」


「丁重にお断りする。面倒なんで」


ジュンはシンヤがどこまで大物になるか楽しんで居た。

シンヤは世間に広まってる事に後々問題が起きると感じたのかどうにもなれと、やけくそ気味になる。

報酬金を受け取ろうとしたが、何か思い出し。

ジュンに問いかけた。


「報酬金減らしても良いから、一つ頼みがある」


「報酬金は、そのままでもいいぞ。言ってみろ、私達ギルドが出来る事ならやるぞ」


「俺ら、ジョーククロウのパーティ人数は増やせないか?」


「パーティ人数?あー、確かに数えてみれば2人..いや、1人多いな」


ジュンはイヴがパーティの奴隷枠としての情報を知っていて、イヴを抜いて数えたら、パーティ人数より1人多かった事に気づいた。


「うーん、クランの成立するのも良いが...」


「クラン?」


「ああ、クランとはな」


ジュンの説明が入った、クランとは複数のパーティとの交流会みたいなものだった。クランは人数制限がなかった。

だが、クランを作りには最低三つのパーティを集めないと行けなかった。


「だから、お前達が3パーティに別れれば良いんじゃないか?」


「それって、3パーティも別れちまったら同時に依頼受けられないじゃないか?それに、パーティ決めちまったら、いちいち変えられないだろ?


「まぁ、そうだな。うむ、分かった。ジョーククロウは特別パーティとして13人のパーティにすると上に報告するよ」


「いや、15人で出来ないか」


「15人?あーなるほど。構わないぞ。なんなら、もう人数制限なしにするぞ」


シンヤはイヴに視線を移し、イヴは奴隷枠から普通の冒険者にして欲しいと願った。だが、ジュンは1人多くないか?っと疑問を抱いていた。


「1人多くないか?まだ、他に妻が居るのか?」


「...うん、まぁ。そう言う所かな」


アテナとは、ちゃんとこの事を話し合ってなく。

嫁として見て良いのか?っと迷っていた。


「ルナよ、お前とんでもない男に惚れたな。王族でも10人以上はなかなか居ないぞ」


「ハハハ」


シンヤは、自分も多いなと笑う事しか出来なかった。


まぁ、手放す気は無いけどね。ちゃんと、幸せにする覚悟はあるし。金も貯めてまだ分からないけど。ガキどもらの事も考えてるしな。




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