表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トラベルクロウ〜幼馴染達から始める美少女達とハーレム冒険譚〜  作者: ちゃんユウ
エルフの国と世界樹編
230/283

世界樹 2

2本目

ここは何処だ?


シンヤ?は、ある庭で木刀をひたすら振っていた。

周りから、コソコソと自分の事を話して居るものが多かった。


「あれが神童こざるよ」


「ちっ、女なのに刀を振っているのはあまり良い光景じゃないな」


「それに、カグヤザカ家の中で1番の実力者らしいよ。次の当主はあの子が務めるだとよ。女が当主って、あの家系も終わったものだな」


は?カグヤザカ家?女?俺男だぞ?うお!!女の体になってやがる


シンヤは自分の体を見ると、胸に膨らみがあったのだ。

何が起きたのか、近くの人に尋ねようとしたが体が一ミリも動かなかった。いま、自分の意思と違って勝手に動いて居た。


なんだよ、この感情は


シンヤの中から、悲しみ、憎悪、苛立ち、呆れ、そして辛さの感情がシンヤの中に溢れ返って居た。

途端に視線が変わりシンヤは、炎の海の中に立って居た。


「サクラ!!逃げろ!!俺はここまでだ」


目の前に、眼鏡の黒髪男が誰かの名を呼んだ居た。

その男は黒い何かに飲み込まれそうだった。

次は後悔、拒絶、そして死にたいと言う気持ちが溢れ出て来た。


まただ...


シンヤの視界は勝手に変わって行った。

今は何人かの男女で森の中を走り回って居た。

シンヤは今、1人の赤ん坊を抱いて居た。自分は後ろに振り返って目の前に居た2人の男と女にその赤ん坊を渡した。なぜか、その2人の顔が見えなかった。


「シ..ヤ...ご...んね...一...に...いられ...本...あい...る」


所々、自分の声が聞こえなくて何を言ってたのか分からなかった。

そこで、目が覚めた目の前に2人の女が居てシンヤは涙をこぼして居た。


「ちょっと!!バァさん!何でこんな事したのよ!」


「ダメだった、神化の条件ってマイナス感情が溢れる事だが、まだ足りなかった」


「俺に何をした...」


2人の意味深な会話だったが、シンヤはそれを気にせず自分に何をしたのか老婆に問いかけたが、老婆は自分の質問に答えずずっと考え事をして居た。

すると、シンヤの後ろから1人の女が現れた。


「シンヤ!!どうしたんだ!」


シンヤはサラに振り返ようとしたが、動くことも出来なかった。

サラは老婆の顔を見て見知った顔だったのか、その場で固まってしまった。


「大精霊王様?...何故此処に?それに、シンヤに何をした?」


「おや?君はサラじゃないか、どうしてここに」


「先に!!私の問いに答えろ!シンヤに何をした!!」


シンヤが倒れてる事に、老婆のせいだと思ったのか。

サラは怒りが込みあがり、老婆に向かって鎖で攻撃した。

老婆は軽く防御魔法を発動させて防いだ。


「おやおや、反抗期か?もしや、サラはこの子とどう言った関係か?」


「うるさい!!シンヤを返せ!!」


サラは老婆の問いに聞く耳持たず、そのまま攻撃し続けたが。老婆は魔法で全て防御した。


「成る程、想い人?いや、それ以上の関係か?夫婦と見た。これは使えるぞ」


老婆はニヤリと笑った。

ハルは止めようとしたが、今の状態は何も出来ずただ見てる事しか出来なかった。


「こっちに来い」


「カァ、」


老婆は左手を上げると、サラを自分の手までに引き寄せた。

サラの首を強く握りしめ、シンヤの方を嘲笑う様に見たのだ。


「ガハッ」


「坊主よ、お前の大切な人が死んでしまうぞ」


「やめろ...」


掠れた声で老婆を強く睨みつけた、シンヤは老婆の謎な魔法で動けなかった。

無理やり、体を動かそうとしたが一ミリも動けなかった。


「何も出来ないまま、お前は目の前で大切な人を亡くす思いを知れ」


「ぶち殺すぞ。サラからその汚い手を離せ」


「はっ!何も出来て無い奴がでしゃばるんじゃ無い」


「大精霊王、何故こんな事をする」


「お前は生贄だ。この世界の未来の為にお前はここで死んで貰う」


「クソ!!!とけ!!」


「おっと、それはやばい」


シンヤは自分にかかってる魔法に、魔眼を発動させた。

右目は赤く光ったはずなのに。それでも老婆から掛けられた魔法は解けて居なかった。


「何故だ、何故だ」


「そうか、まだ出せないか。はぁ〜しょうがない殺すしか無いか」


「やめろ!!!!」


シンヤは半悪魔化をした。老婆はその形態を見て呆れて居た表情になっていた。


「欲しいのはそっちじゃ無い。もう、良いよ。サラ、バイバイ」


老婆の手がサラの心臓に目掛けて突き刺そうとした時に、シンヤは無理やり動いて超スピードで老婆からサラを奪って助けたのだ。


「はぁはぁ、良かった」


「嘘だろ?私の魔法を無理矢理解いた?化け物か」


「サラ大丈夫か?...サラ?」


シンヤはサラに呼びかけたが返答は無かった、サラの体からポタポタと赤い液体が溢れて居た。


「お、おい?サラ、冗談はやめてくれ」


「坊主、お前は一足遅かったんだよ」


シンヤは老婆の腕を見た、サラの体にあるはず物が老婆の手にあった。それは、サラの心臓だった。

いくら、サラに呼びかけても返答する事も動こうともしなかった。彼はそこで初めてサラが死んだと分かったのだ。


「知れ、憎しみ、悲しみ、劣等感、無力感、絶望全て思い知れ。お前にとって大切な人を失うことによって神化の条件は揃うのだ」


「おい、何故殺した?お前のよく分からん事情の為にサラを殺したのか?」


「なっ、」


人の感情が極限までに達すると、充血する様に目の全体が赤くなり血の涙を流すと事がある。

まさに、シンヤはその状態だった。自分の無力感に、老婆に対する怒りの感情が込み上がって居た。


老婆はシンヤから感じる魔力、殺意を感じて。

無意識に自分の手足が震えて居た。


「お前を殺す、今ここで徹底的に殺す」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] はぁ……ほんと毎回毎回どこかしら誤字やら何やらある…内容面白いから我慢してたけどもう読むのやめようかな…何で息抜きに読んでるはずなのに逆に疲れなきゃいけないんだろ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ