シンヤとレヴィ対トュウェルブとナイン 4
「馬鹿シンヤ!!大じょ..うぶ?」
レヴィは、シンヤの今の見た目を見て固まった。
シンヤはジロリとレヴィを見た瞬間、レヴィの肩がビクッと跳ねた。
「レヴィ!!あの2人はどこに行った?」
「...落ち着いて!今の貴方正気じゃない!」
すると、レヴィに向かってトュウェルブが飛び込み重いパンチを入れようとした。
レヴィは瞬時に血の盾を作り、その攻撃から防御したが地面に吹っ飛ばされてしまった。
「カハッ、クソ油断した」
「テメェ!!よくもレヴィを!!」
シンヤはトュウェルブに向かって、呪印で右手を大きくして思いっきりパンチを入れた。
トュウェルブもシンヤの拳に向かってパンチを返した。
お互いの拳がぶつかり合い、その風圧で近くの建物のレンガが剥がれ飛んで行った。
「ギャハハハ!!そんなもんか!!」
「何だこのパワーは」
シンヤの力勝ちでトュウェルブが吹っ飛ばされた、吹っ飛ばされたトュウェルブに瞬時に追い抜き、両手組んで殴って地面に叩きつけた。
「ガハッ」
「ギャハハ!!しねぇ!!」
地面に埋もれたトュウェルブに向かって、落ちる重力を活かしてトュウェルブを殴った。
バゴォォォン!!!!
「タフな野郎だな」
「とった!!」
「あ?」
シンヤの拳はトュウェルブの腹の筋肉に埋もれたまま、その腕を掴みそう叫んだと同時に、ナインがシンヤに超スピードで向かって居た。
「仕留めた!!」
「やらせない」
シンヤがその攻撃を防ごうとした時、レヴィが守ってくれた。レヴィが反撃をして、ナインが後ろに飛んだ時にシンヤが2本の指をナインに向けて、指を下に向けた瞬間神雷がナインの真上に落とした。
ビリビリバァァン!!!
「カッカッカ」
ナインは神雷によって感電した
「離せよ」
「アアアア!!!」
トュウェルブに埋もれた腕に獄炎を出し、トュウェルブの筋肉を燃やして居た。
あまりの暑さにトュウェルブは筋肉を弱めてシンヤの腕をから距離を取った。
「逃す訳ねぇだろ。雷電参ノ太刀・雷轟稲光」
広範囲に及ぶ斬撃で、トュウェルブは避ける事が出来なかった。雷轟稲光を喰らいトュウェルブの筋肉が膨らみ破裂して居た。中の血液が沸騰して細胞を破壊して居たのだ。
細胞を破壊されて居たせいで、筋肉の再生が出来なくなった居た。
「成功したか」
雷電参ノ太刀・雷轟稲光は、シンヤが作った技の中で1番難しいと技だ。体内の血液の中に電気を流す技なので、集中と技術が必要とされている。
10回中1回成功するかしないかの難易度だ。
「アアアアァァァ!!!」
細胞が破壊され、トュウェルブの身体中は激痛が走って居た。シンヤがそいつの首を切り落とそうと動いた瞬間、幸運の女神はトュウェルブ達について居た。
「ガハッ、クソ」
シンヤはその場で倒れ、今の動きのせいで砕けて居た骨が肺に刺さってしまった。
シンヤは吐血を吐き、胸を押さえて居た。
レヴィはシンヤの所に向かいたい気持ちだが、ナインが回復してしまい、向かう事が出来なかった。
「痛い痛い痛い。絶対ぶち殺す」
トュウェルブがゆっくりとシンヤに近づき頭を掴み持ち上げた。持ち上げ空中に投げたのだ。
「死ね『衝角破壊拳』」
あ、やべぇ
バッゴォォン!!!!
シンヤは今のパンチで一直線に2キロ先ぐらいに飛ばされた、何軒の建物に貫通した。ある屋台に激突してその場で倒れた。その際、いろいろな石がシンヤの上に落ちてきた。
トュウェルブのパンチの衝撃で体の骨が何十箇所の折れて、やばい状況になって居た。
『おおっと!!リン選手が押されてます!!!』
シンヤはリンの名前が聞こえて視線だけ、モニターの画面に映した。その光景はリンらしくなく、戦いながら何が迷いがあった。
「ダメだ...はぁはぁ、早く終わらせて応援しないと。リンの大会を見ないと...」
シンヤは立ち上がろうとしたが、今の状況のせいでナインの魔法で立ち上がる事が困難だった。
「おい!!大丈夫か?!!」
いきなり、人が飛んできて店主が驚きながらシンヤの所に駆けつけた。
「何があったんだ?!君ボロボロじゃないか?!」
血だらけのシンヤを見て店主は混乱状態になって居た、シンヤは周りを見渡すといろんな種類の石が置いてあり、鉱石屋さんだと分かった。
「なぁ、音波石ってあるか?」
「お、音波石か?必要なのか?!あれが」
「ああ、あるなら持ってきてくれ」
カスカスな声で音波石を欲しがって居たシンヤ、店主が店の奥に行き音波石を取りに向かってる最中にアイテムボックスからアリア特製の最上位のポーションを飲んだ。
少しだけ傷が癒やされ折れた骨も少しずつ回復して居た。
だが、砕けた骨やナインから食らった剣傷は治せる事が出来なかった。
シンヤはある程度立ち上がる事ができ、店主が音波石の入った木箱を持ってきて、
「あ..りが..とう」
シンヤは何個か音波石を持ち出して、アイテムボックスから適当にお金を出し店主に渡した。
「おいおい、こりゃ多すぎるぜ」
「店を壊した分もある」
「それでもだ」
「なら、迷惑代だ」
シンヤは外に出て、音波石を口の前に持ってきた。
音波石とは、音が電波石の振動に反応して、元の音の大きさを何十倍も大きくさせる性質を持っている。
大会の司会者が持っている、マイクの中にもこれが入っている。
シンヤは深く息を吸って、電波石に向かって今、限界の声の音量で喋った。
骨が折れて居て、大声を出して余計に傷が悪化するにも関わらず、シンヤはお構えなしで大声で喋った。
「すぅーーーー」
『リン!!!!!!!!!』
リンを呼ぶ声が町中響き渡ったのである。




