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トラベルクロウ〜幼馴染達から始める美少女達とハーレム冒険譚〜  作者: ちゃんユウ
エルフの国と世界樹編
221/283

シンヤ対グレア

2本目

「おいおい、テフィ爺から聞いたが。お前は何かの武器を使って戦うんじゃねぇの?拳で来るのは流石に舐めすぎじゃねぇか?」


「必要ない、武器を使う程お前はあまり強く無いからな」


「なら、俺もこれで行くよ」


シンヤは刀を鞘から抜かず、拳を握りしめグレアに見せる様に構えた。

お互いは本気の状態で行かない事に、少しイラつきを覚えた。


「我も舐められたものだな、こんな若造に」


「2人とも長話は良いか?正直ワシは何でお主ら2人が喧嘩してるのかは分からん」


「「こいつが!」」


「はぁ〜」


2人は喧嘩の原因を押し付けて居る事にテフィは面倒くさいとため息を吐いた。

テフィが右腕を上げると、2人は睨み合い構えたのだ。


「えー、っと。それでは試合開始..って、言ったら始めるぞ」


ズッコォォーン!


「「おい!!」」


「オッホホホ」


2人はテフィが試合開始と言い終えた瞬間走り出したが、テフィの悪戯に引っ掛かり見事に転んでしまった。

気を取り直して、元の場所に戻り構え直した。


「それでは、試合開始!!」


テフィが腕を振り下げ試合開始を宣言すると同時に魔力を全身に込めた2人はまだ仕掛けず、相手の出方を探って睨み合って居た。

先に仕掛けたのはグレアだ。


「先に我から行くぞ!ほっ!」


グレアは軽い感じでシンヤを殴った、グレアの一撃を避けると口から炎を放った。


「ちっ、ブレスか」


シンヤは腕を大きく振ってブレスを極炎で打ち消した、あまりにも強力な炎にグレアは驚いて一旦距離を取ったのだ。


「極炎だと?!一体それをどこで?」


「何知ってるのか?知りたかったら俺を倒してみろよ」


「はっ、ほざけ。そらっ!」


グレアは飛び蹴りで攻撃して来た、シンヤはグレアの足を掴みを回転の勢いで遠くに投げ飛ばした。

飛ばしたグレアに2本の指を指して、指を下に下ろしたと同時にグレアに落雷が降って来た。


「ガァ、クソ。お前前に適正闇しか無いって言ってたじゃん!!」


「これも、今までの戦闘の成果だ」


「それで、適正属性が増えるって聞いた事ない!『龍の息吹(ブレス)』」


グレアは先程のブレスより火力が何倍もあるブレスでシンヤに攻撃した。シンヤは両腕に大量の神雷を纏わせて、グレアのブレスを受け流した。


「貰った!」


グレアはブレスの後ろに隠れ、シンヤがブレスを消した時に後ろからシンヤを攻撃した。

すると、グレアの腕はシンヤの体を貫いてしまった事に驚いた。


「え!違う、そこか!」


「うお!」


シンヤは鏡花水月を使ってグレアの攻撃を避けて反撃しようとした瞬間、居場所をバレてグレアはパンチでシンヤを吹っ飛ばした。シンヤは瞬時にグレアの攻撃を腕で防御して受け身を取った。


「ちっ、知ってんのか?」


「当たり前よ、我は何年生きてると思ってる?その技の名は忘れたが、昔それを使ってる奴と戦った事あるからな」


グレアは鏡花水月の事を知って居て対処出来たのだ。


「それで?その数ヶ月でお前が取得したのは、これで全部か?」


「ああ、そうだな」


「ふん、この程度で邪神教を倒したと?心底あり得ないな」


グレアの見下す様な目が、シンヤにとって気に食わなかった。シンヤは小声でポツリと呟きた。


「正直、遊び半分であの形態は使いたくなったが。やむ得ないな」


ハイネックジャケットを脱いで、深呼吸を一回して


「半悪魔化!!」


シンヤは右ツノと右翼を生やし、呪印が広がっていった。

一度もグレア達の前で話した事も使った事も無く、その形態にグレアは目を見開いて驚いて居た。


「魔力が馬鹿みたいに膨れ上がってる!」


「一分で仕留める」


シンヤは直ぐに試合を終わらせたかった、半悪魔化は発動してる程性格がおかしくなって、もしかしたらグレアを殺してしまうかも知れなかった。


「速い」


瞬間移動の速さでグレアの横に立ち首を掴んだ


「降参しろ」


「はっ!する訳無いだろ!!」


グレアが、ブレスを吐こうとした瞬間。

魔眼を発動させて、ブレスを消滅させた。魔眼の事をシンヤは説明して居なかったので、グレアは何が起こったのか混乱して居た。


「今のは俺だ。グレア、何も出来る事はないぞ?諦めろお前の負けだ」


「ちっ、あーー!クソ!確かにこれだったら勝てるかも知れないな!!降参だ!降参!!」


グレアは悔しそうに負けを宣言した、シンヤは半悪魔化を解いた。終わった事に確認出来たのか、此方にリン達が近づいてきた


「シン、ナイスファイト」


「うぇーい!」


リンとグータッチを交わした。

テフィが、不思議そうにシンヤを見ていた。


「今の黒い奴と言い。グレアの魔法を消したと言いどうやったのだ?」


「魔眼だよ」


「魔眼?シン坊は魔眼持ちだったのか」


「ああ、ほら」


シンヤはテフィに向かって魔眼を発動させた。テフィの中の魔力が全て無くなった感じて、驚いていた。


「これって、魔王の魔眼と言われてる、第三魔眼の能力に似てる気が...」


「似てるってより、本物だよ。この魔眼で消せない魔法はない。すげ〜便利だろ。剣士の俺にピッタリだな」


まぁ、最近魔眼の存在忘れてたけどね...あれ?待てよ


シンヤは魔眼の事を思い出し、トュウェルブ達の戦いを脳内で再生して居た。


「やらかした...あーーー!!!やっちゃったよ!!」


「シンヤさん?!!どうしたのですか!」


シンヤはガクッと膝をついた、マナの固有魔法【鏡の世界】を魔眼で打ち消して居たので、普通の魔法を消すより魔力の消費が激しいが固有魔法も消せるって事だ。


つまり、ナインからつけられた固有魔法も消せたのだ。

魔眼の事をすっかり忘れて居た事に、自分は馬鹿だと脳内で繰り返して居た。









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