グレアが怒ってる?
「なぁ、シーポコ」
「ん?」
「数ヶ月前より、お前の魔力量尋常じゃ無い程増えて無いか?」
確かに、竜の里から出てから魔力量は10倍近い跳ね上がって居るかもな。
「色々と戦って来たからな」
「ほーう、お前もどんどん戦いで実力をつけて行ってるのか、ちなみにどんな奴と戦ってきたのだ?」
シンヤは漫画を読みながら、竜の里から今まで戦って来た敵を思い出して居た。
「まずは、階級持ちのだな」
「ほーう、7とかか?」
「5じゃね?確か」
「5か、すごいじゃ無いか!」
「次にナイトメアとゴッドメイだな」
「...ん?何て」
「だから、ナイトメアとゴッドメイだって」
「嘘つけ!!」
「嘘じゃないわ!!キースとかに聞いてみろ!」
いきなり、グレアはシンヤを嘘つけた怒鳴られたので、シンヤも怒鳴り返した。
グレアはシンヤが言った事が信じられず、女性陣に聞いて回って居た。
「従僕は本当だぞ、合計6体のナイトメア、ゴッドメアを倒してるぞ」
「あ、てか。これ見せれば良かったわ」
シンヤはアイテムボックスから、ゴッドメアの魔石を取り出した。テフィはその魔石を、鑑定したのだ。
「グ、グレア。これモノホンだぞ」
「まじかよ!!お前ら凄いな」
グレアはゴッドメイの討伐をみんなでやったと勘違いして居たのだ。
その間違いを、アリアが訂正した。
「いえ、ナイトメア及びゴッドメアの討伐はシンヤ君1人ですよ」
「...あり得ない。嘘だ!!1人で?!」
「シ、シー君。それって本当?」
メディシアがナイトメアとゴッドメアを討伐したのは、シンヤ1人だと聞いて動揺していた。
「もう、私より強いじゃん。ナイトメア数体はともかく。ゴッドメアは私でも倒せないのよ。もう、貴方は現龍王より強いって事じゃん」
なんと、メディシアの本気はゴッドメアより弱かった。
シンヤとメディシアは一度戦った事はあるが、あの時はお互い本気を出していなかったので、メディシアの実力は知らなかった。
「え、そうなの?じゃー、あの2人って龍王より強いって事かよ」
「「「2人?」」」
龍王3人は誰の事と首を傾げていた、テフィはもう次は誰と戦って居るのか興味深々だった。
「トュウェルブとナイン」
「誰それ」「何だ。知らないな」
メディシアとテフィは聞いた事無かった、テフィは有名な奴と期待して居たが、知らなかった為少し落ち込んで居た。
「シーポコ」
「ん?」
「そいつらって本当に番号で呼び合ってたのか?」
「うん、そうだと思うよ?明らかに本名じゃ無いしな、トュウェルブは本名は忘れたとか何とか言ってたしね」
「他に特徴は?」
何故かグレアはいつも見たいな子供の様な明るい雰囲気では無く、シンヤに圧を掛ける様に話しかけて居た。
シンヤは何故圧をかけられてるのかは疑問に抱いて居たが、そのまま話を進めた
「独特な仮面をかぶってたな」
「仮面か...最後にあいつらの組織の名前とか言ったり、しなかったか?」
「え?あー、邪神きょ」
すると、シンヤが邪神教と言い終える前にグレアが瞬間移動の様な速さでシンヤに近づき。シンヤの後ろの壁を蹴った。
リン達もテフィ達もいきなりグレアが、シンヤに攻撃して来た事に驚いて居た。
「おい、シンヤ、その冗談はつまらないぞ?どこでその組織を聞いたのかは知らないが、邪神教と戦って生きて帰れた?お前の今の実力で勝てるとは思えながな」
「おいおい、グレア。これはどんな冗談だ?グレアにしちゃ、つまらない冗談だな」
シンヤもグレアに圧をかける様に返した、2人の圧がぶつかり合い、部屋の壁や床にヒビが入って行った。
「それに、生きて帰った訳じゃねぇ。俺はトュウェルブに勝ったぞ」
「嘘をつけ、今のトュウェルブは誰かは知らないが。あいつらの実力は本物だ。お前みたいな実力じゃ、秒で殺される」
「おいおい、何だよ。信じられねぇのか?」
「当たり前だろ?邪神教を甘く見過ぎだ、もしお前が言ってる事が本物なら、その邪神教と名乗ってた奴は偽物の雑魚かも知れないな」
「その目気に食わねぇな、なら俺とやるか?」
「良いよ?本当に邪神教を倒したのか教えてもらうじゃ無いか」
グレアがナインとトュウェルブを、馬鹿にする様な事を言った事が気に食わなかった、あの2人は敵だったがシンヤにとって誇り高い戦士だと少しは認めて居た。
2人は、王国から出て数キロ先の荒野で2人は睨み合って居た。リン達は遠くに離れてその戦いを観戦した。




