聞いてない
2本目
「我が来たなり!!!わっははは!」
いきなり、入って来た子供が高笑いをしていた。
貴族が何事だと騒いで居た
「シーポコ!我の助けが必要ではないのか?!え〜?」
助けてやろうと憎たらしくうざい顔でシンヤを見ていた。シンヤは敢えて知らないフリをして目を逸らしていた。
「オッホホ、グレアよ。あまり騒ぐではない」
「テフィ爺!」
「ちょ!シーポコ我の時はフル無視だったじゃん!」
「うるせぇ!いきなり面倒な奴が来れば無視したくなるだろ!」
「ひど!」
シンヤに面倒くさい奴と言われ、その場で崩れ落ちた。
すると、もう1人女性が入って来て、メイが反応した
「母上?!」
「メイリア!!久しぶり」
「待つんじゃ」
メディシアが抱き着こうとメイに飛び込もうとした瞬間、テフィが服を掴み止めた。
すると、後ろから竜人族の集団が入って来た。
「感動の再会は後だ。先に今の状況を処理するべき」
「メイリア、後で話しましょうね」
「お、お前らは誰だ!」
国王がいきなりの乱入に困惑して居た。
無理もない、竜人族の集団を見れば誰だって困惑するに決まってる。
メディシアは龍の紋章が、書いてある紙を国王に見える様に見せた。
「私は竜の里の長、現龍王。メディシア=ガージェスド・ロドロフよ」
「龍王!!何故その方がこの国に?」
「シー君の無罪を称するわ」
メディシアはシンヤに向かって指を指した、国王は龍王と知り合いのシンヤに驚きを隠せなかった。
「何故だ?お前らに関係あるのか?」
「大アリよ。シー君は次の龍王になる者よ」
「は?」「え?」
メディシアの今の言葉に、シンヤとメイが突然な事に耳を疑った。
メディシアは国王に睨みつけた
「もし、シー君に手を出したら分かるよね?」
国王は悔しそうに歯を食いしばって居た、未来の龍王になるシンヤに手を出す事は竜の里を敵に回す事になるのだ。
すると、国王に追撃する様にある騎士が入って来た
その騎士は国王の前に走って行き、膝を突き頭を下げた
「国王様」
「なんだ!今はそれどころじゃないぞ!」
「それがですが、あのお方に手を出さない方が良いかと」
「何?」
その騎士はシンヤに目線を移して手を出すなと言った
騎士は3通の手紙を渡した
「こちらの手紙をお読みください」
国王は3通の手紙を封筒から取って読んでいた、読んでいるうちにみるみるも青ざめていった。
「し、シンヤ。いや、シンヤ殿とお呼びした方が良いのか?お主は一体何者なんだ」
「え?シンヤです」
「いや、そう意味じゃ」
国王がシンヤに対して態度を変えて居た
「獣人国、日の国、魔界の魔の国から、おぬしに手を出すなと圧を掛けられた」
「え?」
「だが、どう言う事だ?未来の龍王でもあり、未来の魔王って事なのか?」
「は?」「ん?」
国王の今の言葉に、次はシンヤとルティナが突然の告白に耳を疑った。
シンヤはもう色々な事が起こりすぎて疲れたのかその場で座り込んでしまった。
「もしや!父上からの手紙じゃな!」
ルティナは自分の父からの手紙にシンヤを救ってくれた事に嬉しかった。
成る程ね、あの手紙はティナの父親からか
何故3つの国が自分を助けた事に疑問を抱いていた。
3つの国に行った事もなく、日の国はカツノブとクロタロウしか知り合いが居ない。
魔の国が自分を助けた相手がルティナの父親だと知って納得して居た、残り2つの国はまだ疑問に残って居たが。
「ちょっと、シー君!魔王になるって聞いてないよ!貴方は龍王になるのよ!」
「魔王も今初めて知ったの!それに龍王もだ!!」
「そりゃ、初めてシー君に言ったからね」
「もう、やだ」
シンヤは龍王や魔王と色々な事に面倒くさくなって、知らない事にした。
国王が、混乱してる貴族達に向かってこう言った
「シンヤ殿は無罪とする!!」
「ヤッター(棒」
シンヤはそれどころじゃなかったが、無罪になった事にとりあえず喜ぶふりをした。
「はぁ〜」




