勧誘
「ゴクゴクゴク」
レヴィはシンヤの血のを美味しく飲んでいた、また、飲んでる間シンヤは優しく頭を撫でていた。
そしてレヴィの失った腕が生えて来た。
「シンヤ!!!!!!」
「お?ずいぶん早い戻りだな」
トュウェルブが戻って来てしまった
「今の良い連携だった。見事に騙されてしまったぞ!!」
トュウェルブはシンヤの作戦に見事にハマってしまった事に高笑いしていた。
「今のでやられてくれた、どれ程楽だっのか」
「あんな物でやられる程、俺は弱く無い」
「はぁ〜そうか。俺はもうヘトヘトだよ。」
「ふん、話は終わりだ。お前が時間を稼いで居る事ぐらい気付いている」
「普通はあんなムキムキな奴ほど馬鹿だと思って騙せると思ったのにな」
シンヤはレヴィの強化の為に、トュウェルブとわざと会話をして時間を稼いでいたのだ。
レヴィが噛む事をやめ、トュウェルブに向かって手を向けた
「ここで終わらせるよ。『血闘死術・十字型破滅の大槍』」
レヴィは血で作った巨大な十字架をが宙に浮いた、レヴィとシンヤは視線が合わさり、シンヤは十字架に向けて指を鳴らした。
ボッ
「「合体魔法『爆炎界雷ノ大槍』」
シンヤとレヴィは声を揃えて、ぶっつけ本番で合体魔法を放った。
合体魔法
2つの魔法を融合させる魔法、2人の息が合ってい無いと最高しない、前に1人でクロカが使っていた。本来は2人で放つ魔法だが、クロカや偉大な魔法使いは1人で合体魔法を放つ技、多重詠唱のスキルが有れば合体魔法ヲ放てる。
だが、クロカは多重詠唱のスキルなんて持っていない、有れはただの彼女の才能と努力で多重詠唱に近い事をしているのだ。
合体魔法は超スピードで、トュウェルブに向かって行った。
「あははは!!終わらにしてやるよ!!『超衝角破壊拳』おらぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
トュウェルブは今持てる力の全てを拳に込めて、シンヤ達の合体魔法に殴って立ち向かった。
合体魔法が少し押されていたが、シンヤが合体魔法に向かって居た。
「まだ、終わりじゃねぇぇ!!」
「なっ?!それは」
「貰うぜ、『衝角破壊拳』」
シンヤの右手に呪印の闇を何重に纏わせて、トュウェルブの技を合体魔法に被せる様に重ねて殴った。
「シンヤァァァ!!!!やはりお前は最高の戦士だ!!!負けるかァァァ!!!!」
「なかなか楽しかったぜぇ!!!トュウェルブ!!オラァアアァァァ!!!!」
2人の全力のパンチがぶつかり合い、威力は周りの建物を風圧で飛ばしていた。
だが、トュウェルブの方が力は上だった
「馬鹿シンヤ!!!勝て!!!」
一つの言葉でシンヤを覚醒させた、体内から込み上がってくる力を全て一滴も残らず絞り取った。
傷口が広がろうが、魔力が無くなろうが、腕の骨が折れようがシンヤにとって関係なかった。
「オラァァァ!!!!!」
ドッガガァァァッッン!!!!!!
天は大きな穴が空いた、シンヤは勝った、トュウェルブを吹き飛ばしたのだ。
「ガハッ、もう、限界だ」
「ふっ、お前は本当にタフな野郎だよ」
トュウェルブは胸の下から下半身吹き飛ばされ無くなって居たが、それでもまだ彼は生きて居て話して居た。
シンヤはトドメを刺そうと、彼の心臓に刀を突き刺そうとしたが。
カキンッ!!
剣先は心臓に届く事は出来なかった、ナインに防がられたのだ、シンヤはナインの腕を見てナインの正体に気づいた。
「お前、竜人だったのか?」
いや...この感じ
「いや、りゅう...ああ、このモードは本当に久しぶりだな」
ナインの口調がカタコトでは無くなって居た、シンヤの攻撃を止めて居たのはナインの腕の鱗だったのだ。
ナインは瞬時に上半身だけのトュウェルブを掴み、竜の翼で超スピードで距離を取った。
「ちっ、あとちょっとで殺せたがな」
「悪いなぁ、トュウェルブを死なせる訳には行かないんだよ」
「おい、ナイン。あいつは神の使徒だ」
「何?」
トュウェルブからシンヤが神の使徒だと知った瞬間、ナインがシンヤに殺気を放った。
だが、トュウェルブに止められたのだ
「待て待て、奴は神の使徒だが。エイトとして誘う気はないか?」
「トュウェルブ、つまらない冗談は辞めてくれ、俺らの天敵でもある奴を仲間にすると言ってるのか?」
「お前、うすうす奴が俺らと似てるって気付いてるだろ?」
「...ああ、奴と戦ってる時。どこか似ているとは思っていた」
「なら、どうだ?!奴を誘ってみないか?ゼロ様なら奴を気にいるかもしれねぇぞ!」
「ふん、それはゼロに先に相談するべきだな。神の使徒を俺ら邪神教に入れるって事を」
トュウェルブとナインは、シンヤに関して相談して居た。
お互い会話中だから、今がチャンスだと思って居たがシンヤは限界を超えて居たので動く事さえ出来なかった。
最後にナインがこちらを見たのだ
「お前はエイトになるかはまだ分からないが」
「おい、俺は入ると言った覚えはないぞ?」
「確かに今は無いと思うがな。お前は俺らと似ているが、少し違うと言えば、お前にはまだ大切な人が隣に居るって事だ。一つアドバイスをやろう、お前に何人大切な人が居るかは知らないが、必ず守れよ。お前みたいな奴はすぐに壊れる。俺らみたいになるなよ」
「おい!ちょ!」
ナインはトュウェルブを持ちながら、遠くに逃げてしまった。シンヤは追い掛けようと動いた瞬間、意識が途切れるように下に落ちて行った。
レヴィが地面に落ちる前にシンヤの元に駆けつけて、キャッチした。
「レヴィちゃん、おつかれ」
「なかなか、最後の良かったぞ」
「はは、レヴィちゃんに呼ばれたからね」
「...お前そう言う所だぞ?」
「?」
レヴィが何故か頬を赤らめて居た。
すると、彼女から血の入った5つのガラス管を渡された。
「お前はまだ、完全に吸血鬼になって居ないからな。その歯もまだ誤魔化せる。もし、吸血鬼の力が必要と思ったらこれを飲め。一時期に吸血鬼になるぞ」
「ありがとう」
シンヤはガラス管をアイテムボックスにしまった。
同時に限界を足したので、彼は途端眠りについたのだ。
眠った事に気付いた、レヴィはボソッと呟いた。
「お疲れだ、シンヤ。本当にカッコ良かったぞ」
レヴィは笑みを溢した
すると、宙から得体の知らない物が彼女を囲む様に現れたのだ。そして、後ろで誰かがレヴィに殺意を向きながら喋りかけたのだ。
「おい、私のマスターをやったのはお前か?」
「ちっ、馬鹿シンヤの仲間か」
レヴィは視線だけ少し後ろに向いて、ギルドに居た時シンヤの後ろに居た女だと気づいた。レヴィは血の仮面を作って被ったのだ。
「私は何もしてない」
「信じるとでも?」
「はっ、本当に何もしてないんだよ。信じてくれないと、君の夫に嫌われるよ?」
バンバンバン
アイは銃弾を放った、レヴィはアイが持ってた武器がシンヤと同じ物、飛び道具だと知って居たのでそれを軽く避けて、空に飛んだ。
「私を追いかけるのは良いけど。先に貴方の夫を治療しないと死ぬわよ?」
「ちっ、」
「じゃ〜ね、冥府の王の子孫さん♪」
アイはシンヤの治療を優先する為レヴィを追いかけるのをやめた。レヴィは小声でシンヤを見ながら、意味深な事を言い、そのまま遠くに逃げて行った。
「マスター!!」
これで、剣の街編は終わります




